テニス メンタル

ストローク

「切れ味鋭いストローク」の基本は、20年前とは大きく変わっているという事実について

テニスの基本、それは常に変化している。

もちろん、変わり無い基本もあります。

ですが、アナタが思っている以上に、ラケットやガットの進歩は目覚ましいし、それを使う選手の技術も進歩している。

基本は常に、変化していることをアナタ自身意識しましょう。

 

「切れ味鋭いストローク」の基本は、20年前とは大きく変わっているという事実について

 


 

■「後ろから押し出して、上で終わる」のは昔の話

年齢によると思いますが、私も中学時代はこう習いました。

大きなテイクバックから、フラットに当てて上にラケットを抜いていく。

確かに、良いストロークの基本ではありますが、現代テニスではスピード感の部分でついていけない。

相手が打ってから準備、スウィング、まで「短期間」で終えないと現実的に、試合に勝つのは難しい。

上で終わる、というのも、実は次の構えに向けての流れで言えば、難しい。

そう、あえて低い位置で終わるというフィニッシュが、現代テニスでは大事なのです。

 

■錦織選手のフォアハンドこそ、最先端

錦織選手のフォアハンドのフィニッシュ位置、すごく低いですよね。

腰に巻き付けるようにしてフォロースルー、がもはや現代テニスの常識。

今は、打ち終わってから構え直すまでに速いスピードが求められる、彼はそれを実践しているからこそ、低いフィニッシュになる。

客観的に観ると「横振り」のようなスウィングですが、実は理に適っている。

それでも、スウィングの軌道の中では一瞬だけ、下から上になってスピン回転をかけている、ことだけは覚えておいて下さい。

新しい基本の中にも、古くからの基本も織り込まれている。

ラケットを振りながら、そういった基本の遷移を考えてみるのも、面白いです。

 

■ストロークの「切れ味」はどこから生まれるのか?

少し、テーマから逸脱してしまいましたね。

ストロークの「切れ味」は、どこから生まれるのか。

新しい基本、しっかりリラックスして振り切るスウィングが出来ているかどうか、アナタはどうですか?

確実に、現代テニスのストロークは「コンパクト」になっています。

小さい振り幅で打点を前、結果的にフォロースルーが腰のあたりに。

スウィングスピードが速いから、良いスピン回転がかかる。

このイメージ、アナタ自身ストロークのときに見直してみる価値はあると思います。

 

色々なテニスに触れる、歴史に触れる。

このことは、とても大事なことです。

自分より年配の方や、逆に自分よりも若い選手と、テニスをする機会・・・ありますか?

テニスの面白みって、ここにあると思いますよ。

各年代には、その人たちの考えやイデオロギーがある。

勝負の場で、ぶつかっていきましょうよ。

アナタ自身は、どんなテニスが出来ますか?

ピックアップ記事

  1. 体幹の筋力アップに、意外とリーズナブルな「シットアップベンチ」を1台どうですか?…
  2. 一人でも出来る、テニス選手に必要なトレーニングで鍛えよう!
  3. 寒くなる季節の変わり目に、テニスの試合で折り畳み式ブランケットは欠かせない
  4. 【ご報告】YOUTUBEチャンネル、公開しました!
  5. テニスコーチ時代に、最高に憂鬱だったこと

関連記事

  1. テニス ボレー

    ストローク

    テニスの試合で、「どのタイミングで前に踏み込むか?」をシングルスのラリーの中から考える

    前に踏み込んでいく、どのタイミングで皆さんは攻撃のギアを上げますか?…

  2. テニス フットワーク

    ストローク

    フットワークが良く足に自信がある選手は、「コンパクトなフォーム」を身に付けると、強みを活かせる!

    皆さんの周りには、「やたらと足が速くて、フットワークが良い選手」いませ…

  3. テニス スライス

    ストローク

    「攻撃的なスライスと守備的なスライス」を使い分けたストローク術とは?

    スライスの使い手、まだ学生の皆さんの中には少ないかも知れない。…

  4. テニス ストローク

    ストローク

    硬式テニスの試合では「薄いグリップで粘るスライス」を身に付けないと、守備範囲が拡がらない

    ATPファイナルの試合を観ていても、大きく相手に振られた際にはスライス…

  5. テニス ボレー
  6. テニス ストローク

    ストローク

    シングルスの試合で「ダウンザラインのストロークが決まらない・・・」と悩む人は見直したい、ストローク4…

    シングルスの試合では、「ダウンザライン」のストロークでエースを獲りたい…

特集記事

  1. テニス 楽天

    メンタル

    本物の気迫は、試合の現場で相手の判断を誤らせる
  2. テニス ボレー

    ボレー

    「やっと届いたボレーなら、まず時間を稼ごう!」無理して大振りしても、ポイントを失…
  3. テニス ストローク

    ストローク

    振り回されてボールを追えないのは、メンタルが弱いのではなくて「技術不足」
  4. シングルス

    シングルスの試合で、アウトミスを減らす簡単な方法
  5. ボレー

    ドライブボレーは、相手の心を打ち砕く
PAGE TOP