戦術

ゲームを「作る」とは、どういうことか?

特に、ダブルスの試合ですね。

「ゲームメイク」ができるか、できないかは、どこで分かれてくるのか…みなさんは、どうお考えですか?

最近、YouTubeの撮影でも「後衛は作り役」という言葉が何度か出てきてますが、実感の湧かない方も多いと思います。

ゲームを作る、具体的にはどうすれば良い?

今回は、ダブルスの後衛の役割を客観的に考えてみたいと思います。

大丈夫、難しく考える必要はないですよ。

ゲームメイクは、楽しい!

まず、この視点が大事です。

ゲームメイク、作り役は基本的に楽しい。

自分自身が司令塔になっているつもりで、相手をコントロールする、パートナーの前衛に活躍してもらう。

とまぁ、ここまで書くとすごくハードルが高く感じる方もいると思いますが、楽しむという姿勢が大事です。

自分でコントロール出来ない時もありますが、「支配しているつもり」になれるかどうか。

自分でハードルを上げ過ぎない、責任感を背負い過ぎない。

楽しんで、ゲームのコントローラーを持っているつもりで、ダブルスの後衛をプレーしてみましょう。

まず、ゲームでは「死なない」ことが大事ですよね。

簡単にミスしない、しっかり相手に返すこと。

これが出来ていれば、まず最初のゲームメイクは完成だと思って良いんです。

相手を「敵1人」にできる?

ゲームメイク、ダブルスの後衛でまず考えること。

相手を1人にして、2人を相手にしない。

ダブルスでなかなか勝てない人は、どうしても相手2人を同時に意識して、倒そうとする方が多いように感じます。

まず、前衛をストレートで足止めする、ような策が必要です。

前衛が動かない、コントロール出来ると思ったら、後衛1人に競り負けないような集中が出来ますからね。

これも、ゲームメイクで大事な視点だと思います。

狙いを絞って、相手のどちらかを倒していく。

難しい配球は必要ありません、前衛をどうすれば足止めできるのか?を考えましょう。

それでも、ガンガン動いてくる前衛には、もうその前衛1人を相手にするつもりで。

ストレートに打つ回数を増やして、シングルスのボレー対パッシングの勝負、みたいな感じでも良いでしょう。

大事なのは、「自分がコントロールして1対1で勝負していく」という意識です。

格上相手に、これができるかどうか

強い相手に、この意識で試合に挑めるかどうか。

これが、今のみなさんの課題じゃないでしょうか。

強い相手だと、「自分が試合をコントロール出来ない、ゲームメイク出来ない」と感じて気持ちも落ちていく。

相手のショットがどんどん鋭くなる…のを、どこかで止めないといけません。

技術的なレベルの差は、現場では埋められない。

だからこそ、発想で埋めていく。

まずは相手にしっかり返すのがゲームメイクの第一歩、次は2人を相手にしないで1人を相手にする環境を作る。

普段の練習から、試合本番でのゲームメイクを意識すれば変わります。

相手とラリーするのを逃げない、恐れない。

まずはそこから、ですよね。

「ただ返すだけじゃ、やられてしまうじゃないか」と思う方も多いでしょう。

確かに、強い相手だとそうかも知れません。

でも、実際の試合はどうでしょうか?相手のコートにちゃんと返ってるポイント自体、少ないんじゃないですか?

ゲームメイクを楽しむ為には、まずは相手にやられることも大事。

何度もやるうちに、必ず感覚は身に付いてきます。

テニスは試合を作るのが楽しい!ですから。

ピックアップ記事

  1. ストローク練習機「ピコチーノ」は、素振りの質を高めてくれるはず
  2. フットワークを磨きたい!なら、足指トレーニングは欠かせない
  3. テニスの試合に必要なフットワークトレーニングに、ラダーは必需品
  4. 6/24(火) 涌井コーチ 女子ダブルスレッスン&ゲーム会 in テニス…
  5. ラジオ番組、始めました!

関連記事

  1. テニス メンタル

    戦術

    どんなレベルだろうが、試合に出ている人は強くなる

    未だに、テニス界にはある誤解と、それを取り巻く閉鎖的な環境がある。…

  2. 戦術

    不測の事態でもテニスの大会を勝ち進む、「試合会場での対応力」を身に付けよう

    テニスの大会、公式戦や草トーナメント、様々な大会に皆さん出場していると…

  3. テニス メンタル

    戦術

    対戦相手のストロングポイントを消す、簡単な方法

    対戦相手の武器に、押されてしまう。男性の試合だと、フォアが得意…

  4. テニス メンタル

    戦術

    相手に「何を意識させるのか?」を、考えよう

    私は何度も、「相手にプレッシャーをかけること」について書いて来ました。…

  5. テニス ハードコート

    戦術

    もうすぐ開幕の全米オープン前に確認したい、「ハードコートでのテニス」が難しい理由5つ

    予選が始まり、もうすぐ本戦の開幕を迎える全米オープン。4大大会…

  6. テニス メンタル

    戦術

    正確に試合を記憶する、テニスノート術

    テニスの試合を、正確に記録する。それが理想かもしれませんが、…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

特集記事

  1. テニス 練習

    練習メニュー

    ライバルには、強くなってもらうに限る
  2. テニス ラケット

    テニス知識

    これからテニスを始める人でも知っておきたい「ラケット選びの5つのポイント」
  3. ストローク

    現代のテニス、ストロークに必要な「壁を作ってコンパクトに振り抜く」フォームを確認…
  4. テニス メンタル

    日々の雑記

    有明テニスの森公園、今年はやっぱり足を運んでおきたい
  5. サーブ

    ブレイクした後のサービスキープ、なぜ難しいのか?
PAGE TOP