テニス ミス

その他

テニスの試合でオムニコートに潜む罠、「ベースラインからストロークエース狙い」には要注意です

オムニコートの特性、日本にいるとつい麻痺してしまいます。

その是非は別として、オムニコートはかなり特殊で特別な仕様のコート。

砂の量や、コートが作られてからの年月にも寄りますが、極端に「球足が遅いコート」だという認識は、皆さんの中にありますか?

つい、ストロークやボレーでもエースを狙ってしまいがちですが、実はそれって非常に危ない。

今回は改めて、オムニコートで注意したいことについて書いておきます。

 

テニスの試合でオムニコートに潜む罠、「ベースラインからストロークエース狙い」には要注意です

 


 

■全国レベルの高校生でも、ストロークエースはのポイントは僅か

高校生のトップクラスの選手でも、オムニコートでのエース級のショットは少ない。

後ろから打ち抜いてエースを獲れるポイントは、それまでしっかり相手を動かして、前に踏み込んだとき。

「じゃあ、トッププロ選手は?」と聞かれますが、そもそもトッププロの選手はオムニコートで試合をほとんどしない。

公式なサーフェスでは無いので、大会自体がほとんど無いんですね。

でも一般や学生の試合は多い。

これが何を意味しているか・・・分かりますか?

 

■私たちがテレビで観ているテニスは、別世界のものかも知れない

これからマイアミオープンの決勝も行われますが、あのテニス・・・ハードコートだから出来る部分も多い。

ハードコートであれば決定力のあるテニスが、強さを発揮します。

オムニコートではバウンド後にボールの勢いが激しく失速しますので、相手に拾われてしまう。

良いプレーを参考にするのは大事なことですが、そもそもコートサーフェスが違えば求められるプレーも異なることを、覚えておいて損は無いです。

 

■じゃあ、オムニコートではどんなプレーをすれば良い?

簡単です。

まずは後ろでしっかり粘るプレーがしやすい。

これに徹ししつつ、ここぞと言う場面で前に踏み込んでタイミングを速くするテニスがしたい。

ネットプレーもボールスピードではなく、前後を使ったりコースで勝負。

相手を動かしながら、しっかり「ラリーがつながりやすい」コートを活かしたテニスに徹してみましょう。

きっとそれだけで、勝率がだいぶ上がるはずです。

 

決して、私はオムニコートを悪く言っている訳ではありません。

全天候型で雨に強く、足腰にも優しいコートは日本に適していると思います。

しかし、もし全国大会で戦いたい、将来は選手として結果を出したいと考えているなら、ハードコートやクレーコートでの試合や練習も大事。

オムニコートだけの世界に、留まることだけは無いように意識してみて下さいね。

ピックアップ記事

  1. 真夏のテニスの試合に必要な、熱中症対策のマストアイテム5つ
  2. バランスクッションを使って、テニス選手に必要なバランス感覚を養おう
  3. テニスに必要な筋力トレーニング、リストウェイトが効果的です
  4. プロテニス選手を目指したいなら、英語は必須!実用的なテキスト5つ
  5. 【プロトレーナーに聞いてみた!】痙攣対策とアミノ酸について

関連記事

  1. その他

    〇〇しないといけない、という考え方

    セカンドサーブは、入れないといけない。リターンはクロスに打た…

  2. その他

    テニスとクラウドファウンディングについて

    今日は、このテーマについてみなさんにお伝えしておきたいと思います。…

  3. テニス 客観視

    その他

    「今勝つテニスと将来勝つテニス」目の前の試合で勝つことだけを考え過ぎないこと

    テニスはディフェンスが重要。安定感がないと試合で勝利を掴むのは…

  4. テニス メンタル

    その他

    「役割の変化は、必ず成長につながる」後輩の指導で自分の練習が出来ない君へ

    私は高校時代、自分の学校にテニスコートがありませんでした。正確…

  5. その他

    ラジオの公開放送やってみます

    ブログ読者のみなさんにもあまり知られていないくらい、ひっそりやってる…

  6. その他

    企画を進められる人、進められない人

    突然ですが、この違いってみなさん何だと思いますか?人それぞれ…

特集記事

  1. テニス ダブルス

    ダブルス

    ダブルスの試合で、「ポイントを獲り切る」イメージが湧かない人は、どんなイメージを…
  2. ストローク

    「ハードコートでのストローク戦がきつい!」ヘビーなトップスピンストローカーへの対…
  3. テニス サーブ

    サーブ

    フラットサーブに必要な、リストワーク4つ
  4. メンタル

    嫉妬心や羞恥心の隙間に、人の弱さが生まれる
  5. メンタル

    修羅場を避けていたら、真実からは遠くなる
PAGE TOP