水分補給

テニス選手に必要な、ウォーターローディングとは?

目次

試合で緊張してしまう、自分のパフォーマンスが出せない・・・のは、自分の性格のせいだと思っていませんか?

これは、しっかりしたトレーニングと対策で、克服出来ます。

「また、メンタルと準備の話か・・・」と思った方、今回はちょっと趣向を変えてみたいと思います。

テニス選手だけでなく、様々なスポーツや緊張感の高まる場面で使われている「水」を使った技術。

技術的に身に付けてしまえば、みなさんにとってもきっと試合で大きな助けになるはずです。

 
 

ウォーターローディングとは?

水を飲む、ことを活用する

そう、最大限活用しましょう。

みなさんもテニスをプレーしていれば、水分補給の大切さをよく理解していると思います。

でも、それがただ水分を補給するだけ、が目的だともったいない。

実は、水を飲むということを最大限に活用する、「ウォーターローディング」という発想が大事。

みなさんの身の回りの「リラックス」には、必ずその傍に水があるはずですから。

顔を洗う、入浴、講演会まで

朝、顔を洗うとスッキリする。

夜、お風呂に入るとリラックス出来る。

これらは、全て科学的に理由があります。

水を飲む、という行為もそうです。

水を飲むと消化器を支配している副交感神経が刺激されて、緊張が自然と和らいでいく。

講演会で講演者に水が用意されているのも、喉の渇きを潤すだけでなく、緊張を和らげる働きがあるから、なんです。

水を一口飲んで、リラックス

普段のみなさんの日常、でもそうですよね。

緊張したときに水を飲んだり、コーヒーを飲むと緊張が和らぐ。

少し落ち着いて考えよう、という気持ちになると思います。

これを、テニスの試合で使わない手は無い。

ウォーターローディングという言葉があるように、自分の身近にある水を使って、自分のルーティーンを作り上げてみる。

こういう発想が、テニスの試合では大事です。



水を使ってやること、を決めておく

最初のチェンジコートで、一口水を飲む

最初のチェンジコート、1ゲームを終えた時点で。

ただコートの場所を移動するだけ、ではもったいない。

ベンチに座るのは反則ですが、一口水を口に含んで飲む、立ち止まる。

この行為を、しっかり自分の中で行うことが大事。

序盤の1ゲーム終わっただけ、ですがまだ緊張感は高いままなはず。

最初のチェンジコートで、差を付けるチャンスです。

2ゲームごとのチェンジコートでは・・・?

しっかり、ベンチに座りましょう。

そして、「ドリンクの置き場所」は決めておく。

ベンチに帰って来てゴソゴソ探しているようでは、時間がもったいない。

焦ってより、緊張してしまうだけです。

ドリンクの場所を決めて、座ってまず一口、そして落ち着いてからまた一口。

こういうルーティーンを作っておくだけ、で試合でのパフォーマンスは絶対に変わります。

チェンジコート、で落ち着きの無い人は試合で勝てそうな雰囲気無いですよね。

キーワードは、「止まって飲む」

私の感覚では、しっかり止まって飲むことが大事。

止まって飲むと、より副交感神経が刺激されやすいですし、「ヤバイ・・・」という不安な気持ちも薄らいでいく。

テニスの試合中もそうですが、「ヤバイ」と思ったら止まる。

身体の動きを止めて、水を飲める状況なら一口ゆっくり飲む。

これで緊張感も和らぎますし、上手く悪いことを「忘れる」ことも出来ます。

   

テニスは全て、自分が主体

タイムアウトも、自分次第

テニスの試合は、「タイム!」も自分でかけられる。

ゲーム中でも時間を使えるし、20秒以内ならしっかり使って良い。

全体での時間制限はありませんからね。

それに2ゲーム毎に出来るチェンジコートは、良いリフレッシュタイムになるはず。

ただし、それも全て準備次第です。

ドリンクの飲み方、なんて・・・

誰も指導してくれない、でしょう。

何を飲むのか、いつ飲むのか、それが何のためなのか。

どんな効果があって、実際に緊張感は緩和されるのか。

今回の私のアドバイスも、1つのヒントでしかありません。

あとは、みなさんが自分でどう作り上げていくのか。

自分自身のウォーターローディング、を作り上げていくこと、が大事なんです。

立派なテニスの技術、です

試合に出ていれば、みなさんも分かるはず。

自分の実力を出す、緊張感をコントロールしていくこと、がいかに大事かということを。

これも、立派なテニスの実力。

実力を出し切るための、最大限の工夫と努力です。



意外と、日常の中でやっていることにヒントがある。

テニスの試合も、いっそ日常にしてしまえば良いんですよ。

もちろん、実際の試合のプレーは非日常、厳しい戦いの世界です。

だからこそ、うまく水を使っていく、味方にしていく。

それがアナタ自身、周りとの差になっていくはずです。

ピックアップ記事

  1. バランスクッションを使って、テニス選手に必要なバランス感覚を養おう
  2. 【初開催】5/29(水)~30(木) T-PRESS プレミアムキャンプ in千…
  3. いつからヨネックスのシューズは、こんなにカッコ良くなったんだろう
  4. ミズノ社製のアイスマットを使えば、夏場の厳しい試合も乗り越えられるはず
  5. 【富田と一緒に練習しましょう】5/13(月) 女子ダブルス練習会 in世田谷レク…

関連記事

  1. テニス 水分補給

    水分補給

    テニスの試合に勝つ為に必要な、「水分補給」に関する基本的な考え方とは?

    寒い冬の記事は、水分補給についての意識も低くなりがちです。それ…

  2. テニス 居場所

    水分補給

    本気の水分補給には、トレーニングが必要

    水分補給について、そろそろしっかり、考える時期になって来ましたね。…

  3. テニス 練習

    水分補給

    「まだまだ暑くなる夏に向けて、さぁ準備」しっかり準備対策を取れば、熱中症は防げる

    もう夏も折り返し近くに差し掛かってきた。それでも、まだ気温もど…

  4. テニス ダブルス

    水分補給

    「夏本番!」になる前にテニスと汗の関係をしっかり覚えて対策しよう!

    段々、暑さも厳しくなってきたね。この6月って時期は、夏本番に近…

  5. テニス 水分補給

    水分補給

    テニスの試合に持参するジャグボトルは、「サーモス スポーツジャグ 1.9L」くらいの大きさが欲しい

    とにかく、ここ最近の夏の暑さは異常です。特にテニスの試合に出て…

  6. テニス 気付き

    水分補給

    「今年も夏本番!」部活のときに、みんなで実践したい熱中症対策4つ

    もうすぐ夏休み、部活の練習時間も長くなってくる。そんなときに重…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


特集記事

  1. 戦術

    一番最初に、4番バッターをもってくる方が勝てる
  2. テニス 練習

    その他

    T-PRESSへのご意見・ご感想についてはコチラ
  3. テニス ストローク

    ストローク

    キリオス選手の躍進を支えるのは、チャンスを引き出す基本となる「深いフォアハンド」…
  4. テニス ストローク

    ストローク

    イレギュラーバウンドが多いテニスコートでは、「意識してオープンスタンス」を多めに…
  5. ダブルス

    ミックスで女性に打てない男子、覚悟が足りない
PAGE TOP