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日本人は、「途切れること」「途絶えさせること」に対してどこか拒否感を持っている。
そう感じるのは、テニスの世界でも同じです。
ラリーが途切れてしまうと、どこか申し訳ない気持ちになってしまう。
でもそれって・・・試合の中では、むしろしかけていくべき点だと思うのです。
勘違いしている方が多いですが、「テニスはラリーを続けることが目的」のスポーツではありません
■「球出しからのラリー」の練習、どこか変な雰囲気
普段何気なく行っているラリー練習。
どちらかのプレイヤーから球出しされたボールには、「2人でこれをつなげよう」という不思議な暗示がかけられているような気がします。
ダブルスでは、4人でつなげよう。
ラケットを握って最初の2週間くらいは、それでも楽しいかも知れません。
でも充分打ててコントロールできるようになったら、別な楽しみを感じてもらいたい。
それこそ、試合の醍醐味である駆け引きだったり、ポイントの奪い合いだったりすると思うのです。
■安定感も大事、攻撃的な姿勢も大事
じゃあ最初からバンバン打って良いのか、というとそれでは全く練習にならない。
9割以上の安定した確率で成功するショットの中で、お互いが攻撃したり守備をしたり、駆け引きをしていく。
安定感のあるプレーで相手を追い込んでいくのは、テニスにとって最も大切な要素です。
その意識から逃げていては、試合で強くなれません。
■仲間だからこそ容赦しない、そんな練習の雰囲気が個人を強くする
部活の雰囲気は、客観的に観ていればすごくよく分かります。
良いチームには、良い競争がある。
2バウンドするまで全力で追うし、相手のチャンスでも決して諦めない。
練習で出来ているから、試合でも実践できる。
普段からしっかりと相手を倒す、自分が生き残るという意識がなければ、試合でいきなりやれと言っても無理な話です。
さぁ、練習を変えていきましょう。
2往復以上続くラリーは、お互いしっかり攻撃と守備をしているのかを確認する。
途切れたら、ラリーをしている選手ではなく「ボール出し係り」が外から出す。
こういった工夫を少し入れるだけで、効率も上がりますし意識も改善されます。
練習からガッツリ、競争していきましょう!