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ボレーに苦手意識がある人は、試合でもなかなか積極的になれない。
ダブルスの試合の前衛、がまさにそうですよね。
触れないと、参加している気持ちになれないし・・・と思っていると、いきなり狙われたり。
こんな感じで、ボレーに苦手意識がある人に、試合の現場で効く薬を。
ちょっとしたヒントで、劇的に変わっていく。
それが、テニスの試合でのボレーです。
ボレーがどうしても苦手!なテニスプレイヤーに、試合で使えるヒント10選
1.ボレーは粘りで良い
「決めよう!」と思うからおかしくなる。
特に相手がベースラインにいるときには、こちらがネットにいるなら相手が不利。
相手が無理してくれる、ミスしてくれて終わるイメージで良いと思いますよ。
深く、山なりなボレーで試合では充分。
そこから相手が打って来ても、また同じように返球すれば良い。
何も、力む必要なんて無いでしょう。
試合では相手のミスでも自分のエースでも、同じ1ポイント。
ボレーを打つ、相手はストローク、という時点で、難しいのは相手の方です。
難しくしているのは、アナタ自身です。
→関連記事「「あえて、前に踏み込まない」ボレーを鍛えておくと、粘り強いネットプレーヤーになれる」
2.自分の守備範囲を知る
ダブルスの前衛でありがちな、「任せて良いボールまで触っていく」ような人。
これは、決して悪いことではありません、積極的で良いこと。
ただ、自分がコントロール出来ない範囲にまで手を出すと、結果的にポイントにつながらない。
だからこそ、自分を知るということ。
自分がコントロール出来る範囲を、しっかり自覚しておきましょう。
相手のストロークが速いときには、左右3メートルくらいでしょうか。
それより遠くのボールを触るなら、相手が打つ前に動く意識が大事ですよ。
相手が打つ前に動く、ことも大事ですね。
そうじゃないときには、無理して腕を伸ばして触る、のは危険です。
→関連記事「厳しいボールを飛びついてボレーキャッチ、のときには「ボールの少し下」を触ろう」
3.スライスボレーを意識する
ボレーを安定させるには、少しスライス回転をかけること。
このスライスをかける動き、くらいはラケットを動かして良い。
そう考えると、試合の緊張した場面でもしっかり打てるんですよね。
ボレーが苦手な人って、「ラケットを止めよう!」という意識が強過ぎて、上手くいかないケースが多い。
これは非常にもったいないこと。
スライス回転のかかったボレー、これは何も上級者だけの技術ではありません。
少しだけボールの下を触る、上半身で横向きの身体を作って抑える。
ラケットは動かして良い、但しラケット面を上に向けてスライス回転、を意識していきましょう。
ラケットを少し動かして良いと思うと、気が楽になりますよね。
肩の力を抜いて、上体を低くする。
この基本を見直して、しっかり試合でもボレーを打っていきましょう。
→関連記事「フォアハンドのボレーで、「スライス回転をかけたいから手首でこね回してしまう」人の改善策について」
4.ネットから近いほど、ボレーは楽になる
これは、実践している人だけが得をしている部分。
テニスという競技は、基本的にどこにいて、どんなボールを打っても良いスポーツ。
ずっと前にいる、ネットに詰めていても反則にはなりません。
当然、ネットから近い場所でボレーした方が、当たり損ないもポイントになりやすい。
ネットミスも減りますしね。
ロブをケアする必要はありますが、それ以上に、ネットに詰めた攻撃的なプレーを優先させましょう。
ロブを打たれたら、それは相手に警戒された証拠。
しっかりアナタのボレーを意識してくれている、と考えて良いでしょう。
ネットプレーに苦手意識がある人は、自分のボレーの価値を分かっていない。
繰り返しますが、触られるだけで相手は嫌なものですよ。
→関連記事「ネットに近い位置で、「ラケットヘッドを立てて身体の横向き」を作れば、アングルボレーは簡単に打てます」
5.失点も相手にダメージを与える
やっぱり、ボレーされるって嫌ですよね。
相手からすると、自分たちの得点でも気分は良くない。
失点しても、そこに意味がある。
相手にダメージを与える、ということを自分の中で覚えておけば、ミスも怖く無い。
しっかりチャレンジしていくこと、が出来るはずです。
特にダブルスの前衛、ですね。
ミスしても触る、しっかり相手のリターンにポーチで対抗していく、という姿勢が大事です。
そこから相手のリターンミス、を引き出していけるでしょう。
これこそまさに、ネットプレーの醍醐味ですよ。
ミスを誘うこと、こそテニスの試合では勝ちに直結する。
そのミスを誘うのに、まずは自分も失点をしてみること、も大事でしょう。
全てを悲観する必要なんて無いのです。
→関連記事「テニスの試合の中で、「自分らしい失点、自分らしくない失点」という視点を持とう」
6.ドロップショットを打たれたら、そのまま前に!
相手が浅いボール、ドロップショットを打って来る。
この時点で、ボレーに苦手意識がある人は「やばい・・・引っ張り出される・・・」と思ってしまいますよね。
それだと、つい下がりたくなってしまうんですよ。
浅いボールを打って、下がるなんてもったいない。
そのまま前、で勝負していきましょう。
ドロップショットを怖がらない姿勢、相手に向かっていく姿勢が大事ですよ。
相手からすると、ボレーが苦手でも前に出られる方が絶対に嫌、ですからね。
下がっていくと、「あ、この人ボレー苦手なんだな」って思って楽になる。
引っ張り出されると感じているなら、元々のポジションを前に上げる必要もあるでしょうね。
後ろに下がって打ち合うテニス、だけじゃ勝てないですから。
→関連記事「テニスの試合の中で、「相手の当り損ないは仕方ない?」けど、打球音を聞けば判断早く反応できる!」
7.ハイボレーは、深くつなげばOK
高い位置のボレー、これが実はテニスでは難しい。
下がりながらのバックボレー、ハイボレー、しっかり打てるイメージが湧かない方も多いでしょう。
ボレーに苦手意識がある人って、このハイボレーがきっかけになる人が多いんですよ。
周りからはチャンスのように見えて、自分もそう思うけど・・・実は、難しい。
ハイボレーは、まずしっかり深く返球する。
無理に決めようとしない、更に相手を追い込むような返球、を意識しましょう。
ハイボレーでも、粘って深く返球出来る。
地味だけど、この技術って凄く試合向き、の技術ですよ。
→関連記事「「テニスでは意外とコレが難しい!」ハイボレーを安定させるコツのまとめ記事7つ」
8.自分の意志で前に出る、ネットに出る
7.にも関連して来ますが、前に出るのは自分の意志で。
特に、サーブ&ボレー、リターンダッシュ、は試合の中でアナタの大きな武器になります。
だからこそ、しっかり自分から前に出て、ボレーで対抗する。
苦手意識がある方こそ、自分の足で前に出る癖を付けるとメンタルも変わりますよ。
相手に出される、前に自分からネットに出ること、が大事。
苦手意識は自分で動かないと、払拭出来ませんからね。
試合のような場でこそ、「動いた者勝ち」ですよ。
自分から動いていかないと、テニスの試合でも勝てません。
→関連記事「「速いボールがボレー出来ない、怖い」のは、ただアナタの目線が高いから」
9.自分のところに、ボールは来ると覚悟する
苦手意識があると、つい「飛んで来ないでくれ・・・」と思ってしまう。
こういう人のところに程、ボールは飛んでいきます。
自分のところにボールは来る、ことをしっかり覚悟する。
そして、そのボールを「どう返球するのか?」を先に考えておく。
ボールが来てから考える、では遅いですよ。
ボレーに苦手意識がある人は、ついラリーを避けてしまう。
それではいつまで経っても、苦手意識を持ち続けて試合に参加出来ないでしょう。
ボレーを打つ、時に試合の流れって変わりますからね。
試合を動かしていくのは、アナタ自身です。
→関連記事「テニスの試合で勝つ「つなぐボレー」を身に付ける為に、必要な技術4つ」
10.ボレーこそテニスの醍醐味、と理解する
テニスの醍醐味、それはノーバウンドでも返球出来る、というルール。
ワンバウンドかどうか、も自分で選択出来る。
だからこそ、ボレーが好きになればテニスが楽しくなるし、実際に試合でも勝てるようになるでしょう。
ボレーを打つ、からこそ相手を攻撃出来るし時間を短縮出来る。
時間を奪えば、テニスってもっと楽に勝てる。
ボレーに苦手意識がある、方ほどこのテニスのルールに目を向けて欲しい。
きっと、相手を動かして攻撃していく醍醐味、気付けると思いますよ。
→関連記事「テニスのダブルスの試合では、「前衛が触った瞬間にペースアップする」ことを頭に入れておこう」
ボレーに苦手意識がある人は、まずどんどん、使っていきましょう。
ダブルスでも、シングルスでも、自分から動いてくことが大事。
ボレーを使うときに、きっと障害になるのはアナタ自身の過去の失敗イメージ。
一回真っ新にして、どんどん前に出ていきましょう。
その為に、きっかけを作って自分のメンタルを変えていく。
自分を動かして、「ボレー大好き!」と言えるように。
きっと、すぐ変わりますよ。