日々の雑記

サンタの恰好をするテニスコーチ、に一言

私は昔、苦手でした。

この時期になると、みんなでサンタの恰好をしてテニスレッスン。

まぁ、何となく季節感が出るし盛り上がるし、恒例行事だし・・・と思ってやってましたけど。

「これって、本当に必要?」と、どこかで思ってた自分がいました。

いや、ジュニアのクラスや、初心者のみなさんのクラスなら盛り上げるネタとして良いと思いますよ。

でも、上級のクラスやしっかり打てる人たち相手のクラスで、明らかに動きにくいような「トナカイのつなぎ」を着ているコーチって、どうでしょう。

どこか違う、本当にそれで良いの?と思ってしまうんですよね。



固い考え、と言われればそれまでですが。

だってこの時期、ほとんどの人は年内ラストのテニス、打ち納めの時期じゃないですか。

それを、トナカイと打ち合って、良いのかと。

しっかり自分の年内の集大成、を出して来年に弾みを付けるようなテニス、にしないといけないんじゃないかと。

「そこまで考えなくて良いよ、もっと気楽に・・・」と言われたような気がします。

でも、大事なのはテニスコーチ、その人自身の意志。

私はここが、何より大事なんだと思います。



ただ、クリスマスだから。

ただ、毎年恒例だから。

ただ、先輩に言われたから・・・だけで、着てプレーして良いのか。

本当に大事なのは、生徒が何を考えて求めているのか、でしょう。

クリスマスの世界観を大事にすること、はコーチが着ぐるみを着ることじゃない。

フロントやクラブハウスだけで充分。

もしテニスと絡めたいなら、クリスマスにちなんで例えば雪の中の試合なら、何が必要なのかを考えて伝えてみる。

恋人とテニスを長く続けるには、どうすれば良いのか。

普段、試合に出てばかりで家族を置き去りにしているお父さんは、クリスマスを家族とどう過ごせば良いのか。

こういう心遣いが出来てこそ、私はテニスコーチだと思います。

クリスマスというイベントも、自分で考えて本当に求められているもの、を提供しようと必死になる。

自分で考えなくなったら、コーチも終わり。

テニスを教える資格なんて無いです。



当たり前のようにやっていること、を疑ってみる。

そうすると、アナタだけの武器や価値観、周りとの違いが生まれて来るはず。

テニスコーチのみなさん、今日も寒い中レッスン大変ですよね。

でもそのサンタの恰好、本当に必要?というところだけ、少し考えてみて下さい。

ピックアップ記事

  1. テニスのフットワークを支える足元の秘密は、スーパーフィートのインソール
  2. 試合に勝つダブルスを極めたいなら、お勧めの一冊
  3. 素振りでパワーアップを図るなら、「バナナウェイト」を使ってみよう
  4. バランスクッションを使って、テニス選手に必要なバランス感覚を養おう
  5. YouTubeチャンネル登録200人、ありがとう御座います

関連記事

  1. テニス メンタル

    日々の雑記

    「記事のネタは、いつもどこから?」のご質問について

    いつもT-PRESSを読んで頂きまして、ありがとう御座います!…

  2. テニス 打点

    日々の雑記

    素人が挑戦しないスポーツの、未来は暗い

    それにしても・・・みなさんのアンケートを読んで頂いていて感じたのですが…

  3. テニス メンタル

    日々の雑記

    新年明けましておめでとう御座います

    遅くなりましたが、新年明けましておめでとう御座います。更新が滞…

  4. 日々の雑記

    動画で新しい上達法、を示したい

    最近、YouTube動画チャンネルを開設してみました。まだまだ…

  5. テニス 環境

    日々の雑記

    テニスはこれから、「情報格差」の時代へ

    数年前までは、情報格差なんてほとんど無かった。みんなが同じよ…

  6. テニス 陸上

    日々の雑記

    1つのことだけに集中する、だけが素晴らしいことじゃない

    少し前の話になりますが、先週末に行われた陸上の日本選手権。男子…

特集記事

  1. テニス ボレー

    ボレー

    「俺はストローカー!」だけど、負けない為に押さえておきたいボレーの基本5つ
  2. テニス 観察

    メンタル

    テニスを通じて、「もっともっと強くなりたい」と思えるアナタの心こそ、既に強いとい…
  3. テニス メンタル

    メンタル

    「いつでもピンチは、チャンスに変わる」テニスは不思議とそんなスポーツです
  4. テニス メンタル

    ダブルス

    テニスのダブルスペアとして強くなりたいなら、摩擦を恐れてはいけない
  5. テニス 打点

    戦術

    プレーの選択肢が少ないから、試合で追い込まれていく
PAGE TOP