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最近、野球界で話題になっているこの件について。
ある程度リードを奪ったら、相手を打ちのめすような攻撃は慎まないといけない、という暗黙の了解?のようなもの。
盗塁をしない、3ボールノーストライクからは打たない、というルールが物議を醸してますよね。
これ、テニスではどうでしょうか?
暗黙のルール、みたいなものがあるのかどうか。
私なりの経験や考え方、を書いてみたいと思います。
テニスには、基本無し…!
だと思います、個人的には。
ミックスダブルスでサーブ&リターンの性別を揃える、のはもうルールのようなものとして成立してますからね。
ラリーになれば男性が女性を狙うなんてことは、当然の手段ですし…まぁ身体を狙ったり、怪我させないように注意するのは当然のマナーですが。
テニスはルール上、どんなに大差がついても「リードしている側が、これをやってはいけない」というのは基本的に無いと思います。
私が経験した主審でも、大会側や選手側から特にそういう話はありませんでした。
と、いうことは…?
テニスという競技は、ルール上「いつでも逆転できる、逆転しやすい競技なんだ」ということが言えると思いませんか?
最大でも3ポイント差、しかつかない
1ゲームの中でのポイントを、考えてみましょう。
15、30、40、その次がゲーム…と考えると、最大でも3ポイント差しかつかない。
その後は、また新しいゲームになって0-0からスタート。
そう考えると、「大差で負けている感覚」はテニスだと持ち辛いかも知れませんね。
ゲーム差も、最大で5ゲーム。
でも例え0-5でリードされたとしても、その次の6ゲーム目はまた0-0から始まりますからね。
リードしている側も、あまりリードしている感が持ち辛い。
主審をしていて、0-5から逆転されるセットも多く観て来ました。
テニスのルールは、本当に「逆転しやすい」仕様になっていると思います。
ゲーム内のポイントは、チャラになる
例えば、5-0でリードしている試合で残り1ゲームでセットが取れる!と思っても。
6ゲーム目を、デュースで落とすと、どうでしょう。
ゲームカウントが5-1になるだけ、です。
そのゲーム内のポイントは、積み重ねが出来ないですよね。
5ゲームに乗せたのに、あと1ゲームがどうしても取れない。
ポイントは取れるのに、マッチポイントまでは握れるのに…取り切れない。
こういう流れが続くと、試合って逆転されがちなんですよね。
ゲーム内のでのポイントはチャラになる、だから相手も「多少は失点しても良いんだ」と思って、攻撃的にプレーしてくるのがテニス。
だから、リードしている側も本当に気が抜けない。
不文律のようなルールは存在しない、それがテニスの面白いところでもあると思います。
リードしている側が「やってはいけない」という不文律はありませんが、当然多くのマナーは存在します。
ネットインしたら相手を気遣ったり、ファーストサーブとセカンドサーブの間はあまり空けないようにリターン側が意識したり。
そういうルールには書かれていない、マナーの部分はテニスでは本当に大事です。
もし、野球の不文律が「試合を面白くするため」に存在するものだとしたら、テニスはどうでしょう。
私は、しっかりと相手を気遣うマナーを学び、受け入れて実践していくことで、「お互いに良いプレーが出来て、試合が面白くなる」と思います。
テニスではとことん、勝負に徹して良い。
但し、マナーを守り相手を気遣いながら、ですね。
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