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テニスというスポーツは、どこか階級社会の色が強い。
毎年開催されるウィンブルドン、イギリスの色が強いスポーツなのかも知れないが、確かに他スポーツと比べてもシードダウン、格上選手が負ける機会は少ないように感じる。
いつの間にかそのテニスの悪しき部分、に私たちも染まってはいないか。
そう、出会って間もない人、相手選手を、格付けしていないかという自問自答は大事です。
テニスを通じて私たちは、「出会う人全てを、すぐに外枠」で決め付けてはいないか?
■出身校、ランキング、実績、が何を意味するだろう
テニスは対戦相手、の情報を得るのが容易い。
今ではインターネットもあり、スマフォで簡単に選手名とテニス、で検索すると実績が出てくる。
またトーナメントでは肩書となる所属、が表示されていますので、その選手がどういう環境でテニスをしているのかも把握できる。
これって、「先入観を持って下さい」と言われているようなもの。
試合に臨むにあたって、マイナスになることはあってもプラスになることは無い・・・のではないでしょうか。
■一番の敗因になり得るのは、試合前の先入観
テニスの試合に勝つにしろ、負けるにしろ、それはアナタが試合前に想像していたことに近いのかも知れない。
テニスって、そういう機会が多いと思いませんか?
極端な話、勝てると思った試合は勝てるし、負けると思った試合は負ける。
相手を外枠で決めつけて、勝てるか負けるかを先に自分の中で決めてしまっている。
ようなこと、よくありませんか?
■「外枠」は間違った情報も容易に与えてくる
人は何かを「知らない」というのが怖い。
だからこそ、外枠で得た情報で「分かった状態」を作りたくて必死になる。
テニスでも同じです。
「○○高校なら、きっと強いな・・・」
「第○シードだから、勝てないだろうな・・・」
「次の相手はネットで検索しても良い戦績が出てこないから、きっと勝てるな・・・」
こんなこと、考えて試合に臨むこと、ありますよね。
必ずしも悪いことばかりではありませんが、あくまでそれは一つの情報でしかない。
実際にはコートの上に立って、ボールを打ちあってみて分かること、得る情報のほうがよっぽど貴重です。
相手をよく調べる、研究することはとても大事。
ですがそれは、アナタ自身の眼で見て肌で感じること、得る情報が一番優先されるべき。
肩書きやネット上の情報、はあくまで外部の情報でしかない。
外枠で決めつける、ことほどテニスで怖いことは無い。
階級や外枠なんて、コートに立てば何の意味も無い。