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連休中は縁あって、有明テニスの森公園にいる日が多かった。
そこでは関東学生テニストーナメント大会、通称インカレ予選が行われていましたので、観戦することに。
私なりに感じたのは、どこか「学生のみんな、ごめんね・・・」という気持ち。
錦織選手の活躍で華やかに見えるテニス界ですが、現実は厳しく険しい。
全国から猛者が集まる関東の大会を観ても、そう感じてしまいます。
大学テニスの大会を観ていて感じる、「閉塞感の源はどこにあるのか?」を考えてみる
■他スポーツから大きく遅れている、選手の「国際経験」
関東には全国から選手が集まってくる。
それは大学テニス界も例外ではありません。
もちろんジュニア時代に国別対抗戦に出たり、国外での試合を経験した選手はいるでしょう。
しかし・・・サッカーや野球、バレーや他競技に比べると、テニスってその選手層が限られている。
特に18歳前後で、世界の同世代のトップレベルと戦う場が無いのは、非常にもったいない。
国内にいれば、狭い世界でのテニスにしか出来ていないことを、分かっているけど殻を破れない。
そんな選手に対して、環境を提供できていないのは私含めて仕組みを作る側の責任です。
■大会の主戦場は海外、それがテニス
皆さんもご存知の通り、テニスの主戦場は海外。
日本ではマスターズレベルのテニス大会は、実施出来ていないのが現実です。
その改善は大人が頑張るとして、実際に選手である学生の皆さんには何が必要なのか。
それは、「枠にとらわれない、リスクを冒すテニスライフ」だと思います。
日本リーグでなんとなく年に1回のテニス、を望むのであればもちろん、それも悪くないのですが・・・。
■自分を信じきれない、学生テニスプレイヤー
あえて、あえて厳しいことを言えば、学生プレイヤーはもっと挑戦して欲しい。
特に、男子。
優勝者でも、皆一般の企業に就職してテニスから離れていく現在の環境は、テニス界を俯瞰してみたときにマイナスであると私は感じています。
本人たちからすれば、「成功する保証も無い、支援してくれる企業も無いのに、何でテニスを続けられる?」と、思うでしょう。
ですが今日、ダブルスの男女決勝を観てきましたが、絶対に磨けば皆戦えるはず。
日本人らしい戦い方が、そこにはあるはずです。
野球や卓球、バドミントンのように、緻密で細かいテニス、ダブルス、日本は絶対に強くなる素養を持っている。
彼らの背中を押すような何か、が無いことが今の日本テニス界の全てなのです。
この記事を書きながらも、私自身結論が出ていません。
「こうやれば、みんなハッピーだよ!」ということを、どこかで示していきたい。
T-PRESSも、何か力になれないか・・・と、考えています。
もっともっと、学生が日本国外に一歩踏み出していく環境を作らないと、いつまで経っても成長しない。
その危機感を持って、私も頑張りたいと思います。