テニス 錦織圭

メンタル

「自分のテニスをやり切ること」を勘違いしていると、結果的に試合で勝てないことが多いのはなぜか?

リオオリンピックが開幕し、テニス競技は良い感じでスタートを切りましたね。

既に勝負が終り、勝った人、負けた人、それぞれのインタビューを聞いていると面白い。

そこには、「自分のプレー、試合を出来た」と言っている人と、「過信があった、出来なかった」と言っている選手がいる。

アナタ自身、「自分のテニス」について、もし試合後にインタビューされたら・・・なんて答えますか?

 

「自分のテニスをやり切ること」を勘違いしていると、結果的に試合で勝てないことが多いのはなぜか?

 


 

■「自分のテニス」とは何か?

私自身、考えてみました。

自分のテニスって、何だろう・・・と。

まずはネットプレーは得意、そして試合前の準備と観察眼、は他の人より優れているかなと思っています。

それらを組み合わせて試合に臨む訳ですが、終わってみると・・・正直分からないことも多い。

「自分のテニス」って、言葉で説明するのが本当に難しいですよね。

皆さんはどうですか?

 

■「形が無い、臨機応変さ」こそ自分のテニス

と考えると、臨機応変で形が無いことこそ、私自身のテニスなのかも知れません。

これが最高の形、とは思いませんし、人それぞれだと思います。

ですが、スポーツの世界で「自分のプレーが出来ないで、負けていく」ときって、どんなときか?

それは、自分のテニスが相手に対応され、反撃されたときに自分が対応出来なかったとき、じゃないでしょうか。

そう考えると、形ある自分のテニスを持っているってすごく危険。

特にオリンピックのような4年に1度の1発勝負、だと・・・私は怖くて試合すら出来ないかも知れません。

 

■「自分のテニス」の引き出しの多さ、意識してみよう

ですが、具体的に自分の武器や要素を確認しておくのは大事。

ネットプレーが出来ないと、試合でドロップショットを打たれてポジションを動かされるし、体力が無いと粘り強い相手との戦いは苦しい。

引き出しをしっかり多く持つ、そして相手に応じてそれを出し分ける戦術、こそアナタのテニスだと私は思います。

試合に勝つためのは、自分のある部分に固執してはだめ。

それを「やり切る」とは言わないのです。

 

自分のテニスについて考えると、どうしてもインパクトのある武器が欲しいと考えてしまう。

確かに、ビッグサーブ、フォアハンド、欲しいですよね。

でも、それが無いなら無いで、武器に出来ることもたくさんある。

一つの武器を封じられて、自分のテニスが出来ない・・・選手にだけは、皆さんになって欲しくない。

基本となるオールラウンドな技術、それから駆け引きのメンタルや準備力。

地味だと思うかも知れませんが、試合に勝てる力って地味な部分に、潜んでいるのです。

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