テニス知識

言葉の定義、テニスでも大事

「ポーチ」と聞いて、みなさんはどんなプレーをイメージするでしょうか?

前衛が飛びついてボレーすること?割って入るプレー?それとも…別なショットのイメージでしょうか。

あるいは、打った後の動き。

1つの言葉でも、実は感覚や認識が異なることが多い。

ダブルスペアなら、その小さい認識の違いが試合で失点につながります。

テニスでも、言葉は重要。

その定義を揃えておくこと、が実は凄く大事なんです。

みなさんは、どうイメージしますか?

ポーチ、と一言聞いて

みなさん、今ご自分の頭の中でイメージしてみて下さい。

ポーチと聞いて、どうでしょうか?

例えば私は、前衛で相手の後衛の打ったボールの軌道に入っていくこと、が「ポーチ」だと考えています。

ですから、ボレーとは限らないんですよね。

山なりなボールに入っていけばスマッシュだし、短いボールに入っていけばストロークかもしれない。

これも、私にとってはポーチなんです。

正解はありません、みなさんはどうでしょうか?

そして、その意識はダブルスペアで…どうでしょうか?

ペア、コーチ、仲間…みんな違うかも

こういう可能性、大いにありますよね。

「ポーチの練習をしましょう!」と言っても、それぞれ認識が違う。

だから、いつまで経ってもかみ合わない。

こういう光景、実はテニスの練習や試合以外でも本当に多いです。

仕事や恋愛、人とのコミュニケーションが発生する場であれば、往々にして起こり得る問題でしょう。

「〇〇」について、言葉の意識を統一しておく。

これは、全体練習でも凄く大事なことだと思います。

ポーチという言葉で、議論してみよう

「なんでポーチに動いてくれないんだ…」と、思う後衛。

「出られるボールが無いな…」と、思う前衛。

ぜひ、一度言葉を揃える議論をしてみて下さい。

相手のボールを奪う行為がポーチなら、そこに「出られるボール」という発想は無くなるはず。

あくまで自分の判断で、動いて良い訳ですからね。

相手へのプレッシャーは、どうか。

結果的に言葉の意味が揃って来ると、意思疎通がすごくやりやすいです。

何となく分かっている風な感じは、実は成長においてすごく阻害要因になる。

今回はポーチという言葉を引き合いに出しましたが、まだまだ色々ありますよ。

ぜひ、まずはみなさんご自身で「テニスの言葉」を全て書き出してみて下さい。

自分の考えを持つきっかけに

みなさんの中に、必ずあるモノ

こういう話をすると、「自分の考えは大したことないから、周りに合わせよう…」となる方が多い。

それは、すごくもったいない話です。

繰り返しますが、正解はありません。

ポーチ一つについても、考え方は千差万別。

ただ、その自分の考えをしっかり確認して、人に説明出来るくらいにしておきましょう、という話です。

そうすれば、他人に合わせる以前に「違い」に気付けるようになります。

人との違いを把握すれば、どう対応するのか、どう揃えていけるのかの道筋が見えて来る。

まずは自分自身をしっかり受け入れ、言語化するところからスタートです。

チーム、ペアなら揃えていこう!

テニスを成長させていく、ということはペアとして強くなる、チームとして強くなるということです。

認識のズレがあると、ずっとズレたまま練習が進んでいく。

これ、私はテニスの練習で凄く多いと感じています。

YouTubeの撮影で色々な場所にお伺いしてますが、「前に入って打ちましょう」と伝えてもみなさんご自身の「前」にそれぞれ違いがある。

これが面白い部分ではありますが、ぜひチームやペアでは感覚を揃えて欲しい。

そうすれば、一体感も生まれるし練習理解も早い、上達も早い。

その為にも、まずはみなさんご自身がしっかり自分で考えて可視化しておく、ということが大事になります。

コロナがあって、気付いたこと

マイナスなこと、ばかりではありません。

私自身、コロナ禍の中で色々なモノを得ています。

強がりに聞こえるかもしれませんが、そう思えるのもテニスというものがあるからこそ。

みなさんは、どうでしょうか。

本当に厳しく、苦しい毎日だと思います。

ですが、時間はみなさんに平等に流れていく、唯一の財産のようなもの。

使えるかどうかは、みなさん次第です。

言葉を揃えて強くなる、という発想をしっかりと持ちましょう。

ぜひ、意識してみて下さい。

今回、これに気付いたのはとあるサッカー番組を見ていて、「!」と感じたんです。

サッカーでは色々なパスの用語が、選手にとって受け取り方が違う。

違うから、練習でズレが生じてパスが回らない、強くなれない。

これ、テニスも一緒じゃないかなと思いました。

言葉の意味、定義を揃える。

テニスだけじゃなく、こういう作業が出来る人はきっと仕事でも恋愛でも、一歩上の結果を出せるはず。

ぜひ、意識してみて下さい。

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