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よく、「相手を観察しろって言うけど、どこを観れば良いのか分からない」という質問を頂きます。
確かに、ストロークにボレー、スマッシュにサーブ、テニスには様々な技術があり、その場面にならないと相手はショットを打つ必要は無い。
ですから観察も難しいと思いますが、実はもっとシンプルに考えてみることも大事。
そう、何かをアナタが仕掛けたときに、「どういう対応をしたのか?」という視点で、特に最初の対応を覚えておいて下さい。
実はこの対応こそ、その対戦相手の本質を表しているケースが多いのです。
テニスの試合で対戦相手の特徴を掴むなら、「最初の対応の癖」をしっかり把握して覚えておくこと
■序盤の攻撃に、どう対応しているか?を観察する
私はいつも、試合の序盤で「変化」のある攻撃を意識します。
ドロップショットやボレー、ロブを入れて、相手がどう対応してくるかを観察しておく。
アプローチしたらロブ、で返球してきたようであれば、相手は「パッシングショットよりも、ロブを打つ選手」という感じでデータを貯める。
ダブルスであればロブをどう処理するのか、サイドチェンジするペアなのか、縦割りで前衛が強引にでも打つのか・・・など。
大事なのは、試合の序盤にしっかりと情報を引き出して観察することです。
■試合の序盤には、「ノープラン」な選手が多いテニス界
なぜ序盤か、と言えば、そこに隙があるから。
結構テニス界って、試合をしながら作戦を考えていく、序盤は何も考えないでプレーしている選手、多くないですか?
だからこそ、序盤でのとっさのディフェンスには本性が出る。
その本性、きっと試合の後半の大事な場面でも同じように出て来る。
そうやって序盤に「試合終盤の布石」を打っておくことが、テニスにおける試合巧者の戦い方です。
■アナタ自身に求められるのは、70点で良いから「幅広い技術」を身に付けること
これを実践していくには、やはりオールラウンドな技術が求められます。
70点で良いので、全てのショットをスライス、スピン、で打てるようになっておきたい。
対戦相手の見た目よりも、実際に相手からショットを引き出してみての実際の情報、が試合の序盤に欲しい。
そしてそれを序盤で繰り出す勇気と決断、持って欲しいと思っています。
出来ることだけ練習していても、テニスは上手くなれない。
相手を動かして情報を引き出す、打って欲しいショットを打たせる、という技術が試合では必要です。
70点のショット、を打てるようになるのに加えてもう1つ。
その70点のショットは、「自信を持って、打った後には相手を観れる」くらいまでなっておいて下さい。
良いショットを打っても、それだけでいっぱいいっぱいで相手を観れていなければ意味が無いですよね。
さぁ、試合で使えるように、ドロップショット、アプローチからのネットプレー、ロブを磨いていきましょう!