テニス 構え

ストローク

「コンパクトに振っているつもり・・・なんだよね」テニスのストロークで意識したいフォームとは?

テニスのレッスン中に、生徒のフォームを動画で撮影することがある。

その動画を実際観てもらいながら、自分のフォームを客観的な目で確かめてもらいたいんだけど、そういう時は俺のテニスもついでに映してもらうこともある。

「お手本はこうだよ」という感じでね。

 

「コンパクトに振っているつもり・・・なんだよね」テニスのストロークで意識したいフォームとは?

 


 

レッスンの時によく言うアドバイスは何かと言うと、早めの準備だとか、軸足の設定、それからコンパクトなフォームなどかな。

そういった事をガンガン言いながら、レッスンしているんだけど、生徒さんを撮影した動画でフォームチェックすると、やっぱりスィングが大きくて振り遅れている。

「思った以上に大きなフォームで打っている!」と、生徒も自分のフォームを見て納得。

そこで「じゃあ、俺のお手本を見てみようか」と俺が打っている姿を動画で見せると・・・あれ??

 

意外と俺も大きなフォームで打っているではないか

散々生徒には「フォームがデカ過ぎ!」って口うるさく言っていただけに、これはチョット気まずい感じとなる。

でもそんなのデカくてイイんだよ。

スィングが大きくて何が悪い。

だってちゃんと正確な打点で、正確にボールを打てているじゃないか。

もちろんそんなことは生徒の前では言わないが、基本的にはそういうこと。

正確な打点で正確に打てていて、それを何球も何球も続けられるのであれば、それが例えとてつもなく大きなスィングでも問題ないのである。

そしてこれがとっても大事!

ちょっと言い訳っぽい言い方になるけど、そんなに俺は大きく振っているつもりはないんだよね。

例えば30センチだけスィングしようとラケットを振るでしょ?

でもラケット持っている腕がリラックスしていると、その分しなってスィングされるから、前後10センチくらいスィングは追加されるのだ。

結果30センチのつもりで振っているのだが、実際は50センチに。

ま、言い訳するとそういうことだ。

だから上手い人のテニスのフォームを見て、そのスィング範囲をそのままコピーするのは結構危険なことだね

その打ち方を真似する前に、打っている本人がどのくらいのスィングを心掛けているかを確認する必要がある。

出来ればその上手い選手に「どのくらい振っているつもり?」って直接聞くのが一番だけど、それが無理ならその選手の表情をまずは確認しよう。

労力をあまり掛けていないような表情なら、その選手本人はかなりコンパクトなスィングを意識しているかもしれないから、本人は見た目以上に小さなスィングで振っているつもりかも。

労力とスィングの大きさはある程度比例しているからね。
 



 

でもそれだとちょっと分かりにくいという人は、お手本にしたい選手の肘の位置を確認してみよう

しなって大振りになるフォームは、当然肘より先が大きく振られるのであって、肘の位置はそれほど大きくスィングされないのだ。

ボレー、ストローク、それからスマッシュなんかも、打つ前のテイクバックしている段階、打つ瞬間、そしてフォロースルーと肘の位置がどのくらいの範囲で動いているのか確認してみよう。

意外と大振りしているように見えるけど、意外と肘は打つ前にあまり後ろへ移動していなかったりするんだよね。

ということで、レッスン中に「もっとコンパクトに!」って言っているクセして、大振りしているコーチとか見ても文句を言わないように。

大事なことは、「コンパクトにしているつもり」であればOKってことだ

ただし、「つもり」でも労力を掛け過ぎていたり、肘が動き過ぎていちゃダメだし、そもそも振り遅れだとか、構え直しに影響出ているようだと、やっぱり「振り過ぎ!もっとコンパクトに!」って言われるよ。

そうなったら謙虚に「もっとコンパクト」を意識しよう。

 

■引用元
元プロテニスプレイヤー 高西ともからのメッセージ

ピックアップ記事

  1. プロテニス選手を目指したいなら、英語は必須!実用的なテキスト5つ
  2. 多動力こそ、これからの時代のテニス選手に必要だと思う
  3. 学生さんや社会人プレイヤーにもお勧め!「タッチ系テニス」に適したガット3選
  4. テニスラケット ピュアドライブの新作は、「攻撃的な大人のテニス」に最高の武器にな…
  5. プッシュアップバーを使って、テニスに必要なトレーニングを効率化しよう

関連記事

  1. テニス メンタル

    ストローク

    「切れ味鋭いストローク」の基本は、20年前とは大きく変わっているという事実について

    テニスの基本、それは常に変化している。もちろん、変わり無い基本…

  2. テニス 粘り

    ストローク

    肩を入れて逆クロス、にドロップショットを打ってみよう

    試合で上手く、ドロップショットを使っていきたい方へ。私は何度も…

  3. テニス サーブ
  4. テニス ストローク

    ストローク

    ストロークのテイクバック、「差し込まれた状態」を脱却出来ない人へ

    テニスの上達に基本練習は欠かせない。ですが、根本的な理解が出来…

  5. ストローク

    テニスの試合で、「チェンジオブペース、よく分からない…」という人は、攻撃できる場面での選択肢を増やし…

    ベイビーステップの主人公、栄ちゃんの影響で、テニスにおける「チェンジオ…

  6. ストローク

    相手の打つボールが、「スピンなのかスライスなのか?」を予測する為に必要な観察箇所とは?

    「相手が打つボールを、予測する」ことの大切さは、何度か書かせて頂きまし…

特集記事

  1. ストローク

    攻撃的なストロークは、前足を決めて先に体重移動を終えてインパクトしていこう!
  2. テニス メンタル

    メンタル

    試合で失敗出来ない雰囲気は、自分で勝手に作り出している
  3. テニス ボレー

    ボレー

    「バックボレーが全然分からない!」人は、逆クロスから練習すると感覚掴みやすいです…
  4. テニス 客観視

    メンタル

    自然と結果が付いて来る人、いつまでも他人と比べたがる人
  5. テニス サーブ

    サーブ

    自分でコントロール出来ていないファーストサーブ、入ってもポイントにつなげられます…
PAGE TOP