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先日、高校生の方からこんな質問を頂きました。
「先輩との試合では、自分から攻撃していくのが怖い。失礼なんじゃないかと思って・・・」という内容。
テニスのような個人競技では、本番の大事な試合でも同校対決なんてざらにある。
そんなときに備えて、しっかり自分の中で備えておかないといけない。
そう、真剣勝負の場では先輩も後輩も、シードも予選上がりも無いのですから。
上級生や格上選手との試合で、「攻撃的な揺さぶりを入れる」のは失礼?やり辛い?
■例え尊敬する先輩であっても、「引退させるのは自分」かも知れない
私自身、経験があります。
高校2年生のダブルスの試合でインターハイの県予選、準々決勝の相手は1つ学年が上の先輩でした。
勝てばその先輩は引退、もちろん自分でも理解しているし、覚悟しているつもりでした。
ですが結果は、4-1からの逆転負けで5-7で私の負け。
試合の後半、私情が入らなかったと言えば嘘になる、それくらい迷いながらの試合だったことを今でも覚えています。
よく考えてみると、それって自分への甘え、負けたときの理由作りでしかなかったんだと思います。
■格上選手に対してこそ、奇策は必要
例えばドロップショットやネットプレー、のような作戦。
それが先輩であろうがシード選手であろうが、アナタの選択する「勝つための作戦」になるのであれば、迷い無く実践すべきです。
まともにやりあって負ける、のであればまともにやり合う必要は無い。
それは決して、失礼なことでも何でも無い。
勝負の世界では、自分が負けても良い理由を作った時点で、もう負けまっしぐらなのですから。
■普段の練習から「攻撃的な揺さぶり」をお互いに入れていこう
強いチーム、部活、サークルは、練習から心理戦。
相手に負けたくない一心で、年齢に関係なく相手を攻撃し、それを受け止める土壌がある。
試合でのプレーと練習が近い環境だからこそ、結果を出せる集団になっていけるのです。
アナタのチームはどうですか?
どこか、先輩に気を使ったり、後輩には優しく手加減するような雰囲気、無いですか・・・?
相手がどうであれ、その肩書きは意識する必要はありません。
相手のテニスに対して客観的な視点を持って、そのテニスにどう打ち勝つかを考える。
そうすれば自然に、攻撃的なプレーが出来るようになるはずです。
真剣勝負の場、お互い勝っても負けてもそれはテニスというスポーツのルールがもたらしてくれるもの。
受け止める覚悟を持って、試合に向けて準備していきましょう。