メンタル

「声出していこう!」ってアドバイス、効果的?

団体戦や応援の中で、こういうアドバイス、みなさんも聞いた経験無いですか?

「声出していこう!」

「盛り上げていこう!」

ダブルスの試合なんかで、特に周りからアドバイスされる機会多いですよね。

私自身、こういうアドバイスをもらった経験も、与えた経験もあります。

でも、気を付けないとコレ、危ないと思うんですよね。

 

「声出していこう!」ってアドバイス、効果的?

 


 

1.盛り上げるのは、自分たちの仕事

「声出していこう!」という、周りからのアドバイス。

この背景には、「応援ともっと一体化しよう!」という声、が入っていると思います。

静かに試合を進めるより、一緒に戦おう!という姿勢を求めている。

悪いことではありませんよね、テニスには団体戦もありますし。

でも、本来試合を盛り上げていく、変えていくのはコート上に立っている選手自身。

自分たちで自分たちを鼓舞して、盛り上げていかないと試合は勝てない。

周りから勇気をもらうのは良いですが、「やらされている感」が出たら逆効果。

声を出しているのか、周りから出せと言われるから出しているのか、で大きな違いになって来ます。

 

2.大事な「客観性」を見失ってはいないか?

私も、大きな声を出しながら試合をしたこと、たくさんあります。

ですが、今思い出してみると・・・そういう試合に限って、客観性は失われていた。

とにかく声を出していると、アドレナリンが上がって相手に向かっていく気持ちだけが大きくなっていく。

良い方向、に作用する場合は良いんですけどね。

「声出していこう!」というアドバイスで客観性を失って、一人相撲のような試合になるケースも多いですから。

「声を出す」=「頑張っている」から、仕方ないみたいな雰囲気になったこと、ありませんか?

客観性を失って相手を見ない、考えないテニスになる方が、私は怖いです。

 

3.要所で声を出す方が、相手は嫌なはず

とにかく、毎回、毎ポイント大騒ぎの相手って、みなさんどうですか?

私は、すごく楽です。

だって、変化が無いですから。

「声出して、にぎやかにやってるな・・・」という感じ。

でも、基本は静かで要所で声を出して来る、ような相手はどうでしょう?

こっちの方が、声の有効活用が出来る気がします。

大事なポイントを取られた時に、いきなり声を出されると「やられた!」と感じるじゃないですか。

ずーっと声を出していると、体力も消耗するし損なだけ。

勝負どころ、を見極める力も落ちていくでしょう。

 

4.「応援したくなる選手」に、なれているのか

一人のテニス選手として、です。

自分自身は、応援したいと思えるような選手になれているのか。

これを常に考えて、プレーしないといけない。

これは、試合でどうプレーするのか、だけではありません。

日々の練習、コート以外での行動、全てが要素として入って来ます。

普段から周りを気遣い、思いやりのある行動、テニスが出来ているのか?

練習から、最後までやり切れているのかどうか。

試合だけ声を出して騒ぐだけ、で本当に応援されていると思いますか?

私は、違うと思いますよ。

 

応援される選手になれば、テニスの試合は勝てるようなる。

それは、一朝一夕では難しいですが、確実にアナタ自身のテニス人生にとって大切なこと、です。

「声を出していこう」というアドバイスは、毒にも薬にもなる。

「声を出して、応援したい!」と思われるような選手、になっていきたいですね。

ピックアップ記事

  1. 「テニスラケット専用ウェイトボール」を使えば、素振りでのパワーアップも可能に!
  2. 【少人数制】6/27(金) 八木コーチ 女子ダブルスレッスン in 夢見ヶ崎ロー…
  3. 6/24(火) 涌井コーチ 女子ダブルスレッスン&ゲーム会 in テニス…
  4. テニスのフットワークを支える足元の秘密は、スーパーフィートのインソール
  5. テニスの試合に持参すると便利な、折り畳みチェア3選

関連記事

  1. テニス ガット

    メンタル

    試合に強いメンタルを養う為に、普段の練習で実践したいこと4つ

    テニスの試合、自分たちをどうしても信じられない、メンタルが弱いと感じて…

  2. テニス メンタル

    メンタル

    自分のことを疑うのは、試合前まで

    準備、の大切さ。何度も書いて来ましたし、その中で「自分への疑い…

  3. テニス リターン

    メンタル

    最後のフィニッシュが雑、なのは性格も問題な可能性有り

    テニスって、本当にその人の性格がよく出る。みなさんも、そう感じ…

  4. テニス メンタル

    メンタル

    テニスでは、もっと自分の性格を出していこう

    今年の1記事目のテーマ、何にしようかずっと考えてました。一番、…

  5. テニス メンタル

    メンタル

    トーナメントで良い成績、すぐに0に戻してまた練習再開

    良い成績、というのは人それぞれ。でも、目標を達成したときには、…

  6. テニス ドロップショット

    メンタル

    「打たれる」から「呼び込む」に意識の変えることでテニスは強くなる!

    テニスが上手い人を見ると、いつも落ち着いているように見えます。…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

特集記事

  1. テニス ガスケ

    シングルス

    シングルスの試合でやたらとパッシングで抜かれるのは、前に引っ張り出されているから…
  2. テニス 戦術

    ダブルス

    相手のドロップショットをカウンターで切り返す、のは前衛の仕事
  3. ボレー

    バックボレーで前に踏み込む、ことが出来れば試合でも勝てる
  4. テニス ハードコート

    戦術

    テニスの試合では、「強い相手にこそ、先に仕掛ける」意識が絶対必要です
  5. テニス コート

    ストローク

    自分のコートが後ろにどれくらい下がれるか、はしっかり確認
PAGE TOP