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ダブルスの試合、戦術や配球をで勝ち上がっていきたい。
これは、一般の試合に出ているみなさんなら誰しもが考えていることじゃないでしょうか。
実際に、パワーで押し切るテニスは安定しないし、疲れるし怪我も多いですから。
私も大きく影響を受けた本、をご紹介します。
試合に勝つダブルスを極めたいなら、お勧めの一冊
今回お勧めする本は、「配球とコンビネーションで勝つテニスダブルス」。
草トーナメント大会出場者から多くの支持を集める、橋爪コーチに著書ですね。
【この本の良いところ】
1.とにかく実戦的で使える技が豊富
2.図解や写真が分かりやすい
3.徹底的なまでにダブルスを解説
4.答えを示す前に考えるタイミングを作ってくれる
【この本のイマイチなところ】
1.パワーで押したいテニスをしたい人には理解不能
2.スライスが使えること、を前提にしている
3.ややネットプレーに偏った内容
良いところ①:とにかく実戦的で使える技が豊富
実際に、難しい技術の解説はほとんどありません。
ちょっとしたポジショニングや予測、考え方に主軸が置かれているので、誰でも参考になるテクニックがたくさん。
しっかりと、分かりやすい文章で解説されているので読みやすいです。
実戦で使えるかどうか、を相当意識して書かれている印象です。
良いところ②:図解や写真が分かりやすい
写真を交えて、ダブルスをしっかり理解出来るような作りになっています。
自分がプレーしている後ろ側、から見れるような写真が多いので、試合をイメージしやすいはずです。
実際にも試合で同じような場面、が今までもあったはず。
そこでの自分のコース選択、と比較しながら読んでいくと面白いです。
良いところ③:徹底的なまでにダブルスを解説
とにかく、2人でダブルスをどう戦うか、を徹底的に解説。
シングルスの要素はほとんどありませんので、集中して学べます。
ですので、出来ればペアの方とも一緒に読んで共通理解、を深めておきたい。
2人で同じ意識、でこの戦い方が出来れば、試合でも相当強いと思いますよ。
良いところ④:答えを示す前に考えるタイミングを作ってくれる
私が一番好きなのは、この部分。
ただ答えを示す、だけじゃなくて、問いかけるような形式のページが多いんです。
この次のページに、一つの考え方で答えを示してくれる。
自分の考えとの差、が分かるから、より客観的な視点として学べるんですよね。
何度も書いてきたように、自分で考える力を養わない限り、テニスは上達しません。
そういうメッセージも、この本には込められているような気がします。
イマイチなところ①:パワーで押したいテニスをしたい人には理解不能
ですので、若い学生プレイヤーの方にはちょっと・・・という方も多いでしょう。
実際、昔の私だったら理解不能か、拒絶していたかも知れません。
「要は、打ち抜いていけば良いんでしょ」となってしまったかも。。
パワーで押したい人には、お勧め出来ないかも知れません。
イマイチなところ②:スライスが使えること、を前提にしている
この本の技術、考え方は、スライスを基本にしているように感じます。
もちろんスピン系のショットも大事なんですが、コントロールショットを使って時間を作る、打ち分ける、のはスライスが基本。
このベースが無いと、自分でボールスピードをコントロール出来ないので厳しくなります。
書いてあることも、「分かるけど出来ないよ・・・」となる可能性大。
もう少し、スライスの基本についてはショットの打ち方、が書いてあった方が丁寧ですね。
イマイチなところ③:ややネットプレーに偏った内容
全体を読んでみると、ややネットプレーに偏っている。
ですので、ストローク主体で後ろからダブルスを戦いたい、という方には物足りないかも知れません。
もちろん、ネットプレイヤーが考えていることがよく分かるので、勉強にはなると思いますが。
ショットの打ち方、細かい解説は無いので、ストロークの基本をしっかり、という感じの方には別な本をお勧めします。
全体的には、すごく読みやすくて良い著書です。
私のテニス観に近い、セオリーも大事なんだけどその逆、も使っていかないと、というスタンスも見て取れます。
社会人ダブルスを頑張る方はもちろん、女性の方にも実践出来るネタがたくさんあるので、お勧めです。
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