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シングルスでもダブルスでも、どんな試合でも必ずピンチな局面は訪れます。
ポイント間では整理できなくても、テニスの試合ではチェンジコートの際に時間があり、短い時間ですが作戦タイムがある競技です。
とはいえ、それを有効に活用できるかはアナタの準備次第。
漫画「ベイビーステップ」では、主人公が何度もこのチェンジコートで蘇り、試合をひっくり返す様子が描かれています。
それは、アナタ自身で実現させることができると自覚しましょう!
「テニスの試合でピンチになる」ときを想定して準備しておきたい、具体的な対応策
■「可視化」できるようにノートを準備
まずは、チェンジコートに備えて「文章」にしておくことが大切です。
決して長いものではなくてOK。
0-5や2-5になったときに、自分自身にどんな声をかけますか?
冷静に試合前、または普段の生活の中から落ち着いた状況の中で考えて書き出しておきましょう。
■机の上で、「自分で考える」
では、実際には何を書けば良いのか?
これに答えはありません。
しいて挙げるとすれば、たとえ効果が無かったとしてもアナタ自身が準備するもの、それ自身が「答え」になります。
テニスは人にやらされているものではなく、ましてや試合や大会はアナタ自身の意志で出場するもの。
どんな言葉でも文章でも良いので、自分の意志でペンを走らせることから始まります。
■では、何を書く?
一つアドバイスするのであれば、「上手くいっていないときの確認事項」を書いておくこと。
「ストロークはアウトしている?ネットしている?」
「相手からミスをもらえている?自分がミスをしている?」
こういう質問から、どのように改善していくかを具体的に書いてみる。
私であれば、大抵アウトが多いときには「準備を早く、ラケットをゆっくり振る」ということを書いてあります。
緊張した場面でも実践できる、具体的な方法を書いておくと良いでしょう。
■試合のときだけでなく、「普段の練習」のときもいつもラケットバッグに
このノートは、試合以外の場所にも連れて行くべきです。
常に自分の傍に置いて、少しずつ書き足しながら洗練したものに仕上げていきましょう。
綺麗なノートは格好悪い。
汚れても良い、タフな相棒に誇りを持てるようにしましょう。
■実戦の中で「試行錯誤」を重ねて対応策を磨いていく
先に書いたように、このノートに正解はありません。
「ピンチになったときの打開策」は、アナタ自身の試行錯誤の中からしか生まれてきません。
経験上、こうやったら上手くいった!という成功体験を、重ねていくしかないのです。
それも新しい相手には通用しないかも知れません。
そうなったときには、また試合後にも書き足して、対応策を練っていく習慣を付けましょう。
言葉にすると簡単ですが、非常に根気がいる作業です。
テニススクールもこういった「テニスを文章で書く、可視化する」という習慣があれば、もっと多くの人が上達が早いのでは・・・と思います。
逆に言えば、チャンスかも知れません。
試合に勝ちたければ、自分の試合経験を上手く活かし、挽回術を磨いていくこと。
この成功体験は、きっと試合でのアナタをタフに仕上げてくれます。
挽回して、試合に勝つ。
このテニスの醍醐味を、味わえるように頑張りましょう。