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ふと気が付けば、自分の周りはどこか「自分と似たような」仲間ばかり。
もちろん一緒に戦う仲間、友人として、居心地は良い。
ですが、テニスの試合に強くなりたい、もっと上のステージで戦いたいのであれば、あえて「違う環境」に自分から身を移すことも必要かも知れません。
そう、テニスはあくまで個人競技。
練習環境以外にも、自分から「求めていく姿勢」は大事なのです。
そう感じるようになったのは、私が審判員の活動をしているときに観たある光景がきっかけです。
「強い選手になりたければ、強い選手と一緒に過ごす時間を作る」ことがテニス選手にとっては大事
■トーナメント会場で「日本人選手だけ」で集まる、日本人選手たち
せっかくの国際大会でも、日本人選手ってあまり外国の選手と絡まない。
ジュニアでも一般でも、プロ選手なら自分が強くなる環境を求めていけば良いのに、「弱い自分」になってしまう環境が怖いんですよね。
英語にもそれほど自信が無い選手が多いせいか、日本人は日本人同士でしか群れない光景に、どこか寂しさを覚えました。
海外の強い選手と話す、だけでも何か自分にとってきっかけが掴めるかも知れないのに・・・と。
一緒に練習出来る、過ごす時間が増えてくれば、アナタ自身「強い側の選手」に形だけでも近付いていけると私は思います。
■漫画「ベイビーステップ」の作者は、いつも「メッセージ」を発信している
最新刊の漫画「ベイビーステップ」では、主人公が大会会場で練習相手を探して奔走する画が描かれています。
少し滑稽にも映りますが、実はこれって本当にすごく大事なこと。
でも日本の選手は、まずやらない。
きっと作者の方は、「このままじゃいけないよ、日本のテニス選手達」というメッセージを込めているんだと思います。
「マンガの世界でしょ、どうせ・・・」と思いますか?
私が運営に携わっていた大会でも、海外の選手からは「練習相手を一緒に探して欲しい」とたくさんリクエストがありました。
「せっかく日本に来たし、何か文化を学べる場所は無いかな?」と聞かれて、浅草を案内したこともあります。
そう、大事なのは何かを望む、行動するかどうか、です。
■何事も、「望まなければ、得られない」と覚悟すべし
テニスだけではありません。
何事も、「望まなければ、得られない」のです。
「強い選手なんて、どうやって探す・・・?」
「自分じゃ実力不足だし・・・」
と考えている人は、まだテニスを強くなりたいと、本当に心から強く望んではいない。
出来ない理由を考えるのは、すごく簡単です。
強い選手とどう絡むか、何かきっかけは無いか・・・を、必死で考えてみたこと、ありますか?
今のアナタの環境でも、部活やサークルで練習しながらでも、何か新しい環境に足を踏み入れることは出来るはずです。
大げさに考える必要は無い、と思います。
自分たちの中に、少しでも刺激を求め、強くなることに飢えている気持ちがあるのなら、あとは行動するだけ。
シード選手と試合をして、負けた後に少しだけ話しかけてみませんか?