テニス コート

練習メニュー

テニス部で団体戦に挑む為に、「直前の1ヶ月間」はどんな練習が効果的?

「団体戦に適した練習はどんな練習か?」というご質問を、たくさん頂くようになりました。

テニスは個人種目ですが、やはり団体戦で良い結果を残してみんなで勝利を味わいたい・・・と思う方は多いですよね。

ですが、実際にどんな練習が効果的か・・・については、あまり議論もされていませんし、悩んでいる方も多いと思います。

今回は、直前の1ヶ月間に限り、どういった意識で練習すると結果が出やすいか・・・を私なりに考えてみました。

 

テニス部で団体戦に挑む為に、「直前の1ヶ月間」はどんな練習が効果的?

 


 

■シングルスとダブルスを分けるけど、対戦相手にはバリエーションを持たせる

団体戦はシングルスかダブルス、どちらかに出場する選手で分かれます。

ですので1ヶ月前はそのパートに分かれて練習、試合を行うのが大事ですが、そうなると「シングルスに出る同士」と「ダブルスに出る同士」のワンパターンな試合のみになってしまう。

これだと馴れ合いが生じますし、試合の準備として適していない。

シングルスに出る選手も、ダブルスの選手の試合相手にしっかりなってあげて課題を見つける。

ダブルスの選手もシングルスの相手をすることで、シングルスの選手が色々な相手と戦う経験を積ませてあげる。

色々な対戦相手を、演じてあげましょう。

こういった意識で、両種目をしっかり練習すると良いでしょう。

 

■「捨てるポイントを作ってはいけない」の大前提

チーム力にもよりますが、当然ポイントゲッターとなる選手・ペアはいるでしょう。

問題は、それ以外の選手がどう戦うか。

以前にも書いたことがありますが、団体で捨て駒になるような意識の選手がいるチームは、絶対に勝てない。

実力が劣るなら、劣るなりのテニスをしないといけません。

1ポイントの時間を稼ぐ、ファーストサーブを入れる、ポイント間で時間を稼ぐなどは、誰でも出来る。

細かい部分が、チームの士気に影響するのが団体戦です。

 

■1ヶ月間で準備するのは、「いつも通りの状態」でいかにプレー出来るかを作ること

確かに1ヶ月で上達も見込めますが、私が監督ならまず怪我をしないこと、そして実力をしっかり出し切れる準備をすることです。

ドリンクや救急箱の準備、ウェアとシューズ、そして会場コートの視察。

対戦するであろう相手の情報を集め、自分たちの試合の動画は何度でも見直して分析する。

相手に合わせて変える部分を多く武器として準備して、あとはしっかり体調管理。

これだけでかなり、試合当日は自信を持って戦えるのではないでしょうか。

当たり前のことを、当たり前に準備する。

このことがテニスの試合では大前提です。

 

学校の名前を背負う、かなりプレッシャーですよね・・・。

そして試合に出れない部員の分まで、自分自身をしっかりプッシュして頑張っていかないといけない。

ですが必要以上にプレッシャーを感じる必要はありません。

しっかり準備、1ヶ月間でも出来れば絶対に後悔はしないはず。

後悔するとき・・・それは準備不足を実感しながら、負けてしまうとき。

社会人で団体戦に出る皆さんも、少ない練習機会でぜひ活かしてみて下さい。

ピックアップ記事

  1. プロテニス選手を目指したいなら、英語は必須!実用的なテキスト5つ
  2. 雨が多い時期の試合は、防水スプレーは必須アイテム
  3. 真夏のテニスの試合に必要な、熱中症対策のマストアイテム5つ
  4. 学生さんや社会人プレイヤーにもお勧め!「タッチ系テニス」に適したガット3選
  5. 暑くも寒くも無い時期には、「アームカバー」で体温調整を

関連記事

  1. 練習メニュー

    練習が締まるかどうか、を人任せにしてはいけない

    良い練習が出来るときと、あまり出来ないとき。この差って、みなさ…

  2. 練習メニュー

    テニスになぜ新しい練習が必要かというと、「新しい自分に気付いて試合で活かす」ため

    同じ練習をずっとしていると、何が問題なのか・・・。以前に、練習…

  3. テニス 戦術

    練習メニュー

    上手くなるとは、再現性を高めること

    自分はテニスが上達しているのか、どうか。これを計る基準、みなさ…

  4. テニス ダブルス

    練習メニュー

    テニスの素振りは、高い打点で行うことが大事

    見落とされがちだけど、大事な個人練習。それは素振り、です。…

  5. テニス サーブ

    練習メニュー

    シングルスの試合で、「効果的なサーブ&ボレー」の使い方を身に付ける練習メニュー

    シングルスの試合は、ストロークラリー中心。なプレースタイルの方…

  6. 練習メニュー

    「レベルの高い人たちの中での練習」だけになると、危険

    良い練習をしてきたはずなのに、試合で勝てない。こういう経験、み…

特集記事

  1. メンタル

    タイブレークは、チェンジコートを節目に考えよう
  2. ストローク

    シングルスの試合で基本となる、サーブからのバックハンド狙いの展開
  3. ストローク

    ラリーの中で、「少しでも態勢が崩れそうになったら、中ロブを使う」ことで失点は防げ…
  4. テニス ボレー

    戦術

    試合の中で、「○○は捨ててOK」という共通認識を持てると、ダブルスペアは強くなっ…
  5. テニス メンタル

    メンタル

    練習中から「しんどいアピール」、試合中もそのアピールは続いていく
PAGE TOP