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「2015年 インターハイ テニス団体戦」を観て感じた、団体戦に強いチームの特徴5つ

目次

本日、男子団体が西宮甲英、女子団体は相生学院高校の優勝で幕を閉じた、インターハイ テニスの 団体競技。

まさにベスト4の顔触れを見ても、新しい波が動き始めているのは明らか。

準決勝、決勝のスコアは以下の通りです。

TENNISDAIRYより転載)

 
 


 

【男子団体決勝】
西宮甲英(兵庫) 2-0 清風(大阪)
D ○羽澤慎治①/トゥロタージェームズ① 7-6(3)  3-6 6-4 ●今村昌倫②/小清水拓生②
S1 清水悠太① 3-6 6-3 5-3打切り 望月勇希③
S2 ○白藤 成② 6-3 6-2 ●春原康佑③
【男子団体準決勝】
四日市工(三重)1-2 西宮甲英(兵庫)
D ●橋川泰典②/大谷拓矢③ 2-6 6-3 3-6 ○羽澤慎治①/トゥロタージェームズ①
S1 ●島袋 将③ 6-4 4-6 3-6 ○清水悠太①
S2 ○鈴木保貴③ 7-5 6-4 ●白藤 成②
岡山理大附(岡山)1-2 清風(大阪)
D ●高坂裕也③/吉松瑞生③ 3-6 6-7(3) ○今村昌倫②/小清水拓生②
S1 ●楠原悠介③ 5-7 0-6 ○望月勇希③
S2 ○合田健人③ 6-3 6-1 ●岡村拓人②

 

【女子団体決勝】
相生学院(兵庫)2-0 京都外大西(京都)
D ○堺 愛結②/池内七夕③ 6-3 7-5 ●大野菜々子②/八田真穂③
S1 藤原夕貴③ 6-3 1-6 打切り 越野菜摘③
S2 ○上田らむ③ 6-2 6-4 ●大塚芽生②
【女子団体準決勝】
秀明八千代(千葉)0-2 相生学院(兵庫)
D ●太田夏菜子②/今村美木菜③ 5-7 5-7 ○堺 愛結②/池内七夕③
S1 岩井真優③ 6-3 2-6 0-2打切り 藤原夕貴③
S2  ●矢野伽南子③ 6-4 3-6 1-6 ○上田らむ③
京都外大西(京都)2-1 城南学園(大阪)
D ○越野菜摘③/八田真穂③ 7-6(8) 2-6 6-3 ●今村 南③/反田茉鈴③
S1 ●大野菜々子② 1-6 6-7(2) ○向井マリア③
S2 ○大塚芽生② 7-6(5) 6-3 ●藤原早気②

 

 

ダブルスが鍵と言われるこのインターハイ団体戦ですが、3面展開で進む試合はまさにその通り。

2対2の試合を制することで、シングルスが勢いに乗っていくケースが多く見受けられました。

今回は現地で生で観戦して感じた、「テニスの団体戦競技に強いチーム」の特徴をまとめてみました。

 

「2015年 インターハイ テニス団体戦」を観て感じた、団体戦に強いチームの特徴5つ

 

1.「選手と監督が対等」な立場で試合に臨み、全員に当事者意識がある

お互いに意見し、尊敬し合えている存在かどうかが重要です。

第三者から観ると、その信頼関係は意外と分かってしまうものです。

団体戦で入ることの許される、ベンチコーチの力は大きい。

良いベンチコーチとの連携ができると、シングルスの試合でも1対2になっていると感じることもあります。

生徒がベンチコーチに入っても同じ。

このベンチワークが強い学校は、強いチームであるケースが多いです。

 

2.関係者、大会運営者に対しての配慮を「しっかりした態度」で示せる

インターハイは、地元の高校生審判員をはじめ多くの関係者によって支えられている大会です。

そこはやはり、教育も兼ねた大切な経験の場。

強いチームは、例え少し自分達に不利なジャッジや運営があっても、審判のボランティアを受け入れることができます。

そして相手の選手や観客を見下したような発言を、決してしない。

当たり前のようですが、比較的マイナーと呼ばれるスポーツでは、これは当たり前のことでは無いのです。

テニスももはや、開かれたスポーツになりつつあります。

内輪な雰囲気・大会を脱却していく姿勢を見せる為に、毅然とした態度で臨んでいるチームは強い。

そう感じました。

 

3.インターハイに向けた準備「暑さ対策」が素晴らしく入念

全国大会でも、1日に何試合も行われるのはざらにあります。

今年もこの暑さとの戦いが、相手以上に意識を使うケースも多かったようです。

強いチームは、準備が素晴らしい

クーラーボックスはしっかり1人1つ、自分自身で管理が基本。

テニスは個人がベースのスポーツですので、仲間や後輩に頼り過ぎないことが大切。

自分の荷物とクーラーボックスは、しっかりと自分で運ぶ。

当たり前のようですが、無意味に下級生が運んでいるような学校は大抵、早い段階で敗退していきます。

 

4.必要以上に応援せず、時に突き放すような雰囲気も

応援は時に、「私はアナタを、信頼しきってはいない」というメッセージになりかねません。

少し大げさかも知れませんが、応援は相手に届いて奮い立たせてこそ意味があるもの

ある意味、「お前に任せた!」というメッセージを、応援に込めることが本当に強いチーム。

それはときに、応援しないという手段を取ることも大事かも知れません。

 

5.あくまで、「テニスの試合における実益」を考え行動する

高校生とはいえ、彼ら彼女らの多くが10年以上テニスを続けている選手たち。

現実主義者であり、合理主義者でもあります。

今年観た中で強いチームは、円陣や応援も必要以上に声を張り上げたりはしない、すごくシンプル。

メリハリがあって、静かだった選手が急にギアを上げて周囲を鼓舞する。

そして団体戦とはいえ、試合は個人戦形式。

自分ができる、今目の前の試合のみに徹することができる。

そんな選手が集まった学校が、今回勝ち上がっていったように感じます。

 

「インターハイは選ばれた高校生の大会だから、大人は関係無い・・・」

そう感じている方がいるとすれば、それには異を唱えたいと思います。

全国レディース、都市対抗、国体・・・全ての成人テニスの大会にも、非常に勉強になる場面が多かったです。

高校生たちに指導するだけでなく、高校生から学ぶ機会も本当に多い。

そういう目線でインターハイを観戦すると、きっとアナタのテニスも試合で勝てるテニスに変わっていくと思います。

まずは近くの、目の前の試合に向けて頑張りましょう!

 

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