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今年、前人未到の大学選手権7連覇を成し遂げた帝京大学。
そのチームの強さの秘密は、どこにあるのでしょうか?
体育会、しかもラグビー、と聞くとイメージするのは古き伝統、寮生活で閉ざされた世界・・・。
実際には、その真逆の世界が帝京大学ラグビー部にはありました。
その秘密、実はテニス部にもとても参考になる要素が詰まっているように思います。
帝京大学ラグビー部に学ぶ、「体育会の負の部分を取り去る勇気」はテニス部にもとても参考になります
■なぜ、この学校のこのチームに入りたいのか?
いきなり誤解を恐れず言うなれば、帝京大学はブランドで勝負できない大学かも知れません。
新入生を勧誘するにしても、有名私学の大学と勝負になったときにどう勝つか、相手に選んでもらえるか。
テニスの世界でもそうですが、自分の先輩から「良い大学、チームに入った!」という声が進路を決める上では重要な要素になるケースが多い。
だからこそ、帝京大学がいかに良いチームで、毎年良い選手がチームのコンセプトを理解した上で入ってきているかが分かる。
良いチームには理念があり、その理念の元に行動指針が決まっている。
監督や生徒も主体的に一つの軸に沿って決断できる、そんなチームが試合では勝ち進んでいくのです。
■勇気をもって伝統と慣習を壊すことの重要さ
帝京大学ラグビー部では、雑用は上級生の仕事。
通常は下級生、特に一年生が主に掃除やコート整備、先輩の雑用などが当たり前のように仕事として用意されている。
でも良く考えれば、一年生は入ってきたばかりで環境も変わり、ストレスも多い。
それを少しでも軽減して活躍してもらいたい、ラグビーに集中してもらいたいという考えが、こういった慣習を変えるという変化の礎になっているとのこと。
あくまで、実益重視、試合で勝つ為に何が必要かを考えたときの結論なんだと思います。
こういった変化を受け入れ、最初に雑用を買って出る上級生に、アナタはなれますか?
■「こんな上級生になりたい!」と思えないような部活は、雰囲気も悪くなる
アナタがもし1年生、または2年生だとして、今の3年生のようになりたい、と思えてますか?
思えているという方は、きっと良い部活で恵まれている。
思えないという方は、どこか不満を持っていてテニスに集中できていないかも知れません。
下級生が元気で、上級生に積極的にコミュニケ―ションを取れているチームは、強いし結果も出る。
そこを阻害しているものが何があるのか、考えてみるのも良いかも知れません。
良い部活には、何かが共通している。
それは種目を超えて、非常に参考になる部分が多い。
もし、この記事を読んでいるアナタが少しでも「今よりもっと、良いテニス部にしたい」と考えているのであれば、ぜひ色々と貪欲に学んで欲しい。
前回の青山学院大学陸上部の記事も、ぜひ読んでもらえればと思います!
まずは考えて、そして小さいことからでも行動してみること。
その小さな一歩には、きっと仲間がついてきてくれるでしょう。