目次
私は高校時代、自分の学校にテニスコートがありませんでした。
正確に言えば1面あったんですが、校舎の建て替えの為に駐車場になってしまったんです。
6時間目が終わると同時に、公営のコートに自転車で20分かけて移動。
コート代は部費と学校で折半。
「何で自分達だけ、こんな環境で・・・」
「教えてくれる先生もコーチもいないし・・・」
でもだからこそ、やってやろうとみんなで話していました。
その為には、学年によって役割だってそれぞれ変わってくる。
後輩の指導や球出し、積極的に引き受けてみませんか?
「役割の変化は、必ず成長につながる」後輩の指導で自分の練習が出来ない君へ
■テニスの上達において、一番の近道は人に「教えること」
以前にアンケートを実施した際に、たくさんの嬉しいお声を頂きました。
「今まで気付かなかったことを、このサイトを通じて教えてもらいました!」
「このサイトは僕のバイブルです!」
といった声、とても嬉しいのですが・・・実は御礼を伝えたいのは、私のほうです。
こうやって自分の考えやテニス観を書くことが、何より自分の上達になる。
それは私自身の経験上、一番の上達の近道だと思います。
■後輩にテニスを教えることは、アナタの大事な確認作業
初心者の方や新入生、テニスを教える時間も上級生には増えてくるでしょう。
これをどう受け止めて、自分の中で受け止めるか。
教える、ということは、テニスを言葉にするということ。
そして当たり前ですが、「先輩、自分が言ってること、出来てないですよ・・・」と思われない為にも、自分自身がしっかりしないといけない。
後輩は口に出さないだけで、先輩の行動を本当によく見ている。
だからこそ、教えるという行為には責任が伴うのです。
アナタ自身、それを受け止める為にも後輩に指導したり、球出しをしてアドバイスしたりということは、ぜひ積極的に行って欲しいと思います。
■テニスの指導に、絶対の正解なんてない
このサイトで紹介している内容も、全てはヒントです。
中学生、高校生にもなれば、自分にとって何が大事かを考えて取捨選択できる。
だからこそ、まずは率直に「自分はこう思う」というのを、ぜひ後輩に伝えて欲しい。
テニスの実力は、関係ありません。
上手い先輩でなければ、テニスを教えることは出来ない?
そんなの、もったいない話です。
皆それぞれ、テニス観があるし独自の理論を持っている。
「私、持っていないかも・・・」と思った人は、言葉に出来ていないだけ。
絶対にテニスを数年やっていれば、主体的なテニス観は身に付いていると私は思います。
「自分のテニスを、言葉にする」ことの大切さは、何度かお伝えしてきました。
テニスノートもその一つですが、直接人に伝えることが出来る会話は、それに勝る部分もあります。
本気で接すれば、きっと後輩も仲間も本気で応えてくれる。
球出しの1球にだって、気持ちを込めることは誰にだって出来ます。
さぁ、明日の練習から変えていきませんか?
新しい役割、自分から名乗り出てみませんか?
そういう部員がいる部活やサークルは、きっと強くなる。
そんなチームが増えていけるように、このサイトでも微力ながら力になりたいと思います。