テニス ダブルス

戦術

「ノーアドバンテージを獲れなかったのは、運が無かった」と思っている人は、ただの準備不足だということに気付いていない

一般のテニスの試合では、「ノーアドバンテージ形式」と呼ばれる試合形式がある。

普段観ているプロ選手の試合では40-40になるとデュース、になって2ポイント連続で獲るまでそのゲームは進行しますよね。

ですがノーアドバンテージ形式では、この40-40を1本勝負で決めてしまう。

試合進行が速い分、時に「運任せ」のようにも言われるこの形式。

本当に「運」任せなんでしょうか・・・?

 

「ノーアドバンテージを獲れなかったのは、運が無かった」と思っている人は、ただの準備不足だということに気付いていない

 


 

1.「ノーアドバンテージ形式」のルールを確認しておく

ノーアドバンテージ形式では、サイドはリターン側が選択出来る。

ミックスダブルスは例外で、男女でサーブを揃えるのが慣例なので男性サーブなら男性がリターン、女性サーブなら女性がリターン、という形で進行するのが一般的です。

このリターンのサイド、をどちらにするかも、結構肝になる作戦ですよね。

それだけではありません。

ノーアドバンテージ形式に備えて、準備出来ることは実はたくさんあるんです。

 

2.「積極的にいく」のか、「ミスしないで守り重視」でいくのか?

アナタはいつも、どういうスタンスでノーアド形式のポイントをプレーしていますか?

私は、ゲームカウントによってプレーを変えています。

例えばリードしているとき、に関しては積極的にプレーする。

例えゲームを落としても追いつかれるくらいはOK、むしろしっかり自分で攻撃していく姿勢を見せて、リードを拡げる意欲を見せたい。

逆にリードされているときには、もうそのポイント、ゲームは落とせない立場ですよね。

だから相手にプレッシャーをかけつつ、自分からは絶対ミスをしないような守り主体。

自分の中で準備が出来ていれば、少なくとも40-40になっても落ち着いてプレーが出来るでしょう。

 

3.ダブルスなら・・・思い切った作戦を実行したい!

ダブルスですと、私のオススメは「奇襲」作戦です。

ある程度リードされていても、ノーアドバンテージ形式のダブルスは相手も普通の作戦、無難な選択になりがち。

リターン側ならストレートへの展開、サーブ側ならポーチやチェンジプレーが、40-40の場面ではオススメです。

これはあくまで私の経験則ですが、何かアクションを起こした方が緊張した場面ではポイントが獲りやすい。

思い切って動く訳ですが、しっかり上半身はリラックスして、ボールをよく見て。

自分たちを信じて、攻撃していきましょう!

 

運任せの40-40、は初中級で卒業しましょう。

常に自分たちが精神的にも優位に立てるように、しっかり作戦は準備してそれを出し分ける。

もちろん、試合の中での調子や相手を観察した作戦はありですが、まずベースとなる作戦は事前に準備すること。

ノーアドバンテージ形式の試合って、驚くほど速く展開が進みます。

気が付いたら試合終了・・・なんてことに、ならないように・・・。

ピックアップ記事

  1. 飲んだらコンパクトに!パックアップボトルを持って試合に出かけよう
  2. テニスのフットワークを支える足元の秘密は、スーパーフィートのインソール
  3. 素振りでパワーアップを図るなら、「バナナウェイト」を使ってみよう
  4. 【プロトレーナーに聞いてみた!】痙攣対策とアミノ酸について
  5. 晴雨兼用のビッグパラソルは、テニス選手なら欠かせないアイテム

関連記事

  1. 戦術

    セオリーだけでは、脅威に成り得ない

    どこかで、試合の中ではみ出してみる。こういう意識、アクション…

  2. テニス メンタル

    戦術

    テニスの試合では、「格下相手の試合でも、必ずプランB」を用意しておくことが大事

    「負けるはずのない相手に、負けてしまう」ことも、テニスの試合で…

  3. 戦術

    ポジションを下げされたら、まず戻すボールを使おう

    テニスの試合で、大事になるポジショニング。試合の中では、どうし…

  4. 戦術

    試合で出せる技、が全て

    試合で実力を出す、普通にプレーする。これが何と、難しいことで…

  5. テニス ダブルス

    戦術

    テニスの試合では、チャンスボールこそ「いつものレベルのショット」で打てば良い

    不思議と、テニスの試合では多くこんな場面を観る。チャンスになっ…

  6. テニス フットワーク

    戦術

    ドロップショットの合格点軌道、を決めておけば試合で楽に使える

    浅いボールを打って、相手を動かす。ドロップショットも、本来これ…

特集記事

  1. テニス ストローク

    リターン

    「死んだようなサーブ」をリターンミスする人の特徴5つ
  2. テニス 練習

    スマッシュ

    テニスのスマッシュに、「フラットな当たりでスピードを求める」から、試合で全く入ら…
  3. ダブルス

    「ナイスカバー!」と言われるペアの、本当の気持ち
  4. ボレー

    ボレーの基本は、遅いボールはしっかりと真ん中に当てること
  5. フットワーク

    相手の隙を突くには、忍び足が欠かせない
PAGE TOP