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以前に、アルバイトでスクールコーチをやっている学生の方から、こんな相談を頂きました。
「上級クラスのアシスタントに入ってるのですが、みなさん上手くて、何てアドバイスすれば良いか分からず悩んでます・・・」と。
近しい経験、私もありますのですごく理解出来ます。
で、今回はその答えの一案について。
これで良い、じゃないですか。
テニススクールの上級クラスでは、「倒してあげること」が最高の指導
1.生徒をお客さんだと思うから、距離が出来る
ご質問頂いた学生の方にお送りしたのが、「アナタ自身なら、どういう指導をされたいですか?」ということ。
この問いかけ、に答えのヒントがあるはず。
スクールの上級クラスであれば、やはり「試合に勝ちたい、強くなりたい」という方が多いはず。
自分の課題を見つけて克服したい、と考えている生徒さんが多いでしょう。
そんな生徒さんを、お客さん扱いするから距離が生まれてしまう。
逆の立場だったら、そんなこと求めてないと思うんですよね。
2.「お神輿に担がれる時期」は、とっくに終わっている
私は、基本的には本音で接することが一番だと思っています。
テニススクールも商売ですから、テニスを始めたばかりの人に対しては優しく、優しくが基本。
でも、それってともすれば「生徒をお神輿に担いだ」状態。
コーチが必死で、ワッショイワッショイやっても、どこかで疲れてしまう。
それに、生徒も気付いてくると思いますよ。
「本当に、自分は上達しているのか・・・」と。
テニススクールを止めていく生徒さんって、声に出さないだけで理由はコレですからね。
本音でしっかり、生徒さんと接する。
3.「倒してあげる」ことが、最大のメッセージになる
私が学生の頃は、これを一番の指導方針に据えてました。
方針と言うと大げさで、ただアシスタントに入って生徒さんと「勝負」していただけです。
「〇〇さん、今日も勝負しましょう!」という挨拶から、入る。
当然、私自身がやられることもあります。
ですが、それ以上にしっかりと相手を倒してあげる。
「〇〇さんは、ここが足りないんだよ」というメッセージを贈ること、が出来ますからね。
これで気分を害する、止めていく生徒さんは、追わない。
もちろんただコーチが気持ち良くなるだけでは、全く意味が無い。
倒して伝え、そして一緒に強くなっていく道を探していく。
これが出来れば、上級クラスの生徒さんはまだまだ、上手く、強くなっていく。
週1回、90分くらいの時間ですからね。
4.ラリーが、試合が、全て会話になる
あまり言葉を多く使う必要、無いと思いますよ。
よく、「T-PRESSさんなら、どんなレッスンをしますか?」と聞かれますが、すごく言葉は少ないと思います。
出来るだけ、ラリーや試合を通じて、何かを伝えたい。
テニスでは、ラリーすること、打ち合うことが一番の「会話」ですからね。
言葉じゃない、もっと深く重いことを伝えられる。
だからこそ、結果的には「倒す」という結果になってしまう、のが自然なんです。
どうでしょう、もし今読者のみなさんの中でスクールコーチの方がいたら・・・考えるきっかけになれば、嬉しいです。
もちろん、これは一つの考え方でしかありません。
賛否両論、あって良いと思います。
大事なのは、アナタ自身で考えて、方針を決めること。
そして、何より目の前の生徒さんを、信じること。
ここから、全てが変わっていくと思いますよ。
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