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テニスの試合で、「対戦相手を騙すこと」は悪いことですか?の問いかけについて

目次

2年くらい前に、ある高校のテニス部の先生からこんなことを言われました。

「駆け引きとか、相手を騙すとか、学生テニスのあるべき姿では無い」と。

私自身、少し考えさせられました・・・が、結論は変わりません。

「騙す」という日本語のニュアンスの問題もありますが、勝負である以上、相手との駆け引きは必要だし騙す要素も必要。

少し、私の経験談をお話したいと思います。

テニスの試合で、「対戦相手を騙すこと」は悪いことですか?の問いかけについて

 


 

■ダブルスでの「ポイント間の打ち合わせの長さ」を意識してみる

私がたまに実践するのは、ダブルスの試合での「ポイント間の打ち合わせの時間の長さ」を調整すること。

皆さん、イメージしてみて下さい。

少し長めに打ち合わせをする・・・と、次に「何かしてきそうだな・・・」と思いませんか?

私たちはあえて、長い打ち合わせの後に何も動かない、正攻法でいく。

逆に短い打ち合わせ、の後にポーチに出たりストレートに展開したりする。

こんな細かいことでも、結構相手に効くので面白いです。

 

■相手を騙す、とはシンプルに相手の逆を突くこと

相手についてしっかり観察し、考えていれば、逆を突くことが出来る。

そして逆を突くことを相手が意識したら、今度は正攻法の攻撃がその「逆」になるから活きてくる。

この駆け引きを、アナタが主導で行わないと意味がありません。

知らず知らずに受け身になっている、ときにはアナタが逆を突かれているとき、と認識して間違いは無いでしょう。

 

■相手を騙す、ためには相手に「自分の情報」を与えること

騙す、と言うか自分を印象付ける。

「俺はこんなテニスだよ!」というのを、試合の序盤で相手に強烈に教えてあげることは大事。

すごく語弊があるかも知れませんが・・・あえて、「違う情報」を相手に与えるのも一つの手。

ボレーが苦手なのに、序盤でサーブ&ボレーに出てみる、というのはどうでしょうか?

きっと相手は、「ボレーが得意な相手なんだな・・・」と思ってくれるでしょう。

そうなれば、しめたもの!

試合って、そんな小さいことから動いていくのです。

 

今回の文章を読んで、「なんて汚い手・・・」と思った方、いるでしょう。

これをどう感じるかは、皆さん次第。

でも、覚えておいて欲しいのは、テニスは勝負の世界で色々な選手がいる、ということ。

そしてルールの中では、何をやっても反則にはならない、ということ。

皆さんがどんなテニスを、どんな信念で続けていくのか。

何かのヒントに、T-PRESSもなれると嬉しいです。

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