最近私が、改めて感じていること。
自分の意志で決めて、自分のテニスをすること、が一番勝利への近道になる。
これ、なかなか簡単なようで難しいこと。
私自身、みなさんからのご質問に答えている中で、まだお会いしたことのない方ばかりですが、そのタイプは大きく2つに分かれると思っています。
その差について、今日は書いてみたいと思います。
人の意見を聞き過ぎても、強くはなれない
1.相手に「答え」を期待している人、していない人
ご質問頂く方の中には、2通りのタイプが存在する。
1つは、私自身が何か答えを持っていて、それを聞きたいと考えている人。
それからもう1つは、答え自身は自分が持っていて、そのヒントとなる部分、きっかけを掴みたいと考えている人、です。
前者の方は、私が一度返信しても、次から次へと悩みや質問、が溢れて来る。
そして、最初の質問の趣旨も変わって来て、後半は愚痴に近いような感じになってメールのラリーが終わらない。
何か明確な答え、を私が出してくれると期待してるんですよね。
これでは、テニス選手として厳しいでしょう。
仮に私が最高の答えを出したとしても、それを受け入れるかどうかも自分で判断出来るのか、怪しい。
あくまで、私や外部のアドバイスはヒント、ですから。
それを自覚してきっかけを探している人、は強くなる。
私の経験からしても、この差は社会人、大人になっていくほど顕著に大きくなっていきます。
2.私自身のテニスは?と言えば
もちろん、たくさんの方から影響を受けて来ました。
このT-PRESSで書いている内容のネタの中にも、「ある人の受け売り」のようなネタはたくさんあります。
でも、それ以上に多いのは「自分で研究したこと」です。
多くのヒントを得て、「そうか、これはこういうことか」と気付いて、文章にしただけ。
周りからの意見は聞くけど、大事なのは自分の中で研究して、納得するということ。
テニスにおいて、これは大事なことだと思います。
ただ、それが難しい環境にいる選手の方が多いのも事実。
先生やコーチ、からしたら面白くないと感じるでしょうからね。
もし悩んでいる方がいたら、ぜひ自分に問いかけてみて下さい。
3.「違い」を作ることが、強くなるということ
人の意見を聞き過ぎると、みんな同じテニスになる。
いや、テニスだけじゃないでしょうね。
日本では、周りと同じということが最高のステータス、良しとされていることですから。
先生やコーチは、一律に同じような技術、を求めるのが指導の基本。
だから、危険なんです。
人の意見を聞き過ぎると、アナタ自身が試合で大事にしたい「違い」が作れなくなる。
周りの選手との違いこそ、アナタ自身の武器になるはずなのに、その牙を折られてしまう。
これに対する危機感、を持って欲しい。
それが私の願いでもあります。
4.「これ、本当なの?」という疑問から、全ては始まる
このT-PRESSのサイト、だけではありません。
テニス雑誌やスクールのレッスン、アナタ自身の周りの人からのアドバイス。
全てに対して、「これ、本当なの?」という疑問を持って欲しい。
素直であると同時に、疑いの目を持って試してみる。
そして、違うと思ったらその感覚を正、として自分の中で溜めていく。
私自身、全ての記事がみなさんを正しい方向に導ける、と思って書いてはいません。
信じて頂けるのは嬉しいですが、盲目の信者になってもらっても困ります。
アナタ自身のテニスは、アナタ自身でしか作れない。
小さい疑問から自分らしさが生まれ、それが血となり肉となっていく。
その成長が、私は一番嬉しいです。
周りに答えを求める人は、絶対に行き詰まる。
これは、テニスだけではないでしょう。
人の意見に左右されるテニス、なんてつまらないじゃないですか。
どっしりと根を張って、枝葉を伸ばして成長していくテニス。
その根を、どう構成していくのか。
全ては、アナタの考え方次第です。
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