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年末はスポーツ真っ盛り。
駅伝にサッカー、ラグビーなど、様々なスポーツで全国大会が一斉に開催される、華やかな時期ですよね。
毎年そんな中に、テニスが無いのが少し寂しいと思いながら、短いオフシーズンと考えれば仕方無いのかなとも思う、今日この頃。
とはいえ、テニス選手にとってはそれ以上に、少し問題があるように私は思います。
特に日本の選手だけ・・・という訳では無いんですが、今回は客観的に見たプロテニス選手の立ち振る舞いについて、書いてみました。
「なぜ日本でテニスがプロスポーツに成り得ないのか?」 テニス選手のコート外での意識の低さは深刻な問題
■テニス選手のファンサービス?
日本におけるプロテニス選手の人数は、決して多く無い。
定義が難しいですが、ほぼ遠征費をスポンサードしてもらって世界ツアーでランキング上位を目指している選手、と言えば、男女合わせて多くても20人程度でしょうか。
それ以外は、日本リーグの出場選手しかりで、基本的には会社勤めのサラリーマン生活。
そもそも日本にいる期間が短いのが、プロテニス選手なのです。
中でも全日本選手権は、ある種の「お披露目」の場になっており、そこで頑張って勝つことで、恩返しをしたいと考える選手は多い・・・ようです。
■試合に勝つことだけが、自分の支援者やスポンサーへの恩返し?
試合に勝って名前を売る。
自分の肩書きとしての所属名が多くのメディアに露出されることは、確かに重要な要素ではあります。
しかしながら、試合で勝てるかどうか、優勝できるかどうかなんて水物でしかありません。
そこでしか「自分からの恩返し」が出来ないのであれば、そもそも恩返しができる選手なんて限られてしまう。
選手全員が勝ち進むこと、優勝することなど出来ないのですから。
■日々のツアー活動、テニスの活動にこそ、スポンサーへの配慮を
特に日本のテニス選手は、「人から観られている」という意識が希薄に感じます。
例えばサッカー日本代表の本田圭祐選手は、その意識が高く広告塔としての商品価値も高い。
だからこそ、彼もその期待に応えようとインタビュー1つ、写真撮影1つにとっても、とても意識が高く「良いもの」を作ろうとして妥協はしない。
私の経験上、テニス選手は撮影となるともうなすがまま。
メーカーの人、カメラマンの言うことをそのままやり、早く終わらせることだけを考えている。
インタビューにしても、正直、テニスについて重みのある言葉を現役選手から聞いたことは無い。
「試合に勝てば良い」と考えるのであれば、あまりに視野が狭いしテニス界の未来も暗い。
だからこそ、選手一人一人とサポートする企業、協会全てが当事者意識を持って、この問題には取り組まないといけないのです。
世の中、日本はテニスブームと言われてここ数年。
何度も言いますが、これは錦織選手の人気が高まっているだけであって、ガラガラの全日本選手権の観客席が全てを物語っています。
変わるには、オフコートをいかに過ごすか、どう観られたいのかをもう一度考えないといけない。
これからプロ選手を目指す方、テニスの仕事に携わりたいと考えている方は、一度考えてみて下さい。
テニス自身、他競技スポーツとは競争なのです。
2016年、さらに飛躍していく為に私も頑張ります。