テニススクール

今テニスコーチに戻ったら、レッスンはこうやりたい

目次

もし今、自分がテニススクールに戻ったら。

どういうレッスンが出来るのか、やりたいのか。

こういうことを考えてみるのも、面白いかなと思って考えてみました。

1面で生徒さん10人くらい、少し多めで、どうするのか。

「そりゃ無理だよ」と思う方も多いかも知れませんが、無理だと思うことにチャンスがあるんじゃないかなと。

こうやって話していること、は何だか実現しそうな気がしますしね。

妄想かも知れませんが、私は平成の時代の次、のテニススクールはリアルにこうなる可能性もあると思います。

 
 

今のテニススクールの課題

生徒の目的が、様々

まず、ここが大変ですよね。

技術的な差はレベル分けされていても、意欲や目的の差って分からない。

試合に出たいのか、ただ汗をかきたいのか、友達を作りたいのか。

目的が様々なので、どういう練習をどういうテンションでやるのか、が難しい。

でも、これはある意味しょうがない、と割り切るしかないでしょう。

ただみなさんの共通の目的は、「テニスが上手くなる、それが楽しい」ということ。

これをしっかり、実感させてあげることがコーチの一番の仕事ですからね。

生徒はコーチを、コーチは生徒を「知る」

ここから、まずはスタートだと思います。

生徒はコーチのこと、どれくらい知っているのか。

このコーチはどういうテニス観で、そのバックボーンは何なのか。

逆にコーチは、生徒のことを知らないといけない。

なぜ、テニスをやろうと思ったのか、今試合に出ているのか?出ているなら結果はどうなのか、自分でどう感じているのか。

本音でここの部分を、しっかりお互いに公開しておく。

これが一番、私がやりたいことです。

やらないと、本当の意味でのレッスンって出来ないと思うんですよね。

しっかり、3,000円の価値を返す

だいたい、テニススクールのレッスンは1回3,000円。

でもその価値を、しっかり返すことが出来ているかどうか。

私は、徹底的にこの費用対効果にこだわりたいと思っています。

「そんなの、生徒次第でしょ」

「10人いる時点で、無理だよ」

と思う方も多いでしょう。

でも、それも含めて全て、私は担当コーチの責任だと思っています。

3,000円あれば、飲みにも行けるし2回分ならテーマパークにだって遊びに行ける。

テニススクールのレッスン、本当に価値を返せているのかどうか。

その為に何が出来るのか、を自分で考えてやりたいレッスン、を考えてみました。



私がやりたいレッスン、4つのステップ

1.クラスでグループLINEを作る

生徒さんが10人いれば、私も入れて11人のグループLINEを作る。

ここで、レッスン以外でもコミュニケーションを図ります。

大事なのは、レッスンの前後。

当日にやることは、事前にしっかり公示する。

そして、当日やったレッスンのポイントは、まとめて後でノート機能に記しておく。

レッスンでやることが事前に決まっていれば、生徒さんもイメージが湧きやすいし説明も頭に入っていきやすい。

生徒同士で何かトラブル、が起きる可能性はあるかも知れませんが、それ以上に仲間同士意識を持って強くなること、を私は優先したいと思います。

2.レッスンは動画で撮影

定点カメラで、レッスンは全て動画で撮影。

レッスン後にLINEグループのみで公開、各自で確認出来るようにする。

これ、一番大事なポイントです。

カメラをセットしておくだけですから、そこまで大変な作業ではないですからね。

レッスン中って、アドバイスを受けても疲れていたり、自分のテニスで必死じゃないですか。

後から、冷静に試合を見直してみること、が何より良いレッスンになる。

客観的に自分を見つめられない人は、何を教えてもテニスは上達しないですから。

3.試合はクラス仲間に、結果公開

どこでどういう試合があって、自分はどうだったのか。

これは、出来るだけLINEグループで公開する。

良い結果も悪い結果も、仲間に対しては良い刺激にしかなりません。

「恥ずかしいな…嫌だな…」と思うのが、普通です。

ここが、コーチの腕の見せ所ですね。

自分の結果を公開すること、他人の結果を確認することの価値をしっかり説明出来るかどうか。

試合に出ないメンバーでも、実際は仲間の結果ってすごく気になっていると思ますし、自分も出たい!と思うようになるはずです。

4.テニスノートもLINEで

簡単にで良いので、自分のテニスの目標を決める。

それを、LINEのノートに書いてみんなで見られるようにしておく。

自分の目標を、クラスの仲間が見られるようにしておく、ことって大事です。

会社でも、同僚の目標が分かる方が「力になりたい」と思える場面も多いじゃないですか。

テニスは自分1人で上達していくのは、無理。

仲間を上手く利用していく、力になってもらうことが大事なんです。

   

一般のレッスンは、難しいかもしれないけど

動画はどんどん、使うべき

私は、これからのスクールはどんどん動画撮影を導入していく段階、に入っていくと思います。

それをAI技術で判定して、指導レポートが届くみたいな未来も、そう遠くないでしょう。

先ほど書いたような内容、テクノロジーの部分よりも難しいのは人間関係のところ。

特に一般の方は、「ただ1人でテニスがしたいんだよ」という方も多いですからね。

クラス全員、を巻き込むのは難しいにしても、出来ることはやった方が良い。

私は、難しいことにこそ価値があるし、周りと差を作るチャンスだと思いますよ。

大事なのは、コーチの熱量

これが、何より大事でしょう。

LINEグループを作ったら、仕事のやり方も変わります。

コート上で1レッスン、それでいくらという世界ではなくなる。

ただテニススクールに雇われ続けるだけ、ならここまでする必要も無いですしね。

熱量が無いと続かないし、それが自分の成長になっていかないと、もったいない。

今のテニススクールのコーチは、まず基本は継続して雇用してもらうこと、が最優先。

ここに、私は問題があると思っています。

コーチが本気で勉強するし、研究するようになる

生徒が本気になれば、それに応えないといけない。

本気で勉強するし、研究するようになるでしょう。

実際に、テニスコーチだけじゃない、社会人ってなかなか自分で勉強しないですよね。

仕事の現場で消耗して、疲れて帰ったら寝るだけ…になってしまいがち。

でもLINEグループまで作って、クラス仲間で切磋琢磨していこうとすると、そうはいかない。

本気になれば、全ては変わる。

そうなるように、周りの仕組みから変えていくこと、が一番近道でしょう。



奇抜だし理想論、難しいことは百も承知です。

でも、私の感覚ではこれを求めている生徒、テニス選手も多いような気がします。

変化無くして、刺激無し。

刺激無くして、行動無し。

行動無くして、成長無しですから。

今、自分がテニススクールのコーチに戻ったら…出来る出来ない、は別として。

使えるものは使う、コート以外の時間も効率よく使う。

レッスンという枠組み、に囚われたくない、真剣にテニスと向き合いたい。

テニスが上手くなるって、やっぱり楽しいし面白いですよ。

ピックアップ記事

  1. 塗り直し不要で、男性にもお勧めの日焼け止め 「ビオレUV アクアリッチ」
  2. 夜のランニングのマストアイテム、蛍光色グッズで安全にトレーニングを
  3. 読者ミーティング用にプロジェクターを買ったら、コスパ最高だった
  4. 試合で勝ちたいテニスプレイヤーなら、マイランニングシューズは欠かせないアイテム
  5. テニスの試合に持参するジャグボトルは、「サーモス スポーツジャグ 1.9L」くら…

関連記事

  1. テニススクール

    意味があると感じられることしか、人は記憶に残らない

    これはテニス以外でも、そうですよね。人の成長って、こういう背…

  2. テニススクール

    「テニススクールの通い方」本当に試合で強くなるには生徒自身の主体性が不可欠

    18歳で上京してテニススクールコーチの会社に就職。そこで10年…

  3. テニススクール

    テニスが上手い人は、コーチに向いている?

    「将来テニスコーチになりたいんですが、何を勉強しておけば良いですか?」…

  4. テニス 名著

    テニススクール

    強い人ほど素直にアドバイスを聞ける、だから差はどんどんひらいていく

    最近改めて、私自身が感じていること、です。昔アルバイトコーチを…

  5. テニス 練習

    テニススクール

    テニススクールで上達が早い人は、他人のアドバイスも自分のこととして聞いている

    テニススクールで頑張っている社会人、学生の皆さん、読者の方の中でも多い…

  6. テニス 指導

    テニススクール

    目上の人でもコーチでも、「分からないことを、聞き返す」のはコミュニケーションの基本

    人と人、の間にテニスはある。ボールを打ち合うのもそうだし、教え…

コメント

    • かな
    • 2020年 3月 12日

    いつも拝見しています。
    記事、おもしろいなと思いましたし、生徒目線でもその通りだと思いました。
    特にレッスンのメニューの事前公開やレッスン中の動画は、今すぐ行っているスクールにやっていただきたい!と思いました。
    私はスクールでレッスンを受けるコーチを選んでいますし、そのコーチには自分がどうなりたいかということも積極的に伝えますが、それを受け止めてくださるコーチはそう多くない、苦笑。
    記事のようなことができるのであれば、少し高くてもそのレッスンを受けてみたいですが、、、それをやろうと本気で考えるスクールが近い将来でてくることを祈ります、笑

      • tomita
      • 2020年 3月 17日

      コメントありがとう御座います!
      なかなか実際のスクールの現場では難しいですが、今の時代なら色々出来るのかなと考えております。
      本来、テニススクールやコーチも時代やテクノロジーに応じて変わっていかないといけないですからね。
      出来ることはまだまだある、そこをT-PRESSで担っていきたいと本気で考えてます!

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


特集記事

  1. テニス 練習

    戦術

    テニスの試合では、精神的なプレッシャーはデュースサイドの方が少ないはず
  2. テニス メンタル

    スマッシュ

    「ベースラインからのグランドスマッシュ」は、しっかり練習しておかないと試合で恥ず…
  3. テニス 大学

    日々の雑記

    根拠のある自己流は、セオリーに勝る
  4. テニス 準備

    その他

    「自分の球出しって、もしかしてみんな打ち辛い・・・?」と感じた方は、試して欲しい…
  5. テニス ストローク

    シングルス

    シングルスの試合でネットに出るアプローチショットは、打った後のポジショニングが大…
PAGE TOP