テニス リーダー

戦術

毎年団体戦3回戦止まりの学校なら、「シングルス3本+ダブルス2本」の団体戦の戦い方は・・・?

目次

もうすぐ各地区では、高校生なら秋の地方大会が始まる。

春の全国選抜大会の予選も兼ねた大会ですが、まず皆さんは地区予選を勝ち抜かないといけない。

高校生に限らず、シングルス3本+ダブルス2本の5本形式の団体戦は、中学・大学でも実施されます。

「自分たちは、実力が無いから・・・オーダーもあまり関係無いんじゃ・・・」と思っている方。

もったいない。

ほとんどの学校がそう考えているからこそ、チャンスがあるんです。

 

毎年団体戦3回戦止まりの学校なら、「シングルス3本+ダブルス2本」の団体戦の戦い方は・・・?

 


 

■作戦の大前提は、ダブルス2本を死守!

私の考えの大前提は、まずダブルス2本を確実に取る!

そして、シングルスは狙いを絞って1本を取りにいく作戦。

勘違いしないでください。

この作戦は、決してシングルス2本を「捨てる」訳ではない。

むしろ、シングルスの選手が実は影の主役・・・なんです。

 

■各シングルス、ダブルスの意味合いを発表します。

あくまで私の案であり考え方、です。

思い切ったスタンス、で考えてみました。

7人のレギュラー、実力はNo.1~No.7としてその配置は以下の通りです。

 

・ダブルス1

No.1、No.3のペアで組んで、絶対に取りにいく。

ダブルス1は相手も獲りに来る、練習しているペアの可能性が高い。

団体戦は、このダブルス1の試合から入るケースが多いので、出来れば6-2くらいで勝ってチームに勢いを付けたい。

という訳で、チームのNo.1、3の主力をぶつけていきます。

 

・ダブルス2

No.2、No.6のペアで挑みます。

各校、このダブルス2には戦力的にも層が薄くなる。

シングルスに主力を割いてきているはずですから、No.2の選手が主導権を握ってNo.6の選手をリードしていく。

味方だけでなく、相手もリードしていく立場を任せましょう。

キレイに勝つ、ことよりも徹底的に相手の弱点を突いて作戦勝ち、することが狙いです。

 

・シングルス1

大将戦となるこの試合には、No.4の選手に任せる。

相手はほぼ、No.1の選手が相手でしょう。

まず、No.4の選手は試合時間を出来るだけ長く、ラリーを粘ることが絶対条件。

強い相手にしっかり向かっていく意識が大事です。

狙いとしては、この時点でダブルスを2つ獲れる計算で、相手にプレッシャーを与えたい。

オーダーが発表された時点で、相手はこのシングルス1は「勝って当たり前」となって精神的にはこちらが有利。

慌てず、しっかり試合を作っていきましょう。

 

・シングルス2

私の狙いは、ココ。

このシングルス2こそ、勝負所です。

相手の上位選手に、自分たちのチームはNo.5の選手をぶつける。

この試合で、出来ればシングルスの1勝を確実に上げたい。

No.5の選手は、しっかり自分をコントロール出来る、派手さが無くミスが少ない選手が良い。

相手にはすでに、プレッシャーがかかっているから、長いラリー、長期戦になればこちらに有利。

相手がNo.1の相手でないなら、絶対にチャンスはある!

その強い意志を持って、この試合を獲りにいきましょう。

 

・シングルス3

2-2になって勝負がかかるかも知れないこの試合、にはNo.7の選手で挑む。

もし仮に2-2になっていても、慌てなくて大丈夫。

まずいのは、「相手に追い上げられて、2-2になった」という気持ちにならないこと。

このNo.7の選手には、しっかりマイペースで挑む度胸と、自分の世界に入れるような世界観が欲しい。

ダブルスを獲りにいく、中でもシングルス3に勝敗がかかってしまうことは、当然ある。

作戦通りなんて、そう簡単にいつも進む訳じゃない。

そんな中で、自分のペースで試合を進めていける度胸、テニスの実力以上に大事です。

 

■団体戦でのダブルスの1勝、は1勝以上の価値がある

シングルスに主力を回さないのは、もったいない・・・と思った方も、いるでしょう。

それが普通、の考え方だと思います。

ですが、今回私がイメージしていたのは、私もそうだったように「エース格の選手もいない、戦力的に均一されている」チームを想定しています。

上手い選手ほど、シングルスの試合に出たいという声もあるでしょう。

団体戦で勝ちたいなら、何が必要か・・・を考える。

大胆な作戦、私はオススメしたいと思います。

 

実際に、この作戦を実行している学校は少ない。

ほぼ、全国大会でも上位3選手が、シングルスに3人出場してくるのが当たり前。

でも・・・だからこそ、勝負しがいがあると思いませんか?

社会人団体戦でも、活かせる部分もあるはずです。

オーダーを考える楽しさ、これもテニスの団体戦の醍醐味。

さぁ、アナタの学校はどう挑んでいきますか?

ピックアップ記事

  1. 雨でコートが濡れていてもテニスがしたい!方にお勧めの「ウォーターバキューマー」
  2. Note はじめました
  3. テニスの試合に勝てるようになる為に、読むべき名著10選
  4. ご質問頂いた件につきまして
  5. 真夏のスポーツ観戦には、超軽量・小型の折り畳み傘は必需品

関連記事

  1. テニス メンタル

    戦術

    テニスの試合で、「対戦相手を騙すこと」は悪いことですか?の問いかけについて

    2年くらい前に、ある高校のテニス部の先生からこんなことを言われました。…

  2. テニス メンタル

    戦術

    「急にテニスが上手くなる」日は、必ず来る

    みなさんの中にも、「急に強くなった人」いるんじゃないでしょうか?…

  3. 戦術

    「事実」と「意見」を、区別出来ない人達

    テニスは、感情を生むスポーツ。負ければ悔しいし、勝てば嬉しい…

  4. 戦術

    試合では、いかに相手に「良い形でプレーさせないか」を考えよう

    当たり前に思うこと、でもなかなか出来ないこと。自分がどんなに良…

  5. 戦術

    パフォーマンス目標、をクリア出来ているか?

    みなさんが試合に出て、テニスをする。当然、そこには結果が伴い…

  6. テニス 練習

    戦術

    相手のミスがこのまま続く、とは思わないこと

    私たちは、つい期待してしまいます。序盤のリード、このまま相手が…

特集記事

  1. メンタル

    自分にはテクニックがある、と本当に思ってる?
  2. メンタル

    テニスにおいて「ボールが速い=強い選手」、という思い込みは損なだけ
  3. 練習メニュー

    練習は何のためにやるのか、という基本
  4. テニス メンタル

    その他

    テニスにおいて、「仲良しチームから勝てるチームになる」為に必要な、週に一度のミー…
  5. テニス メンタル

    メンタル

    やってきたテニスに、影響を受けない人なんていない
PAGE TOP