戦術

1セットマッチ、2-2でリードしているのは自分

私たちの試合の多くは、1セットマッチ。

この進め方について、しっかり考えておきましょう。

普段私が使っている、ちょっとした心理的なテクニックについて。

何も準備しないで入るよりも、「上手く進んでいる感」が持てて落ち着いてプレー出来るかもしれません。

2-2でも、リードしているのは自分、というスタート感覚が大事です。

 
 

2-2のスタートで、充分合格点

その理由とは?

みなさんは試合が始まって、2-2のゲームカウントになると、どういう印象でしょうか?

まずい…と思いますか?

イーブンだし、緊張感が高まるように感じますよね。

でも、私はすごく良い気分で試合を進めている感覚になります。

なぜなら、それは自分のペース、2-2でリードしているんだという感覚が大事です。

なぜ、そう言えるのか?

まず、2-2になるのは想定内、という準備をして入れていますから。

それだけで、精神的に優位に立っている。

それから、みなさんは最初の4ゲームでしっかりと相手を観察出来ているはずです。

ですから、それを有効活用出来るのが、これから先の5ゲーム目以降ということ。

ですから、何も心配はありません、強がりではなく。

2-2になる戦い方、をすれば良い

自分から、無理をしない。

相手に無理をさせながら、相手としっかりラリーをする序盤の戦い方をすれば良い。

言葉にすると簡単ですが、強い相手だとこれも簡単ではないですよね。

でも、明確にプランを作りましょう。

何となく、ではなく自分の中で最初の4ゲームを終えて2-2になるにはどうすれば良いのか。

強い相手を想定しながら、考えてみて下さい。



シード選手相手に、どう試合を作るのか?

普通にやると、0-4になるなら…

もう、普通にやるという選択肢は無いですよね。

そもそも、普通に戦うって何でしょう。

みなさんの中でのセオリー、それを崩していく必要があると思いますよ。

それが出来れば、相手だって同じ大会に出ているレベルですから。

2-2のスタートは切れるはず、です。

問題は、アナタ自身がその手数を持っているかどうか、です。

攻めどころは、決まっている

相手のどこを攻めていくのか。

私は、ある程度決まっています。

まずは相手のセカンドサーブ。

トスに勝ったらリターンを選んで、セカンドサーブを攻撃していく。

ただ叩くだけではなく、リターンダッシュを入れて揺さぶる。

そして、自分はファーストサーブを入れてダブルスなら前衛に動いてもらう。

強い相手でも、攻めどころは決まっているはず。

ここを上手く攻めて、2-2の試合をまずは作っていきましょう。

もし、0-3になったら…

慌てる必要はありません。

まずは、1ゲームを返す。

それだけで良い、まずはそこに集中しましょう。

1-3になれば、まだイーブンのような感覚でOK。

「もうダメだ…」と思う前に、冷静に準備してきたことと、比べてみる。

2-2のプランでいく、という軸があるからこそ、そこで冷静になれるはずなんです。

   

軸があるから、ブレない

具体性を持つ、ということ

2-2のスタート、という軸を持つ。

だから、私たちの試合はブレないで進められるんです。

つまり、3-0でリードしたら、そこでは落としても良いとも考えられますからね。

「よし!良い調子!」と考えるのではなく、「プランよりも余裕があるから、仕掛けておこう」と視点が変わる。

具体性を持っておけば、自分の中で良い物差しが出来るんです。

スコアもリズム、試合の大事な要素

試合に強い人、勝てる人は気付いています。

「ここを踏んでおけば、勝ちやすい」という試合のリズムを。

ぜひ、みなさんも自分で経験しながら、作り上げていって欲しい。

終わった後に、少しだけ試合を振り返るだけでも違いますよ。

なぜ、上手くいかなかったのか。

そして、上手くいっている時は、どんな共通点があるのか、を考えてみて下さい。

メンタルテクニック、の一つとして

これがみなさん全員に響くとは思っていません。

私の中で、2–2でリードしている感覚、が使えるテクニックだということだけ、です。

ですからみなさんの中で、試しながら、試行錯誤しながらで良いと思います。

全くのノープランで試合に入ると、何となくでそのまま試合終了、になりますからね。

2-2で良い、むしろ自分のペースなんだと思えたら強い。

メンタルテクニックとして、参考にしてみて下さい。



「これで良いんだ」と、思えるかどうか。

試合では、ちょっとしたことが不安に変わり、プレーに影響します。

テクニックを準備して入る、客観性を持つ、ということ。

これはテニス以外にも、全てのことに通ずるはず。

ぜひ、意識してみて下さい。

2-2で良い、リードしているのは自分、です。

ピックアップ記事

  1. プロテニス選手を目指したいなら、英語は必須!実用的なテキスト5つ
  2. 筋肉痛が毎回酷い人は、「フォームローラー」で身体の表面をほぐしてケアしよう
  3. 体幹の筋力アップに、意外とリーズナブルな「シットアップベンチ」を1台どうですか?…
  4. Note はじめました
  5. テニスのコーチ、指導者の方にオススメしたい、「ボトムアップ理論」の名著

関連記事

  1. テニス ストローク

    戦術

    夏場の試合に必要な、体力温存策5つ

    夏場のテニスの試合は、過酷そのもの。1試合だけでもキツイのに、…

  2. 戦術

    人はコントロールの良さで、自信を得て強くなる

    テニスに自信が生まれる、強くなっているという実感がある時。それ…

  3. テニス ストローク

    戦術

    本気で戦法をやってみれば、その弱点は見えてくる

    テニスで、色々な戦術を試してみること。これは、自分で身に付ける…

  4. テニス メンタル

    戦術

    試合で使う自分のテニスに、「オリジナルの作戦名」を付けると、すごく試合は楽しくなる

    試合で使う作戦、皆さんはしっかり実践出来ていますか?せっかく準…

  5. 戦術

    相手を見てプレーする、そのコツは?

    相手のポジションを、確認しながらラリーする。これは、テニスの…

  6. テニス メンタル

    戦術

    「何も攻撃して来ない相手」には、あえて空きコースを作って狙わせてみると良い

    「攻撃して来ない相手」って、嫌じゃないですか?まぁ、シコラーと…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

特集記事

  1. その他

    来年のイベントについて
  2. テニス ボレー

    ボレー

    「パッシングで抜かれない選手」になる為に、意識したい5つのポイント
  3. ダブルス

    自信満々、な相手の方がポーチが効く
  4. 戦術

    相手の走力と、走る意欲を確認しよう
  5. 水分補給

    全豪オープンを観て感じる、痙攣の恐怖と対戦相手の難しさ
PAGE TOP