戦術

上手い下手、強い弱いなんて簡単には分からない

つい、私たちはすぐに判断してしまいがち。

試合で対戦する相手、見た感じと最初のサーブのアップの段階で。

確かに、想定を立てることは大事です。

でも、それはあくまで想定。

そんな簡単には、分からないです。

実際には、テニスの実力は、試合の中でじっくり見極めていくしかない。

その覚悟、が大事ですね。

 
 

見かけに寄らない、それが当たり前

私も、自分がそうだと思う

「思ったより、出来るんですね」と、結構言われます。

そんなに大したことなさそうに見える、これって良いことなんじゃないかと。

確かに、サーブも強く無いし、ストロークはあまり打たない。

まぁ、お世辞にも強そうに見えないんでしょう。

でもそれって、褒め言葉。

だって、試合の序盤はゆったり入って来てくれるじゃないですか。

見るからに強い、やってみても強い人は

そういないです、実際に。

本当にいたら、それはしょうがない、良い経験が出来ると思って頑張るしかない。

大抵の場合は、強そうに見えたけど実際には戦い方があった、弱点を見つけられた、というケースが多いはず。

テニスの実力なんて、やってみないと分からない。

そう簡単には、分からないものなんです。

なぜ、分かり辛いのか?

テニスの実力って、なぜ分かり辛いのか。

それは、勝利への意志に差があるからだと思います。

これが一番、試合では厄介。

どれくらい勝ちたいのか、それによって実力って大きく変わる。

強さも、変わる。

試合慣れしていて、勝利への執着心がある人は、分かり辛いですけど本当に強い。

こういう人を、「なんだ、大したこと無さそうだな」と判断してしまうと、もう黄色信号です。



アナタ自身は、隠して入ろう

例えば、最初のサーブ練習なら

普通の試合は、サーブ4本だけのウォーミングアップですよね。

ここで、私はもう心理戦が始まっていると思います。

まず、隠す。

セカンドサーブをしっかり打って、入れる。

ファーストサーブは打たない。

試合でも、実際そこまで速いファーストサーブは打たないですからね。

相手に、「何とかなる感」を与えて最初にエンジン全開、で入ってもらわないようにする為です。

相手のプレーは、試合の序盤に裸にする

相手の実力は、試合の序盤に正確に把握したい。

私たちの試合は、1セットマッチが多いですから、あっという間ですよね。

試合の序盤に、色々な場所から、色々なショットを打たせる。

だからこそ、しっかりアナタ自身が相手を動かしていく準備、が大事です。

相手の弱点を探す、必ずあるんだという意志で試合の序盤は進めましょう。

自分は隠して、相手は裸にする。

これはテニスの試合の基本、です。

試合の後半には、「打てる人」になろう

隠して入っても、試合の後半は出し切ります。

そうしないと、勝ち切れないですからね。

私の場合、どんどん動くし前で触る。

サーブも、ある程度リード出来たらコーナーを狙っていく。

「あれ?強いのかも…」と思った段階でもう終盤、になっていると相手は諦めてくれます。

これも、大事な試合運びのテクニック。

実力の有無、というよりは駆け引きですね。

   

試合に出ている人は、みんな強い

大袈裟な話ではなく…

実際、強いです。

自分の力を試したい、他人から評価を受けたいと考えている人たちですから。

弱い人はいない、みんな強い。

この基本スタンス、は大事にしましょう。

安易に実力を判断するなんて、負けの可能性を自分で高めているだけ、ですからね。

相手に敬意を払うから、自分の実力が出せる

私は若い頃は、これが足りませんでした。

自分は凄い、周りはダメな人、という想いが、どこかにあったんだと思います。

最低ですよね、だから負けてばかりでした。

今は、違います。

対戦相手に、まずは「試合の機会を与えてくれて、ありがとう」と。

この想いがあるからこそ、自分も良いプレーが出来る。

相手に敬意を払えない人は、いつまで経っても自分の実力が出せないで終わっている。

それに、気付けるかどうかですけどね。

強いけど、弱点はある

繰り返しになりますが、これもまた真実です。

相手は強い、試合に出ているからには覚悟もある、だけどテニスには必ず弱点がある。

だからこそ、そこは貪欲に探しましょう。

自分の武器を使い、試合の中盤から終盤にはプレッシャーをしっかりかけていくんだ、と。

この想いを持って試合に入るだけで、かなり違いますよ。

簡単には見つからない弱点、絶対に探し出してみせる、と。



簡単には見つからないからこそ、価値がある。

テニスの大会には、本当に色々な人がいますよね。

みなさんも、その中で強くなっていく。

周りに引き上げられて、強くなっていく意識で感謝の気持ちは忘れないで下さい。

まだまだ寒い時期ですので、怪我には気を付けて、テニス頑張っていきましょう!

ピックアップ記事

  1. テニスの試合に持参するジャグボトルは、「サーモス スポーツジャグ 1.9L」くら…
  2. プッシュアップバーを使って、テニスに必要なトレーニングを効率化しよう
  3. 冬のテニスのマストアイテム、手袋選びは勝利への近道
  4. 「テニスラケット専用ウェイトボール」を使えば、素振りでのパワーアップも可能に!
  5. 大人のトレーニングは「DNS プロエックス」を使って効率的に

関連記事

  1. 戦術

    真剣勝負の現場では、ボディに打つし、打たれるのが日常茶飯事

    野球の試合を観ていると、たまにこんなシーンありませんか?デッド…

  2. テニス 構え
  3. 戦術

    いつも必死の形相でボールを打つ人に、勝てそうな雰囲気は生まれない

    最近は、みなさんもテニスを動画で見る機会が増えましたよね。私が学生…

  4. テニス メンタル

    戦術

    テニスの試合では「目の前のリード」など、一瞬の安らぎにもならない

    繰り返し書いて来ましたが、まだまだ私たちの意識は甘い。リードし…

  5. テニス スマッシュ

    戦術

    「ここは動かないだろう」という場面で勝負に出ないと、試合では勝てない

    「まさか、ここで動いて来るとは・・・」という場面、経験ありますか?…

  6. テニス 不安

    戦術

    アナタ自身が楽しいと思えること、にテニスも未来がある

    試合に出てばかりだと、どうしても忘れがちなこと。それは、テニス…

コメント

    • ろじゃぁ
    • 2019年 2月 07日

    素晴らしい記事UPありがとうございます。
    序盤どう入るのかはとてもとても難しいです。
    どんな場合でも先行してリードした方が有利ですよね?
    似たレベルの相手、または格上を相手に手の内を見せずにリード出来ることは稀のようにも思います。
    試合の前に「こういう相手なら序盤はこうでリードしたらこう、競るならあれ、リードされたらこれ」とプランを考えて臨むのですが、プラン通りに進まないです。
    なぜなら相手も状況によって変化していくからです。
    試合は難しいです・・・

      • tomita
      • 2019年 2月 07日

      コメントありがとう御座います!仰る通り、格上相手となると難しい試合になりますよね。
      手の内を見せずにリードを奪うのは難しいですが、最初にドン!と見せて、あとはそのフェイントを使うというのが私がよくやる作戦です。
      そして終盤には、また自分の得意なパターンを見せる感じで。
      当然、理想通りには進まない試合も多いですが、型を持っておくと緊張しないで試合出来ると思います。
      もっと良い記事で具体的にお届け出来るように、頑張って勉強します。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

特集記事

  1. テニス ミス

    ストローク

    テニスの試合で、「相手をストロークで左右に振り回したい!」にこだわっていると、結…
  2. テニス ストローク

    ストローク

    テニスにおいて、速い球と重い球って全くの別物
  3. ダブルス

    ミックスダブルスこそ、女性は強気が基本
  4. テニス 準備

    ストローク

    テニスにおいてストロークで「低く滑るスライス」を沈めて返球するには、かなりの技術…
  5. テニス ボレー

    戦術

    試合の現場では、「狙ったコースにサーブが入らなくても」慌てないことが一番
PAGE TOP