テニス 環境

戦術

変化を突き付けられるのではなく、予測する癖を

テニスの試合、練習に、トラブルは付き物。

試合に強い人って、こういう場面で強いですよね。

人間同士がやり合う、駆け引きの中でどう変化を予測するのか。

プレー中もそうですし、コート外でも、同じこと。

みなさんの中で、この本当の意味での客観性が生まれた時、きっとテニス選手としても成長出来る。

成長出来ない人は、いつも変化に慌ててばかり。

決して、難しいことではないですよ。

時間軸で、先回りしよう

何かが起きる前に、考える

例えば、朝試合に向かう家を出る前に。

その日の天候は、どんな感じになりそうか。

午後から雨の予報、でも降らないかも知れない…降って来たら、どうするのか。

会場のサーフェスは?中止の判断はどこでどのタイミングになりそうなのか。

試合中だった場合は、どういうシチュエーションになりそうか、をある程度イメージしておく。

「そんなの、普通じゃない?」と思う方も多いと思いますが、雨が降って来た途端に乱れる人、テニスの試合会場では多いですよ。

ちょっとした変化を、突きつけられるのではなく、予測しておくこと。

これはもう、全てが習慣です。

試合でもいつも、先回り

相手と同じ時間軸、で試合をしない。

1ポイント、1ショット先を、常に自分の中で考えておきましょう。

そうすれば、試合でも落ち着いて自分のショットに集中出来る。

「ここに打ったら、きっとこうなるな」という予測を、毎回リズム良く自分の頭の中で行っていくこと。

これが出来れば、いつだって変化は「自分が興していること」になるはず。

相手からいつも突きつけられているような印象があるから、駆け引きでも後手に回ってしまう。

もちろん、強い相手の打つコースは読み辛いし、サインプレーだって仕掛けられるでしょう。

でも、それらも全て「自分が呼び起こしているんだ」と思えるようになる。

強引にでも、そう考える癖を付ければテニスは強くなります。

セオリーを活かす、とはこういうこと

よく、「セオリーを使えていない」という方のお悩みも聞く機会があります。

そういう方は、結局セオリーを知っているだけで、「予測」に使えていないんですよね。

予測に使うということは、先回りして何かを自分の中で興すということ。

自然と状況の変化に対応する、それがセオリーを使うということです。

もちろん、それでカバー出来ないショットや相手が上回ることもあります。

でも、セオリーを活かすということは、結果的に変化に強くなるということ。

みなさんも、ぜひこれだけまず意識してみて下さい。

慌てない選手になれば、それだけで強い

予測癖が付けば、相手にとって…

すごく、やり辛い相手になると思います。

何をやっても、表情が変わらないで感情が読めない。

こういう相手は、試合で嫌じゃないですか。

慌てない選手になれば、それだけで強い。

それに、自分自身の中でも自信と落ち着きが生まれて来るはずです。

「それは強い選手だけ…」と思わずに、まずは自分でやってみましょう。

時間軸で先回りする癖を、日常から。

きっと、全てはコートでのパフォーマンスにつながるはずです。

ずっと受け身で、良いの?

テニスだけじゃない、仕事や恋愛、全てにおいてそうです。

自分が変化を突きつけられる側、は辛い。

毎回自分が予測できないことばかりが起きる感覚、これでは試合も勝てないですから。

受け身な習慣、癖が付いていると、それだけで成長を阻害する。

まずは、ここに気付くことが大事です。

周りに合わせるだけでは、変化に弱くなる。

気付いた人から、テニスも必ず変わっていきます。

人と違う、それで良い

変化に強い人は、どこか周りの人と違う。

時間軸が違うので、それで良いんです。

周りが慌てている中で落ち着いていれば、そりゃ少し変わった人だと思われるかもしれません。

でも、テニスの試合で強い人は、こういう雰囲気がある人じゃないですか?

強がりでも何でもなく、変化を突きつけられる側にいては、ずっと勝てないまま。

みなさん自身で、何かを興せる人になりましょう。

まずは、予測癖を自分の中で養っていくこと。

ここから、スタートです。

時代の流れは、早い…!?

本当に、そうですか?

時間の流れるスピードは変わらない、周りの人も平等。

でも、自分がもしそう感じているのなら、どこかで感覚を変えていかないといけないでしょう。

時の流れが早いと感じる人は、変化を予測出来ていない人、かもしれません。

私自身、こういう瞬間はあります。

そういう時は大抵、漠然と毎日を過ごしていて、自分から主体的に動けていない時。

だから、「あ!なんだこれは!急だな…」となってしまう。

そうならないように、常に先、先を予測していく癖を付けて。

もう今年も残りわずかですが、少しだけ来年のことも考えながら。

テニスも企画も、頑張っていきます!

ピックアップ記事

  1. テニスのコーチ、指導者の方にオススメしたい、「ボトムアップ理論」の名著
  2. Note はじめました
  3. 急な怪我でも安心!準備しておきたい応急処置グッズ5つ
  4. 男子シングルスの試合を戦い抜くなら、大量発汗にも耐えうるタオルチョイスを
  5. 塗り直し不要で、男性にもお勧めの日焼け止め 「ビオレUV アクアリッチ」

関連記事

  1. 戦術

    戦術

    ダブルスの後に、すぐシングルスの試合に入る時の心構えについて

    学生のみなさんのテニスの大会は、きっと大忙し。ダブルスの試合の…

  2. 戦術

    アングルの打ち合いになったら、思い切ってネットに詰めよう

    ダブルスの試合で、4人が前の状態でボレー合戦。その中で、ネット…

  3. テニス ロブ

    戦術

    あれも大事、これも大事、では大事な試合に勝てない

    たくさん大事なこと、を書いて来ましたが、全てを試合に持ち込むのは難しい…

  4. 戦術

    真剣勝負の現場では、ボディに打つし、打たれるのが日常茶飯事

    野球の試合を観ていると、たまにこんなシーンありませんか?デッド…

  5. テニス スマッシュ

    戦術

    これは上級者のショット、なんて発想は逃げでしかない

    テニスには、色々なショットがあります。元々、ルール上ワンバウン…

  6. テニス 観察眼

    戦術

    相手のミスで得点、嬉しい?嬉しくない?

    相手のミスを、しっかり自分のポイントとして認識する。これ、当…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

特集記事

  1. ストローク

    「バウンドする頃には・・・」構えてももう遅い!テニスのストロークでは致命的なこの…
  2. ストローク

    攻撃的なスライス、防戦一方のスライス
  3. テニス メンタル

    メンタル

    テニスの試合に負ける理由を、「いつまでもメンタルの弱さ」のせいにしているから、成…
  4. テニス イベント

    戦術

    自分にとって苦しい場面は、実は相手も苦しい場面
  5. テニス ボレー

    ボレー

    身体から遠い位置のボレーは、あえてインパクト面を残して安定感アップ!
PAGE TOP