テニス 練習

ストローク

「左利き vs 左利きの対戦で有効な、フォアハンドの回り込み」からの攻撃で意識したいポイントとは?

目次

今までこのサイトでは、基本的に右利きの方の視点で記事を書かせて頂いていました。

今回は、左利きの方が左利きの選手と対戦した際に、有効な作戦は何か・・・という視点で考えてみたいと思います。

武器はやはり、シングルスでもダブルスでもフォアハンド。

これをいかに有効活用するかを、考えてみます。

 

「左利き vs 左利きの対戦で有効な、フォアハンドの回り込み」からの攻撃で意識したいポイントとは?

 


 

■まず「左利きの選手は、左利きの選手に慣れていない」と、全てがやりにくくなる

右利きの選手が左利きの選手と対戦して「やりにくい・・・」と感じるように、左利きの選手は、あまりみかけない「左利き」の選手を相手にすると、やり辛さを感じるかも知れません。

普段の練習環境の中で、左利きの選手は周りにいる状況ですか?

もし全くいないようでしたら、それはアナタのとって良い環境とは言えません。

試合では、かなりの確率で左利きの選手と対戦する機会も多い。

「対戦相手は、待っているのではなく求めにいく」姿勢で、左利き同士の対戦もしっかり経験できるように準備しましょう。

きっと相手も、試合で勝ちたいと望む人であれば、「俺も探してた!」と言ってくれるでしょう。

 

■フォアハンドストロークで回り込んだときの狙いは、クロス6割、ストレート4割

あくまで、提案であり目安です。

シングルスを想定したときに、フォアハンドで回り込むタイミングがあれば、基本はやはりクロスコート

右利きの選手が相手であればこのコースはバックハンド、左利きであればフォアハンドになります。

普段対戦する機会の多い右利きの選手であれば、よりこの逆クロスが効くでしょうが、相手が左利きでもまずはクロスコートをしっかり意識させたい。

この意識を与えておいて、ストレートのバックハンド側に展開していくのをお勧めします。

普段右利きの選手と対戦するときよりは、バック側を攻める意味でストレートダウンザラインへの展開は、増やしても良いと思います。

ただし、ストレートへストロークを展開したときには、アナタ自身の守備範囲とスピードは、より高いレベルで求められるのをお忘れなく。

クロス方向での攻撃でペースを掴んで、ストレートへの展開でスピードアップして仕掛ける、ことは利き腕に関わらず重要なポイントです。

 

■サーブやリターンは、相手がどれだけ「左利き慣れ」しているかをじっくり見極めたい

アナタがサーブを打つとき、相手のリターンのポジションはどうか。

普段右利きの選手と変わらないような立ち位置にいるようであれば、それはチャンスと思って良いでしょう。

左利きの方のサーブは、当然スライスで右方向に曲がりやすいので、相手が警戒していないようであればどんどん使うのをお勧めします。

そして、意外とお勧めなのがボディへのサーブ。

これは、「右利きも左利きも変わらないんじゃ・・・?」とお思いかも知れませんが、実は微妙に最後の曲がり方が違って、左利きの方のサーブは慣れていないと対応しにくいのです。

またリターンでは、思い切った回り込みフォアをしっかり意識させたい。

デュースサイドでは、相手のセカンドサーブを回り込んで、ストレートに打ち込んで攻撃する「アクション」は早めに見せておきましょう。

アドサイドでは当然スライスサーブをケアする必要がありますが、「ケアする」という受け身の姿勢ではなく、前に踏み込んでバックハンドでもライジングでストレートに攻撃的なリターンを打つこんでいく。

自身のあるスライスサーブを攻撃的に打ってこられると、左利きの方は実に嫌な感覚になると思います。

とにかくサーブに自信のある左利きの選手は、先制パンチで早めに鼻を折っておきましょうね。

 

左利き同士の対戦も、まずは意識し過ぎないことが大事。

そのうえで、フォアハンド同士、バックハンド同士のクロスラリーになりますので、このラリーは長めになることを覚悟しましょう。

アナタに必要な準備は、何か。

それは、幅広い得点パターンです。

アドサイドのスライスサーブに、頼り過ぎてはいませんか?

左利きの選手にも対応できるよう、その逆のセンターへのキックサーブなど、幅広い技術の引き出しを増やしておく。

その準備が、きっと試合の中でアナタのテニスの助けになってくれるはずです。

ピックアップ記事

  1. これからの暑い時期にあると便利な、「高速製氷機」とは?
  2. 真夏のテニスの試合に必要な、熱中症対策のマストアイテム5つ
  3. 雨が多い時期の試合は、防水スプレーは必須アイテム
  4. これからの冬のテニスに最適な、ネックウォーマー4選
  5. 一人でも出来る、テニス選手に必要なトレーニングで鍛えよう!

関連記事

  1. テニス 準備

    ストローク

    ネットプレイヤー相手に、ストロークを無理やり沈めようとしなくても大丈夫です

    相手が前に出て来ると・・・つい力んで、ミスしてしまう。それって…

  2. テニス リターン

    ストローク

    ボールに合わせること、を止めてみよう

    テニスはボールを見て、動いて、止まって打ち返す競技。最初はこれ…

  3. テニス ロブ

    ストローク

    身長が高いテニスプレイヤーは「ボディへのアタック」から崩す、が大原則です

    身長が高いテニス選手、それだけでプレッシャーに感じますよね。特…

  4. ストローク

    「スライス回転のバウンドを予測する」ことが出来ないと、テニスの試合には勝てません

    テニススクールやテニス部の中で、教えてもらう機会が少ないのがこの「回転…

  5. テニス ストローク

    ストローク

    片手バックハンドストロークは、「腕を真っ直ぐ」にすることでパワーアップ!

    最近、少しずつ「片手バックハンドストローク」の方が増えているように感じ…

  6. ストローク

    テニスの試合でバックハンドを振りきれない、「スライス依存症候群」に陥ってはいないか?

    試合中、精神的に苦しくなることはよくあること。自分もビビってい…

特集記事

  1. テニス ボレー

    ダブルス

    並行陣で速いボールに腰が引けてしまう人は、低い態勢のまま前に出よう
  2. テニス ダブルス

    その他

    ダブルスの試合、パートナーにタッチに自分から動けているか?
  3. テニス メンタル

    メンタル

    テニスが強くなる人は、自らにストレスをかけ続けられる人
  4. テニス 試合

    メンタル

    テニスの試合では「アンフォーストエラー」よりも「フォーストエラー」に着目しておき…
  5. シングルス

    調子が良い相手には、やらせて付いていけば良い
PAGE TOP