目次
先週の23日(金)にて、T-PRESSとしての初めての取り組みである、T-PRESS CUP を開催させて頂きました。
結論から言えば、改めて「やってみて、良かった!」ということ。
今回はそのあたりの感想や、これからの展望も含めてまとめてみたいと思います。
大会運営、最初はラインアンパイア
私が最初にテニスの大会の運営に参加させて頂いたのは、今から17年くらい前のこと。
大学に進学して、ちょうどテニスの大会のラインアンパイアを探しているとのことでしたので、軽い気持ちで参加してみると…。
それって、プロの試合だったんですよね。
今で言うチャレジャー大会の、ラインアンパイア。
それも、ムービングと言ってセンターのラインを見てから横に移動して縦のラインを見る。
思い出しても怖くなるくらい、緊張してたのを覚えています。
それから、有難いことに全日本選手権の主審も務めさせて頂いたり、センターコートで主審の椅子に座っている時はジーンときたのを覚えています。
ただし、観客はほぼいなかったです…でも、良いんです、自己満ですから。
そういったことを体験させて頂く中で、テニスは自分がプレーするのも楽しいけど、「選手に楽しんでもらうことが、自分の自己実現かもしれない」と感じるようになりました。
その後は、色々な大会をサポート
テニスコーチを辞めて一般企業の会社員として勤めるようになってからは、色々な方の大会運営のお手伝いをしてました。
土日は白子に泊まりで行ったり、秋は特に多かったですね。
自分でも草トーに出たり、運営したりを繰り返す中で、私自身大きな疑問を感じるようになりました。
何度か記事でも書いて来ましたが、「テニスの大会の仕組みが、おかしなことになっている」と。
このままだと、どんどん試合に出たいと思える人は減るし、テニス人口も減っていく。
ただでさえ人口が減るのに、本当にテニスは「選ばれなくなる」競技になってしまうと、感じるようになりました。
自分とレベルが近い人と試合が出来る機会が少ないし、そもそも、試合の中で経験を積む仕組みが無い。
だからいつも、テニスは「強い人だけの、内輪な競技」になっている。
大会の主催者側も、薄々気にしてはいても仕組みを変えるところまではいかない。
だったら、自分でやろうかなと。
改めて、こんな経緯でT-PRESS CUPはスタートしました。
テニスは試合が楽しいし、成長出来る
今回、13名の学生の方に参加頂きました。
サークル、体育会、高校生、環境は様々でも「テニスが上手くなりたい、試合に勝てるようになりたい」という熱意だけが参加条件。
少人数で大会を運営していると、何だか1つのチームのように思えて来るんですよね。
普段はなかなか、接点が無い他大学のサークル、そして体育会の選手のみなさん。
話を聞いてみると、「大学からテニスを始めて、今すごく楽しい」という方も多くいました。
今回、私は1冊のノートをみなさんに用意しました。
今日行う4試合を、しっかり記録してもらう為に、「自分で感じたこと」「相手からのコメント」「次へのステップ」を実際に書いて残してもらう。
試合に負けて悔しかったりすると思うんですけど、みなさんすごく真剣に相手のことを考えながら、書き綴ってくれました。
これが、すごく大事なんです。
テニスノートって、ただでさえなかなか書けないじゃないですか。
それを試合の直後に書く、相手にも感想をもらう。
そうすると、必然的にテニスを言葉に変える作業が発生しますよね。
テニスを言葉、文章で表現出来るようになれば、必ず客観性が生まれて試合に強くなります。
最初は「は?面倒臭い…」と拒絶されるかと思ってましたが、この取り組みは今後も続けさせて頂きたいと思います!
当日は雨が降ったり止んだり、でしたが私の判断で強行させて頂きました。
意外と晴れている時間も長く、最低1人3試合は出来たのでまずは一安心。
本当はもっと、試合させてあげたかったですが。
表彰される、これが大事
テニスって、自信が必要な競技。
試合の中では、自分で自分をどう信じ込めるか、が大事なポイントでのプレーの精度を左右しますよね。
予算が少ないので大変でしたが、各順位別の優勝者の方は表彰させて頂きました。
この、「しっかりと表彰する」というのも、私は大事だと考えています。
小さい大会ですが、自分の成果を認められた、と感じることはすごく人生においても財産になるはず。
「テニスで頑張れたんだから、今目の前のことも出来るはず」と思える学生の方が増えてくれることを、私はサポートしていきたいです。
入賞者のみなさん、おめでとう!
また今回は、安価でも高性能なグリップテープを提供する「グリップレンジャーズ」さんにも協賛頂き、参加者の方に提供させて頂きました。
T-PRESS CUP の理念同様に、試合で勝ちたいと考えている学生さんを支援していく姿勢に、私自身共感しました。
やっぱり試合には、新しいグリップテープを巻いて出たいですからね。
大事なのは、継続していくこと
だと、私も感じています。
この大会は、継続しないと意味がありません。
試合経験を積む、そのステップが止まらないようにサポートしていくのが、T-PRESSの使命ですから。
その為に、今一度読者のみなさんにお願いがあります。
ぜひ、今後YouTubeにアップされる今回の大会の動画を、たくさんご覧になって下さい。
また、試合経験を積みたいと、勇気を出して出場してくれた学生のみなさんです。
実力的には、まだまだ足りていない部分もあるかと思いますが、ぜひ温かく見守って頂けると、私も嬉しく思います。
大会の運営費を広告収益で賄っていく仕組み、全てがチャレンジです。
でも、私は確信しました。
テニスの試合に勝ちたい、真摯に頑張りたいという学生さんには、引き続き1人1,000円でどんどん試合に出てもらうことが、日本テニス界にとっても大事なことだと。
学生の皆さん、ぜひたくさん試合経験を積みましょう。
そして、大人の読者のみなさん、そんな彼ら、彼女らを、温かく見守りながら応援頂ければと思います。
今後とも、T-PRESS CUP を宜しくお願いします。
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