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ダブルフォルトほど悔しいミスはない。
相手に何かされたのならまだしも、自らのミスだけで失点するのだから。
もちろん、相手からのプレッシャーもあるかもしれないがとにかく悔しい。
「脱ダブルフォルト!」テニスの試合で悩んでいる全ての人へ
そのダブルフォルトをしないためにはどうすれば良いのか。
試合に出場している人なら誰でも一度は考えたことがあると思うんだけど、そこで重要なのはメンタルの部分と技術的な部分と、両方併せて考えないといけないということ。
どちらか片方だけ・・・となると、難しいだよね。
まず簡単なことはファーストサーブをきちんと入れる
これが出来ればダブルフォルトしない。
当たり前なんだけど、そうは言ってもやはりちょっとファーストサーブでコース狙ったりして強気サーブを打ってしまうと、ミスしてしまいセカンドサーブになってしまう。
もう後が無いセカンドサーブはどうしてもプレッシャーがかかってしまい、「ミスったらどうしよう・・・」なんて頭に浮かんでしまうのだ。
そこでそう思ってしまうことも問題ではあるが、残念ながら人間である以上、そういう余計なことは考えてしまう。
それでもそれに対してきっちりとした対応策を用意していれば、そんな不安なんか吹き飛ばして堂々と安定したサーブを打つことが出来るんだよ
例えば、トップスピン系のサーブを使う・・・とかね。
でもそこで「いや、そんなこと考えちゃいけない」なんて、自分自身に言い聞かせようとするヤツは大抵そこからダブルフォルトが続くのだ。
人間なんてそもそも弱い生き物なんだから、さっさと不安がっている自分を認めてしまえばいいのだ。
その代わり、ちゃんとした具体的な対応策を用意しておくことが出来れば、困難な状態でも案外ガマンし続けられる
人間、そういう強さは持っているからね。
しかし対応策を用意して安心させたとしても、不安は完全に拭い去ることは難しい。
そのちょっとした不安な気持ちが、具体的にどういうところに出てくるかというと、代表的なのは次の3つである。
まずはトスと打点の高さ。
いつもより低くなりやすいからテンポも変わるし、打点が低い分、腕も縮こまってしまう。
それからトスの位置
回転を掛けやすくするためという事も意識しすぎて、頭の上や後ろ気味にトスを上げてしまう。
回転ばかり掛かってネット超えないサーブになってしまう人はこの傾向が強いよね。
そして最後はスィングスピード。
飛び過ぎが怖くて振り抜けず、中途半端なスィングになってしまうんだけど、もちろんこれもリズム変わるし回転量も少なくなるから、コントロール出来なくなる。
ちょっとした気持ちの不安感が、こういった3つのことを引き起こしてしまうのだ。
自分自身では「いつも通り」って思っててもね。
だから、大事な場面のセカンドサーブになった時のためにも、「ダブルフォルトしないためのきっちり入れるサーブを用意してあるから、大丈夫なんだ!!」と言い聞かせられるくらいの超安定型ピンチ用サーブを普段からしっかり練習しておくことと、実際にそのサーブを使う場面になってもトスと打点が低すぎないように、トスが後ろになりすぎないように、スィングスピードが落ちないように・・・という微調整だけは付け加えることを忘れないようにしておこう。
メンタル面・・・不安を取り除き、安心を与えられるようなサーブの存在。
技術面・・・その状況でよく起こりやすい、トスの高さや位置、スィングスピードの微調整。
これらがあると、セカンドサーブになってもダブルフォルトはしにくい。
そしてダブルフォルトが少なくなってくると、面白いことにダブルフォルトのイヤーな予感も少なくなるので、更にダブルフォルトが減る
今、まだダブルフォルトばっかり・・・という世界にはまっている人は、とにかくメンタル面と技術面の両方で、そのダブルフォルト地獄から脱出しよう。
■引用元
元プロテニスプレイヤー 高西ともからのメッセージ