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テニスに関する記事をたくさん書かせて頂いている「T-PRESS」。
もちろんテニスの試合や練習の現場から、たくさんの刺激やヒントを受けてきましたが、それと同じくらいに色々な書籍から影響を受けてきました。
今回は、中でも私が今年一年繰り返し読み返した本について、ご紹介させて頂きたいと思います。
今年一年間で、私自身が大きく影響を受けた本を紹介します
1.「采配」 著:落合 博満
かつてプロ野球チームとして中日ドラゴンズを日本一に導いた手腕、記憶に新しい方も多いと思います。
この著書では、「新しい戦力でチームを強くするのではなく、既存戦力の15%の底上げ」で優勝を目指すための考え方が書かれています。
特に学生の方よりも、一般の社会人の方に向けたメッセージを落合元監督自身、意識して書かれているように思いました。
勝つ為に、何をするのか。
なぜ、それが必要なのかを日常生活や日々の仕事の中でどう意識していくかを、丁寧にテーマ別で書いてある名著。
テニスの試合で勝ちたい人は、ぜひこの本から「客観的に俯瞰して物事を見る」ということを、学んで欲しいと思います。
2.「小事が大事を生む」 著:野村 克也
こちらも、元プロ野球選手であり名監督として知られた野村 克也さんの著書をご紹介。
私自身、野村さんの著書はほぼ全て読ませて頂いていて、テニスについても大きな影響を受けてきた方の一人です。
まず凄いのは、その情報の把握力と分析力。
それこそ現役のころから引退されて監督、解説者になってからでも、恐らく誰よりも多く試合を観て覚えている。
「試合の中でこのカウントから、こういう攻め方が必要」という部分は、ゲームの中でのカウントの中で異なる作戦が求められるテニスにおいても、とても参考になります。
そして何より、その熱いメッセージは私たち社会人や学生の皆さんの心に響く。
ぜひこの年末に、一度手に取って読んで頂きたい一冊です。
3.ベイビーステップ 著:勝木 光
もう説明不要、国民的なスポーツマンガとなった「ベイビーステップ」。
よく「テニスの王子様」と比較されて、現実的で写実がリアルなテニスの指南書としての評価が高く、私自身もとても勉強させて頂きました。
私が考えるに、この著書のすごいところはまず取材力。
客観的にしっかり現代のジュニアテニスの事情を反映させており、そこに「データテニス」で対抗していく高校生になってテニスを始めた主人公。
工夫と努力次第で、何にでも対抗できるし勝負できる。
それがテニスの醍醐味であることを、このベイビーステップは改めて教えてくれました。
途中まで読んだことがある人も、まだ読み始めていない人も、年末は思い切ってまとめ買い等いかがでしょうか・・・?
自分の感じたことや、テニスについて自分の文章で表現するということ。
この大切な作業には、アナタ自身のオリジナルの言葉が必要です。
しかしその血となり肉となるには、まず良い本にたくさん触れるということが大切。
私自身も、もっと学生の頃に本をしっかり読んでいれば・・・と思うことはあります。
でも、何事も始めるのに遅すぎることなんてありません。
さぁ、一緒にテニスの試合で勝てるための「言葉」を、養っていきましょう。