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俺は金持ちではない。
お金は無いけど、遊ぶことは大好きなので休日は大いに楽しもうとする。
当然、使えるお金は限られているから、遊べる金額の範囲内で、一番楽しめる遊びを考える。
「テニス節約術」って、考えたことありますか?
どうやるとお金掛からなくて楽しめるか。
「お金をかける気はありません!」という強い意思が原則としてあることを意識して、場所、内容、参加者なんかを考えるから、その範囲内で色々アイデアが出る。
それで考えると、けっこう面白いことはあるんだよね。
でもそこで「お金がいくらでもある」となると、ちょっと考え方は違ってくる
派手さは際立つけど、意外と内容の無い遊びになるかもね。
テニスのショットもそれと似てると思うんだよ。
「お金」とは「労力」になる。
その「労力」を最初から制限設けておいて、その範囲内でいかに良いショットが打てるか・・・というのを考えないといけないんだけど、その考え方が無くって「私は良いショットを打つためには労力を惜しみません!」って感じでどんどん力いっぱい打ってしまう人が多い。
そうなると結局一番頑張るのは腕力。
でも腕力で頑張ると、大振りでミスが多いうえに、力みすぎて怪我をしたり、労力使いすぎて試合の後半に体力不足になったり・・・。
ということで、まずは制限をしっかり設けよう。
どのくらいに設定するかというと、とにかく自分でビックリするくらい労力は小さく設定したい
「こんなに小さな力で打たなきゃいけないの?」って驚くくらいにしないといけないのだ。
ショートラリーとそんなに変わらないくらいかも。
でもそのくらいに設定しておかないと、体力の問題もあるが、走らされた時、ギリギリに手を伸ばして打つ時、相手の速いショットを咄嗟に対応しないといけない時なんか、使えないからね。
でも当然、ボールを飛ばすために自分が加えていた力が減った分、他の力を利用出来るようにしたい。
それは何なのか・・・。
考えられる自分以外の力は、まずは相手のショットを跳ね返す力、それから踏み込んで行く力、もちろんボール自体にもバウンドする力があるし、ラケットにもガットにも反発する力が備わっている。
それらの全てを合わせるとけっこうな力になってくれるし、そういうことに気が付くのって、労力を極力制限して初めて実感できるんだよ。
「今日一日1000円で過ごしてください」って言われて、初めて高級レストラン行かなくても、安くて美味いものが身近にあるんだって気付いた感じだね
労力を小さくしたことで、コンパクトなスィングのショットが打てるようになるから、ランニングショット、コース隠したショット、咄嗟にコースを変更する・・・なんてことがしやすくなるだけでなく、気持ちの余裕も出てくるから、視野も広くなるし、頭の回転も良くなりやすい。
しかも労力を小さくしたことで結構実感できるのは、より速いショットを打てるようになるってこと。
体の使い方もスムーズになるし、さっき言った自分以外の他の力を上手く使えるようになるからね。
でも労力小さく設定した時に気を付けてもらいたいのが、スライスばっかりになったり、足を止めてしまったりすること
労力は惜しむが、プレー自体はより高いレベルをしっかり意識して練習をしてもらいたい。
お金の無駄遣いはやめて欲しいけど、ケチな人間にはなってもらいたくないってことだね。
■引用元
元プロテニスプレイヤー 高西ともからのメッセージ