テニス メンタル

その他

テニス部の練習に、「大きな声出し」は必要だろうか?を考えてみる

部活の練習中に、「ファイトー!」「ファイトー!」という声、皆さんは出しながら練習していたりしますか?

私は高校時代まではほぼ無し、大学から声出しの練習をするようになりました。

「郷に入れば郷に従え」の精神で、何も考えずに声出しをしていましたが・・・最近思うのが、それもよく考えてみると、おかしな話。

合理性を突き詰めて考えると、必要なの?という疑問は持って当然です。

 

テニス部の練習に、「大きな声出し」は必要だろうか?を考えてみる

 


 

1.人は集中力を高める時に、大きな声を出すだろうか?

人は何かに集中したりするときに、大きな声を出す・・・でしょうか?

ましてやテニスの試合は、本番では静寂に包まれた中で行われるのが基本。

ワイワイ、ガヤガヤしながらという場面もありますが、基本的にはプレー中は静かですよね。

練習と試合で、環境を近づけていく・・・という観点から観ると、ちょっと声出しの必要性を感じない。

むしろ、静かだからこそ得られる打球音や相手の呼吸の乱れを感じる力、は削がれていくように思います。

 

2.声は出す、出さないのメリハリが大事だと思う

練習でも試合でもそうですが、しっかりメリハリを作ることが私は大事だと思います。

ここぞというポイントでは、声を出して自分を鼓舞して周りを巻き込んでいく。

全部計算されたうえで、試合に勝つために声も活用していく。

このメリハリは、練習から意識するととても良いと思います。

ずっと静かに練習するのも、ひたすら声出しを継続して練習するのも、どちらも私は「一本調子」に見えるのです。

 

3.試合が上手い人は、「声」や「演技」を使うのも上手い

私の印象ですが、学生でもプロでも試合が上手い選手は演出が上手い。

ここぞというポイントを獲ったら、観客ごと自分の味方に巻き込んでしまう。

この力は、生まれつきの慣性もあるでしょうが、細かいメリハリで養っていける部分。

漠然と声出しを一生懸命やっていても、相手に何のプレッシャーも無いし、観ている方もパッとしない。

ただ、うるさい選手になってしまっても、自分が疲れるだけですよ。

 

日本人に欠けている部分、だと思います。

観客を魅せて、自分の味方にしていく、ファンを増やしていく。

これは、何もプロ選手に限ったことではない。

アナタ自身、試合は観られている。

この意識で練習の声出し、もう一度考えてみませんか?

ちょっと変えてみるだけで、試合の中に変化が生まれてくると思いますよ。

■自頭を鍛えたいなら、お勧めはこの本です↓

ピックアップ記事

  1. 多動力こそ、これからの時代のテニス選手に必要だと思う
  2. プッシュアップバーを使って、テニスに必要なトレーニングを効率化しよう
  3. テニスのフットワークを支える足元の秘密は、スーパーフィートのインソール
  4. 男子シングルスの試合を戦い抜くなら、大量発汗にも耐えうるタオルチョイスを
  5. Note はじめました

関連記事

  1. その他

    出来ないのではなく、やっていないだけ

    色々アドバイスされるけど、出来ないことばっかり。毎回同じコーチ…

  2. テニス 部活

    その他

    中学・高校のテニス部では、「2・3年生がどういう姿勢を見せるのか?」でチームの雰囲気が大きく変わる

    皆さんも最初、部活やサークル、社会人チームやテニススクールに入ったとき…

  3. テニス メンタル

    その他

    インターネットがテニスにもたらしたもの、について考えてみた

    毎日、暑い日が続きますね・・・。本当にみなさん、身体の健康が第…

  4. テニス メンタル

    その他

    県内ナンバー1だった選手が、なぜ大学テニスで行き詰るのか?

    高校で実績を残して、鳴り物入りで大学生に。でも、実際にそこで大…

  5. テニス メンタル

    その他

    テニスの試合の現場で必要な「修正力」について考えてみると、普段の練習から意識が変わります

    テニスの実力、一つ一つのショットは決して目を引くものが無くても、勝ち進…

  6. テニス 部活

    その他

    試合に勝てるテニス選手になりたければ、「数を打てれば満足」な練習から脱皮しないとダメ

    「いやー今日はたくさん打てたから、良かった良かった」「今日のス…

特集記事

  1. サーブ

    ボディサーブが無いと、リターンは楽
  2. テニス ストローク

    ストローク

    ストロークを打ち終わった後に「フラフラしない」で、打ててますか?
  3. テニス リターン

    ストローク

    攻撃的なスピンストロークを、安定させる要素5つ
  4. テニス ミス

    リターン

    1セットマッチ、1ブレイクでOK
  5. テニス ボレー

    ストローク

    テニスの試合で、「どのタイミングで前に踏み込むか?」をシングルスのラリーの中から…
PAGE TOP