テニス知識

【プロが教える】自宅で出来る!テニストレーニング Vol.2

目次

今回も、YouTubeチャンネルでも色々とご一緒させて頂いている村上トレーナーのご協力を得て、記事を更新させて頂きます。

今だから出来ること、たくさんあります。

試合で勝ちたいと本気で考えているみなさんに、ぜひお届けしたい内容です!

トレーニングはテニスのために

前回の『パワー発揮の基礎』(スクワット/片脚スクワット)トレーニングを生かして、今度は動き出しを早くするトレーニングに進んでいきます。

特に「1歩目の動き出しを早くしたい」方に向けたトレーニングとなっております。

パワー発揮の復習

少し前回の復習ですが、スクワット・片脚スクワットは、地面を押したことによる反作用を重心に加え『垂直』に動かす運動でした。

重心を垂直方向にコントロールすることで、『しゃがんだ姿勢から立った姿勢』になることができます。

この理論を頭に入れた上で、まずその場でスクワット1setを行った後に、今回の内容に進んでいきましょう!

動き出しを早くするトレーニング

スクワットのノウハウを生かして、パワーを垂直ではなく水平方向に発揮していくスプリント(短距離走)トレーニングを行います。

どんなレベルの方でも行える、基本的な種目を3つ紹介しています。
お近くの公園や自宅近くの空きスペースで取り組んでみましょう!

↓スプリントトレーニングの動画はコチラを参照ください

【テニス】コートで脚が早くなるトレーニング

賢くトレーニング・効率よく上達

読者の皆様には、今後もトレーニングをテニスに結びつけるために「トレーニングリテラシー」を高めておいてもらいたいと思います。

一般愛好家の方々の上達意欲には本当に素晴らしいものがあることを、私村上は知っています。

中にはしっかりと理論を学び、目的のために練習するプロ志向の方もいらっしゃいますよね。

そんなプロのプレーヤーよりも、「プロ根性」を持った愛好家の方々へ送る言葉は…

「正しい努力を継続して、良い動きをアナタのものにしてください」

次の項目から、今回のトレーニングについて細かいところをお伝えしていきますが、正しい動作を反復できるように、ぜひおさえておいてください。

発揮したパワーを視(み)る

スタートが優れている人は、自分の重心に地面反力を効率よく伝えています。

「効率良く」とは、簡潔にまとめると以下のポイントをおさえていることです。

①地面を蹴る力を大きくする(矢印の長さを大きくする)
②地面反力を前傾させる(矢印を進行方向に向ける)

このように力を「①大きさ」と「②方向」で捉える概念を『ベクトル』と言います。これは矢印の大きさと方向を記述することで、視覚的に捉えることができます。

先ほどのスクワット写真ですと地面反力のベクトルは「青色の矢印」になります(▼写真参照)

(作用・反作用の法則に基づいて簡単に表すことができます)

『倒れ込み走』をマスターしよう!

動画内の種目である『倒れ込み走』を例に、力を視覚的に捉えていきます(▼写真参照)

スクワットと同じように、「地面を押した力」が「地面反力」として重心に作用します。垂直ではなく、やや水平方向への力が発揮できていますね。

地面反力を水平方向成分として分解したのが、推進力(赤字)です。

この推進力を得ることで、自分は進行方向に移動することができます。

メカニズムはこんな感じです。

理解を深めたい人へ

もっと、細かいことをお伝えすると…。

地球では重力が鉛直(垂直方向)に働いているので、重力の影響も考慮します。

そのため地面を押した結果である地面反力のベクトルは
推進力と抗重力(緑色)に分解されます(▼写真参照)

効率的な倒れ込み走とは

今回の記事では「倒れ込み走」をテーマに、身体の使い方をお伝えしました。

ぜひ理論をおさえて、倒れ込み走を行ってみてください。

倒れ込み走がうまくできない人は、蹴り出すときに体重を支えられず「ズルッ」としてしまうことがあります。

これは蹴り出すとき、地面と体幹の角度が小さすぎる(体幹を前に傾けすぎる)ことが原因です。

前傾するほど抗重力は小さくなるため、足関節で体重を支えられず「ズルッ」としてしまうのです。

ですので理想的な蹴り出しの角度を身につけて欲しいと思います。

体幹を理想的な角度で安定させるためには、ドローインで腹圧を高めるトレーニングをします。

ドローインの動画はコチラを参照ください

前脚の三関節(股関節・膝関節・足関節)を一気に伸ばすときも

スクワットのエラーと同じで、膝関節が内側に入っていると効率よく力を伝えることができなくなります。

全てのトレーニングはパフォーマンスにつながってくるのです。

さぁ、トレーニングをテニスにつなげていきましょう。

次回は「テニスのためのインターバルトレーニング」について解説していきます。

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詳細はぜひ、「 テニストレーニングコーチ村上 」Youtubeチャンネルの概要欄をご覧ください★

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