日々の雑記

「昔は良かった、今は・・・」って、そんなことない

この時期は、大学のテニスの試合が一区切り。

体育会では公式戦のリーグが終了し、入れ替え戦が無いチームは4年生が引退。

私も先日の連休で、関東の3部の試合を観戦に行って来ました。

 


 

筑波大に着くと、男子の試合だけじゃなく女子の試合も行われていて、コート7面はびっしりと試合で埋まっていました。

応援の人数は200人くらい。

最終戦ということもあり、お互いに力の入った試合を観戦出来て本当に良かったです。

それ以上に嬉しかったのは、現役の学生のみなさんのフェアプレー、クリーンなジャッジ。

私たちの時代とは違うな・・・と、改めて勉強させてもらいました。

 

男子3部の試合は、主審とラインジャッジをお互いの控え選手から出し合うので、揉めることが多い。

つい、自分の学校に優位にジャッジしてしまいたくなるじゃないですか。

その気持ちが無くても、コートで試合をしている4年生の先輩に対して毅然とした態度で臨む、のは簡単ではありません。

私が現役の頃は、本当に揉める試合が多くて、学連と呼ばれる中立の立場の大会委員が呼ばれてばかり。

試合もなかなか進まないで、日没なんてことも多かった。

 

でも、私が見ていた先週末の試合では、ほとんどその学連の人の出番が無い。

ジャッジもクリーンで、お互いに尊重し合っているように感じました。

ホームコートの筑波の選手も、相手選手にトイレを案内したりしっかりサポート出来ている。

自分が学生の頃なんて余裕が無かったし、今の学生の方がよっぽど大人だな、と。

大事なことを、改めて教えてもらったような気がします。

 

昔は良かった、というのは先入観でしかない。

実際に今の現場、生の学生を見れば、それがすごく分かります。

テニスに対して真面目だし、真摯に取り組んでいる。

もちろん、試合会場によっては揉めること、汚いこともあるのかも知れません。

でも、昔を懐かしんで今を憂いているだけでは、何も変わらないですからね。

 

私に出来ることは、卒業していく体育会の学生のみなさんに、テニスを続けてもらうこと。

直接的には難しいですが、このT-PRESSのサイトもそうですし、様々な形で何かしらテニスを続けて欲しい。

せっかく、ここまで培ってきた財産ですから。

少し離れても、また戻って来てラケットを握ってくれる。

熱い試合をしてくれる、続けてくれる。

そんな宿題を、私はもらったような気がします。

週末にテニスを見て、自分も頑張ろうと思える。

そんな人が増えると、良い社会になるんじゃないかなと。

これからも精進していきます!

ピックアップ記事

  1. 男子シングルスの試合を戦い抜くなら、大量発汗にも耐えうるタオルチョイスを
  2. いつからヨネックスのシューズは、こんなにカッコ良くなったんだろう
  3. テニスの試合に必要なフットワークトレーニングに、ラダーは必需品
  4. 多動力こそ、これからの時代のテニス選手に必要だと思う
  5. テニス選手のフットワークを支える、足首サポーター「ASO」

関連記事

  1. テニス メンタル

    日々の雑記

    テニスの上達は、「すぐに効果が出ないこと」を、どれだけ続けられるかにかかっている

    毎日暑かったり、寒かったり・・・なかなか体調管理が難しい毎日、ですね。…

  2. テニス サーブ

    日々の雑記

    「テニスは採点競技じゃない?」確かに勝敗には関係無い、ですけどね

    冬の時期って、「採点競技」が増えますよね。冬季オリンピックも、…

  3. 日々の雑記

    第3回 読者ミーティングを実施しました

    昨日は、年内最後の読者ミーティングを開催させて頂き、読者のみなさんと…

  4. テニス メンタル

    日々の雑記

    断言します、アナタは「人を感動させる」試合の主役になれる

    年末になると、スポーツの観戦機会が増えますよね。テレビでもサッ…

  5. 日々の雑記

    多分、きっと理由はこれ

    以前に書かせて頂いたように、先月は長く故郷の広島に帰省しておりました…

  6. 日々の雑記

    みなさんへ大切なご報告 T-PRESS 富田

    いつもT-PRESSをご視聴、ご購読頂きありがとうございます…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

特集記事

  1. テニス 陸上

    日々の雑記

    1つのことだけに集中する、だけが素晴らしいことじゃない
  2. テニス 試合

    メンタル

    テニスは「試合に出れるようになってから出る」という発想は、必要無い
  3. テニス チャンス

    戦術

    試合の緊迫した場面で、「相手が取りに来るポイント」を感じよう
  4. テニス 準備

    メンタル

    「テニスノート」をつけるときに盛り込みたい要素とは?
  5. テニス ダブルス

    ボレー

    ボールを「早く触りたい病」に、誰しもが苦しんでいるという現実
PAGE TOP