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最近何名の方からか、こういった内容の質問を頂きました。
このサイトを観て書いてあることを実践しようと思ったけど、結局は「粘る、考える、繋げる、相手のミスを待つ・・・」というテニスばっかり。
試合に勝っても全然面白くないし、テニスが嫌いになりそうです、といったご意見でした。
非常に考えさせられる、難しい問題です。
ですが、私にとってこの問題はとてもシンプル。
賛否両論、ある部分かと思いますので、ご気分を害する方はご容赦下さい。
試合に勝つ為のテニスとは、「自分を殺したつまらないテニスか?」という問いかけについて
■テニスの試合での楽しみって、何だろう?
私自身、学生時代は好き勝手にやるようなテニスだったと思います。
比較的身長も高く、スポーツも得意だったので、もうスピード重視で荒れたテニス。
ミスか、エースか・・・もちろん、ほとんどがミスというか、技量不足。
そんなテニスが、本気でカッコイイと思っていました。
このサイトで書いていること、当時高校生だった僕は何一つ実践出来てはいませんでした・・・お恥ずかしい限りです。
ですが・・・結果的にそれではだめだと気付いたのが高校2年生のとき。
指導者もいない、形だけの顧問の先生がいるだけの部活でしたが、団体戦で2回戦負け。
その前の年は県大会でベスト4までいっていたのに、本当に悔しい想いをしました。
でも結果的に、それが変わっていくきっかけになったことは確かです。
打っていくテニス、だけじゃ絶対に勝てない、ということを。
■相手と駆け引きするテニスは、本当は楽しい
テニスの試合は、あるレベルにいけば駆け引きが必ずある。
お互いの長所短所を探り合い、攻撃し合う。
ネットを挟んではいますが、どんな接触スポーツよりも、テニスは激しくぶつかり合っている。
でも駆け引きをするには、安定感のある技術が必要。
サービスエースを大量生産できるのであれば、この駆け引きも少なくて済むかも知れませんが・・・実際は、そんなに甘くは無い。
自分の技術と、相手の技術、実際はそんなに差なんて無いんです。
粘って、つないでポイントをむしり取る。
これに楽しみを覚えてくると、テニスの試合にも勝てるようになってくる。
やっぱり勝てるから、勝敗が付くから、テニスは楽しいんだと私は思います。
■「自分を殺したテニス」が大半だって、良いんじゃない?
試合の中で、もどかしさを感じることは多い。
上手くいくことなんて、全体の10%も無いでしょう。
でもなんでみんな、大事な休みの日、社会人の方であれば仕事で疲れて休みたいのに、試合に出続けるんでしょうか?
自分を殺す、やりたくないようなプレーもたくさんある・・・けど、やっぱり試合に勝つと嬉しいし、負けたらまた頑張ろうという刺激になる。
そんな中で、新しい自分に出会えるし、まだまだ成長出来るって、何歳になっても思えるって幸せじゃないですか。
試合に出る理由は、人それぞれ、
その答えをぜひ、自分なりに探してみてください。
きっとアナタの未来のテニスが、そこから見つかるはずです。
取り留めのない文章になってしまいましたが、ぜひ学生の皆さん、若い皆さんにも考えて欲しい。
「勝つ為に必要なテニスと、自分がやりたいテニスのギャップ」に悩んだら、それって最高です。
最高に成長できる、ジャンプ台に乗っているようなもの。
そこから降りるのか、そのままジャンプするのか・・・。
降りてお遊びテニス、大いに結構です。
でも・・・真剣勝負を一度味わってしまうと、絶対にどこかで物足りなくは、なりますよ。
全ては、アナタ次第です。
焦らずじっくり、いきましょう。
T-PRESSは、いつでもアナタの味方です。