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高校に入学してからテニスを始めた。
で、高校2年生の夏休み、テニスコーチのバイトを始めてみた。
なのでテニス歴とテニスコーチ歴は1年しか違わない。
テニス歴一年の若造がコーチをやっていたことが問題だったかどうかはまぁ置いといて、今年でテニスコーチ歴20年を迎えた今、コーチという存在って何ってよく考える。
「選手にとって嬉しい存在」試合に勝てる選手を育むテニスコーチという存在について
テニスコーチとはどういう存在であるべきなんだろう。
将来テニスコーチになりたいと思っている人にも是非考えてもらいたいが、そうじゃない人もテニスをやっている以上は、コーチという存在について自分なりの考え方をもっておいてもらいたい。
だって、自分のテニスを上達させるために、いろんな人のアドバイスを貰ったほうが効率イイでしょ?
「こういうコーチの下でテニスを習いたい!」と理想を持っておけば、そういうコーチとも出会いやすくなるし、部活でも後輩や仲間にもテニスを教えないといけない時もあるから、自分自身もその理想を持っておけばやりやすいはず。
当初俺は、必死でテニス雑誌や他のコーチのレッスンを見たりして、情報を見つけ出し、「上達するには・・・」と生徒さんにその情報を
レッスンの中で伝えていた。
とにかく俺自身がコーチとして生徒に対し、毎回何か新しい情報を伝え続けないといけないって思ってたし,
それがコーチの仕事と思っていた。
もちろんそういった情報は必要なんだけど、テニスを頑張っている人は常にそういったものを求めているわけではない
いや、むしろ壁にぶち当たってもがき苦しんでいる状態から抜け出したいとか、目標を見失っているから方向性を見つけてもらいたいとか、自分が抱いているものが実現されているのか客観的に見てもらいたいとか、そういったパートナーシップの存在をコーチに求めることが多くなってくるんだよ。
試合をするのは選手なんだから、コーチが情報を与え続けるだけでは大会で勝ち残る選手は生まれない。
その選手が自分で状況を判断して、適切な戦い方を選びそして自分を信じ続けて勝ち上がっていけるように、コーチは接していかないといけないんだよね。
となるとコーチの存在って・・・・?
情報を与えること、選手の現段階の状況を伝えること、方向性を確かめ、一緒に考えること、自立させること、そして今後の可能性を信じてあげること。
結果を出してもらうには全てが必要。
選手にとって嬉しい存在でありたいと思う。
■引用元
元プロテニスプレイヤー 高西ともからのメッセージ