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テニスのシングルスの試合で、なかなか勝てないと悩んでいる方は、特に学生の皆さんに多いようです。
今回アンケートを頂いた方の中にも、「自分だけ結果が出なくて、焦っていて・・・」という切実なお悩み、頂きました。
そもそも、私自身あまりシングルスは特意とは言えないのですが、考えてみました。
学生時代の自分に戻ったら、どんなテニスをしたいかな、と。
そして結論、それって今でも出来るし、きっとベテラン・シニアの方にもお勧め出来る方法、じゃないかなと。
一貫して私が言い続けていることですが、シングルスは「横の勝負」になると絶対に辛いですよ。
シングルスの展開方法は、横の動きだけだとワンパターンになるので注意が必要
1.「フリスピーを追う犬」になったら、負け
私はこう表現したいと思います。
相手にベースラインのセンター、から左右に打たれて、アナタは必死で追いかけていく。
粘ることは大事ですが、いつまで経っても相手に左右に振り回されて、最後は浅いボールを決められる。
シングルスの試合って、こういうパターンがすごく多い。
逆にアナタが相手を振り回すケース、もあるでしょう。
横の動きだけ、になるのがシングルスの試合の8割、だと思います。
意識を相当強く持っていないと、シングルスの試合って「横に走るだけ」になってしまいがちですよ。
2.縦の動きは、自分から加えていかないと
相手を前に出す、または自分が前に出る、2人とも前に出る・・・。
この3パターンを、少なくとも1ゲーム内に1回は入れていく。
この意識、凄く大事です。
私が一番使うのは、リターンダッシュで相手にプレッシャーをかけていくケース。
あとは、1.のように左右に振り回す強力なストロークが相手なら、早めに浅いドロップショットを使う。
これは、繰り返しますが「自分から仕掛けていく」ことが大事なんです。
3.相手に仕掛けられたら、全てが後手になる
強い相手ほど、自分から仕掛けていかないといけない。
相手から仕掛けられて前後の動きを付けられると、シングルスの試合はかなり厳しい。
それも試合の終盤、テニスの試合って前後に動くとやたらと疲れるし、怪我のリスクも上がる。
自分から打って相手を動かす、ことが出来れば相手を疲れさせることが出来るのがシングルスの試合です。
練習から、前後の動きを入れていく。
4.テニスに重要な、「繋ぎのプレー」が出来ない人が多い
例えばアプローチショット、カットボレー。
こういった、ストロークからボレーに移行していくときに、繋ぎになるようなショット、を打てる人が実は少ないんですよね。
練習でも、ストロークならストローク、ボレーならボレー、で固定して入ってそのまま終了。
試合で必要な、前に入っていくのに時間を稼いで、準備するようなショット、もっと練習から使っていきましょう。
ストロークラリーの練習でも、浅いボールは前に入ってボレーしていく。
この繋ぎ、が練習で出来ないと試合でもぎこちなくなっていくでしょう。
前後の動きが入ると、急に弱くなる選手はシングルスで多いですよね。
一番は、練習に原因があると思いますよ。
横の動きだけで、勝てる試合はそれで良い。
相手のミスを引き出せている、自分と差があるならそういう試合もあるでしょう。
でも、きっと拮抗した試合や格上相手には、それだけじゃ勝てない。
フリスピー状態になってもだめだし、自分の武器がフリスピーだけでもダメ。
前後の動き、徹底して意識して強くなっていきましょう!