戦術

テクニックを否定する人は、自分を守りたいだけ

目次

最近、こんなお便りを頂きました。

「T-PRESSは参考になるけど、小手先のテクニックばかり紹介していて根本的な発展にはつながらない。特に子供や学生には、悪影響も大きい」という内容でした。

仰りたいことは、何となく分かります。

そして同様の内容を、毎年1~2回、ご指摘頂き続けております。

今回は、改めてテニスの試合における「テクニック」について。

私の考えを、書いておきたいと思います。

試合に、どんな武器を持ち込むのか

剣でも槍でも、弓矢でも良い

テニスの試合は、対戦相手との戦い。

そこには、何を持ち込んでも良いと私は思っています。

当然、ルールの中でマナー良く、というのは大前提ですが、アナタ自身が試合に勝てる確率をどう上げていくのか。

これがまず、大前提として大事です。

T-PRESSのスタンスとしては、「弓矢」を上手く使いたいですね、ということ。

試合に勝つテクニック、その中で上手く相手の意表を突いたり、飛び道具を用いて勝つ、という方法が良いんじゃないですか、という提案の場だと考えています。

弓矢は常に、後ろに隠しておく

どんな武器を持っているのか、相手にバレないように。

剣を持って挑む、だけど実は背中に弓矢をしょっている。

そんなテニス選手が、私は試合で強いと考えています。

例えばネットプレー、ドロップショット、ポーチのフェイント。

これらを入れていくことで、「ボールを打っていない瞬間」でも、相手の脅威になれる。

肉弾戦だけ、がテニスでは無いですからね。

相手に武器を悟られないように隠していく、ことを否定したくなる人もいるでしょう。

でも、それは私は違うと思いますよ。

「そこまでして、勝ちたいの?」が怖い

怖いんじゃないですか?実際。

テニスの試合でテクニックを否定する人は、結局自分をどこかで守りたいんですよ。

剣と槍で戦って負ける、でもそれが潔い良い試合だと思っている。

弓矢を使うなんて卑怯、自分はそこまでやりたくないと、周りに見せているだけ。

こういう人は、基本的にずっと勝てないで3回戦止まり。

どんな戦に出ても、結局プライドが高いまま勝てないで終わる。

「そこまでして、勝ちたいの?」と聞かれたら、「いや、そんなには…」とはぐらかすだけ、じゃないですか?

テクニックとは、実力そのもの

強い意志、覚悟が無いと使えない

「小手先だけの技術、フェイントだけで勝ってる人は、実力は無い」という声も、よく聞きます。

でも、ちょっと待って下さい。

そういう文句を言って来る人に限って、テクニックに翻弄されて試合で痛い目を見ている人が多い。

私は、テクニックこそ強い意志が求められる、準備力でこそ、養える部分だと思っています。

試合のコートでパッと使えるようなもの、ではないんですよ。

それこそ、その人自身の実力そのもの、だと思いますよ。

T-PRESSが、まさにそう

何も、私はこのT-PRESSで虎の巻を公開している訳ではありません。

当たり前のこと、そして実際に試合でやるにはかなり周到に準備しないと出来ないこと、そのヒントをお出ししているだけ。

ですから、試合で使えるようになるにはみなさん自身の強い覚悟、が必要なんです。

ダブルスでのポーチ、にしてもそうですよね。

いくら練習しても、じゃあ試合で動けるのか、と。

フェイントを入れて、前衛である自分の側に誘うこと、出来るのか、と。

考えてみれば分かります。

テクニックを実践出来る人は、本当に試合で強い人。

それを否定している人は、ただ言い訳が欲しいだけで逃げているだけ、ですから。

弓矢をしょっていけるかは、アナタ次第

本当に、試合で勝ちたいなら。

瀕死の状態から、最後に弓矢を放てるような選手に、なりたいなら。

まず、アナタ自身が強い覚悟を決めないといけません。

試合で使えるものを、準備する。

相手の意表を突いたり、駆け引きで上手を取るには何が必要かを考える。

過去の自分の試合動画を見直してみて、剣や槍だけで戦う肉弾戦になっていないか、見直してみて下さい。

アナタ自身がやる気になれば、大丈夫。

T-PRESSでは、弓矢の研ぎ方はしっかりとお伝え出来ると思います!

ジャンプアップ、していこう

テクニックがあれば、試合に勝てる。

試合に勝てれば経験が積めるし、どんどん自信も生まれて来る。

テニスを始めた時期、実績、体格、そんなものは関係ありません。

試合には、どんな武器を持ち込んでも良い。

この考え方を信じることが出来れば、アナタはもっともっと、ジャンプアップ出来るでしょう。

ライバルに勝つことはもちろん、市民大会に優勝することだって目指せるでしょう。

それくらい、テクニックは無限の可能性を秘めている。

という訳で、私自身ももっともっと、勉強してみなさんの力になれるよう、精進していきます。

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