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テニス部で、「困ることあるある」の中でもたくさん頂くのが、この問題。
地区予選の決勝、個人戦ではよくある「身内対決」について、考えてみたいと思います。
今現在、部活で頑張る人にとっては考えたくない問題かも知れませんが、少しでも準備しておくことで、どんな結果が出ても受け入れて次にステップアップできるはず。
そんなちょっとしたヒントになれれば・・・うれしいです。
テニスの大会で、「身内同士の対戦になった…」ときに意識したい5つのこと
1.ある意味、情報がたくさんあるから戦いやすい
いざ戦うとなれば、私自身は知っている相手のほうがやりやすい。
なぜなら、しっかり普段から観察してきているという自信があるから。
感情的な部分を抜きにすれば、どんな攻撃が有効で怖い武器は何か、を知っているということは、後は自分の作戦次第。
「自分も相手に知られているから・・・」という理由で戦いにくいと考えるなら、それも利用しちゃいましょう。
警戒してくれているなら、その逆を突いてみる。
きっと主導権を握れるかどうかは、情報を持っていることを「強み」に感じられるかどうかだと思います。
2.チームが強くなったという自信に変える
きっと身内で対戦するケースは、きっと上での対戦のケース。
個人戦の地区予選の決勝か、もしかすると個人戦での全国の切符をかけた一戦かも知れません。
そこまでチーム全体で強くなれた、地区で上位に立てているということに、自信を持ちましょう。
自分たちは間違っていない、チーム力がついた結果がこの対戦であると考えると、まず「良いプレーをお互いにしたい」という意識に変わるはずです。
その対戦の試合結果は出ますが、それはそれ。
きっと後輩たちにも、その良い流れは受け継がれていくことでしょう。
3.最大の敵は自分自身
身内での対戦では、自分のメンタルこそ最大の敵。
「もう止めたい」「逃げ出したい」「結果が出るのが怖い」と考え出すのは、ある意味自然なことかも知れません。
人間、ましてや中学生・高校生はそんなに精神的にも強くない。
だからこそ、自分自身の甘いささやきに負けないように意識することが、一番大事です。
その為には、しっかりと甘い自分のささやきに対して、「回答できる準備」をしておかなければなりません。
普段から、部活の練習の中で自分自身と会話出来ていますか?
急に試合で追い詰められた場面で自分に話しかけても、きっとパニックになるだけです。
4.コート上で起きていることに100%集中する
私が一番伝えたいのは、これです。
今、目の前で行われている試合にのみ、集中すること。
相手は確かに同じチームの仲間かも知れませんが、ネットを挟んで向かい合った以上は倒すべき対戦相手。
敬意を払いつつも、しっかりと弱点を突いて自分のテニスで崩していけるようにしましょう。
相手のテニスは意識するけれども、相手の感情的な部分は意識する必要は無い。
眼の前で可視化されていることのみに、しっかり向き合って集中するようにしましょう。
5.どちらにせよ1人しか勝ち上がれない
割り切ることは、テニスの試合において重要。
どんなにアナタが頭を悩ませても、試合を勝って次のステージに進める、あるいは優勝できるのはどちらかの選手、ペアだけ。
この原則がある限り、悩むだけ時間のムダかも知れません。
であればしっかり、良い結果を出したい。
例え負けてしまったとしても、納得して勝者を送り出したい。
そう考えれば、きっとテニスに集中でき、全力を出し切れるはず。
スポーツの世界は残酷ですが、だからこそ、勝者には勝者にしか感じることが出来ない歓びがあるのです。
個人戦のあるスポーツ、部活の競技では、この問題は避けて通れません。
「嫌だな・・・」と思うのか、「大事な試合を仲間と出来る」と感じるのか、それは人それぞれです。
大事なのは、チームとして皆が最高の形で試合を終えること。
「負けても、最高?」と思うかも知れません。
でも本気で部活で頑張って、試合で身内対決となっても自分を出し切ったときに、そう感じることが出来るのかも。
私自身も未経験ですが、ぜひアナタ自身で、そういった経験もしてもらいたい。
まずは仲間同士でしっかり上で対戦できるよう、切磋琢磨してチーム力を上げていきましょう!