テニス ミス

ストローク

テニスの試合、強い相手と対戦するときほど、「ラリーを避けよう」と考えてはいけない

テニスの試合では、自分より格上の選手と必ず対戦する機会がある。

勝ち進んでいけば、相手はどんどん強くなってくる。

その中で、自分が信じられなくなって「ラリー自体を避けよう、奇襲でいこう」という考えになってしまう人がいます。

確かに、奇襲のような作戦は大事。

ですが、「ラリー自体も怖いから避けよう・・・」という意識になってしまっては、その奇襲作戦も活かせない。

まずはしっかり、相手と向き合ってラリーしていくことがテニスの基本です。

 

テニスの試合、強い相手と対戦するときほど、「ラリーを避けよう」と考えてはいけない

 


 

■ラリーから逃げない姿勢が、格上相手を追い込んでいく

全仏オープンは逆転が多い。

今年のダニエル太郎選手の1回戦もまさにそうでしたが、相手にとって嫌なのは「諦めが悪い」選手ですよね。

そうなるには、格上相手にも正面からラリーを受け止めて、守備的に戦う姿勢が求められます。

ラリーを避けようと、いつも以上に無理をして攻撃しても、ミスが多くなるだけ。

普段の練習しているスピードよりレベルを上げても、相手はその方が慣れているかも知れない。

慣れていない、自分自身が自滅していくのは目に見えています。

 

■奇襲は必要、ただし序盤に効果的に!

相手に手数を見せる、しっかり勝つという意志を見せる為には奇襲は必要です。

ですがそれは、あくまで序盤に実践してこそ意味がある。

試合の後半で何かやろうとしても、それは最後の悪あがきですし、印象に残った後のプレー時間が短い。

序盤にサーブ&ボレーやドロップ系のショット、を見せておけば後半の粘りの中で相手に効いてきます。

あくまで自分のラリーに活かせる、そんな奇襲オプションを考えてみて下さい。

 

■1ポイントずつ、長いラリーに持ち込む術を考えよう

最初は相手に圧倒されても、徐々に適応していくことが大事。

失うポイントでも、ラリー回数を少しずつ伸ばしていく、相手をじらしていくことが格上相手には必要です。

「ただ粘っている」だけだと、体力的にも精神的にも厳しい。

必要なのは、「おっ、これは相手少し嫌がっているぞ・・・」という部分を探す、洞察力を研ぎ澄ますこと。

その為にも、粘りの中でバックの高い打点に運ぶ、スライスを混ぜるなどの変化は必要です。

同じようなペース、球種で粘っていても、それでは相手にやられてしまいます。

 

粘るのが上手い選手、下手な選手、は一見区別がつかない。

ですが本当にしっかり粘って格上相手に屈しない人は、ストロークに意図と魂がこもっていると私は思います。

絶対に、正面からの打ち合いを避けない。

粘りながらも、しっかり相手を観察して情報を溜めていく。

そんな選手に、ぜひアナタ自身なって欲しい。

格上相手の戦いは厳しいですが、活路を見出す準備と覚悟、一緒にやっていきましょう!

ピックアップ記事

  1. 会社にも持っていける、社会人にオススメのラケットバッグ
  2. テニスコーチ時代に、最高に憂鬱だったこと
  3. テニスの合宿・遠征に大活躍なのは、消臭ランドリーバッグ
  4. 寒くなる季節の変わり目に、テニスの試合で折り畳み式ブランケットは欠かせない
  5. これからの梅雨の時期に、準備しておきたいラケバ用レインカバー

関連記事

  1. テニス ストローク

    ストローク

    球筋がキレイ、だけではテニスは勝てない

    キレイなテニス、だけでは試合で勝てない。これは、学生の皆さんに…

  2. テニス ボレー

    ストローク

    本当に厳しい足下、狙いはどこが良い?

    ネットに出て来た相手には、足下を狙う。テニスにおける鉄則ですよ…

  3. ストローク

    「早い準備とはこういうこと」しっかり貯めの効いたストロークを試合で打つには・・・?

    ストロークの基本はライジングショットである。相手のレベルが上が…

  4. テニス ボレー

    ストローク

    「ストロークでストレート」に流せると、テニスの試合では展開に幅ができる

    テニスの試合はミスが多い方が負け。攻撃もするんだけど、その攻撃…

  5. ストローク

    現代テニスのストロークでは、「テイクバックは身体のターン」で充分完了です

    ストロークで打点が一定しない、いつも違うフォームで打っている感じがする…

  6. テニス メンタル

    ストローク

    バックハンドストロークのラリーから攻撃する、「ダウンザラインへの展開」を磨いて試合で使おう!

    最近は男女共に日本チームが活躍している、世界卓球の試合を観ている方、た…

特集記事

  1. メンタル

    競争があるから人は努力し、頑張った人が最期は勝つ
  2. テニス フェデラー

    シングルス

    「SABR」戦術に見る、フェデラー選手の変化できる凄みとは?
  3. テニス メンタル

    戦術

    崩して満足、だから試合に勝てない
  4. テニス リターン

    ストローク

    テニスの試合で使える、「騙しやすいドロップショットの打ち方」について
  5. ダブルス

    自信満々、な相手の方がポーチが効く
PAGE TOP