テニス サーブ

ダブルス

ミックスダブルスの撮影で、感じたこと

先週にて、YouTube用にミックスダブルスの撮影を行って来ました!

視聴者の方からのリクエストも多く頂いておりましたので、ぜひやりたいと考えて早半年が過ぎ、ようやく実施出来て良かったです。

私自身、ミックスダブルスは好きなんですけど、試合に勝てるかと言えば…非常に難しい競技だなと。

だからこそ、これからみなさんと一緒に強くなっていきたいという想いが強いです。

今回は、その撮影を通じて私自身が感じたことを、まとめてみたいと思います。

 


 

男性を避けていると、難しい

避けようとするから、難しくなる

どうしても、まずミックスダブルスはこの先入観があると思います。

女性は男性を避ける、男性も男性を避けて出来るだけ女性にボールを集める。

もちろん、基本の戦術としてはこれが常套手段。

でも、やはりここにまず、大きな落とし穴があると感じました。

何かを避けよう、避けようとしても、コントロールは難しい。

「男性にも配球する、触られても良い」くらいの気持ちで打っていく、だから精度も上がるしボールの勢いも出るんじゃないかと。

この先入観こそ、ミックスダブルスで最大の障害になるなと感じました。

守備に徹する女性は、強い

実際に撮影していく中でも、「守備に徹する女性は、強い」と感じました。

意識もそうですし、試合の後半になればもうスピードにも慣れて来る。

序盤は何となくミスしてくれていた女性が、非常に強くなるのが試合の後半じゃないかなと。

思い出してみると、私の試合でもそんな感じでしたね…。

ただ狙えば良い、集めておけば良いなんて、安易に考えているとミックスダブルスでは勝てない。

だからこそ、偏った配球は危険なんです。

男性リターン、サーブを、どうするか?

避けようにも、これはテニスのルール上避け切れないんですよね。

男性サーブの女性リターン、またその逆もしかり、です。

この場面は、とにかく最初に男性対女性、のラリーになります。

「男性を避けよう」というメンタルで試合に入ると、☝のシチュエーションになるとどうでしょう?

かなり、腰が引けて自分から何かを狙う、仕掛けるということが出来ないと思います。

最初から、「相手男性とも戦うんだ!」という姿勢が、まず必要。

ダブルスですが、サーブとリターンはまず個人で何とかするしかないショットでもあります。

ここでのメンタルの作り方、大事ですね。

狙い目はずばり、「女性寄りのセンター」

チャンスメイクは、ココが基本!

特に、相手が並行陣、または後ろで2バックの陣形の時に。

センター狙いはダブルスの基本セオリーですが、少し女性寄りを狙う。

こうすることで、実はチャンスメイクがかなり楽になります。

センターのボールは、つい女性も男性を頼りたくなる場面。

自分の外側、ストレートを女性は専門で守っているペアもいますからね。

チャンスメイクで、ココを使う意識を持てると良いと思います。

当然、相手からも狙われる

自分たちも、もちろん狙われます。

だからこそ、必要なのは準備でしょう。

女性寄りのセンター、女性が前のポジションで潰しても良いですし、男性がハッキリとセンターをポーチに出るのも良い。

相手のチャンスメイクの芽を摘むことが出来れば、ミックスダブルスはそう負けないはず。

どこかでチャンスを量産されるから、一方的な試合になってしまうケースも多いですから。

強い相手は、必ず女性寄りのセンターでゲームを作ろうとして来る。

対策が取れれば、怖くないです!

あと、防ぐべきは…

私が撮影していて感じたのは、「男性の高い打点を封じる」ことの重要性です。

リターン、ボレー、ストローク、全てにおいて、相手男性に「高いところで打たせない」ことがまず大事。

ですから、サーブだって浅くても良い、リターンも前に落としても良い、ボレーは出来るだけ足下に、遅く。

これだけで、相手の男性の攻撃力はかなり落ちます。

そこで無理してくれれば嬉しいし、つないでくればそこからまたチャンスも作れる。

特に、厚いグリップで打てる若い男性の方の対策としては、有効でしょう!

ミックスダブルスは、全てに通ずる

私は、改めて感じました。

ミックスダブルスの技術は、男女のダブルス、そしてシングルスにも活かされえるんじゃないかな、と。

必要なのは、準備と観察眼。

相手をよく見て、男女だからこそ起こり得る相手ペア間のプレーの起伏や感情の波を、読み取ることが出来れば。

きっと、テニス自体がより楽しく、奥深いモノになるでしょう。

ぜひ、YouTubeの動画も参考にしてみて下さい。

ミックスダブルス、一緒に頑張りましょう!

ピックアップ記事

  1. テニスで肩が上がらない・・・と、苦労する人は「ピイラティス・ポール」がオススメで…
  2. + POWER CUP について
  3. 夜のランニングのマストアイテム、蛍光色グッズで安全にトレーニングを
  4. YouTubeチャンネル登録200人、ありがとう御座います
  5. テニスシューズの中で、自分の足が滑る・・・ような人は、5本指ソックスに変えてみよ…

関連記事

  1. テニス ストローク

    ダブルス

    ストレートアタック、にこそスライスを使おう

    ダブルスの試合で、相手の前衛を狙う。この必要性は何度も書いてき…

  2. テニス メンタル

    ダブルス

    ダブルスの並行陣で、実戦で使える得点パターンまとめ5つ

    ダブルスの試合、勇んで前に出て並行陣。でも・・・相手のミス待ち…

  3. ダブルス

    雁行陣の弱点を突いた攻撃の、基本的な考え方について

    雁行陣の弱点について、試合ではどんどん突いていくという貪欲になって欲し…

  4. ダブルス

    ダブルスの試合、セカンドサーブこそポーチチャンス

    普通に考えると、ピンチな状況。こういう場面にこそ、実はテニスで…

  5. テニス メンタル

    ダブルス

    「なぜ、そのプレーに変えたのか」の根拠があれば、プレー中での作戦変更は悪いことでは決してない

    ダブルスの試合を観ていると、作戦をしっかり実行しているペアは強い。…

  6. テニス メンタル

    ダブルス

    ダブルスの試合では、「自分で決めるより、パートナーが決める方が嬉しい」と思えるように

    ダブルスの試合が上手い選手は、この感覚を持っている。「パートナ…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

特集記事

  1. テニス 感覚

    戦術

    今いるテニスのカテゴリーから、抜けることが出来ない方へ
  2. テニス メンタル

    戦術

    「遠くのボールを追う気配が無い選手」に対しては、ライン際のショットは必要無い
  3. テニス シングルス

    サーブ

    サーブでトスアップを安定させるには、一度両腕を下げてから上げると上手くいく
  4. ストローク

    「足から直そう、バックハンドストローク」テニスの試合では準備の遅さは致命的
  5. テニス ストローク

    リターン

    リターンに安定感がある人が意識している、ある基本について
PAGE TOP