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錦織選手の初優勝で幕を閉じた、ATP男子のシティオープン。
ビッグサーバーであるイズナー選手との決勝は、1セットダウンからの見事な逆転勝ちでした。
近年、ビッグサーバーと呼ばれる選手が上位に食い込んでこない印象ですが、やはり当たると怖さのあるのがこういった長身の選手。
一般のトーナメントでも、ちらほら見かける機会もありますよね。
そこで今回は、少しメンタル的なお話になりますが「最先端のビッグサーバー対抗術」ということで、テニスの試合に臨むにあたって必要な意識をまとめてみたいと思います!
「最先端のビッグサーバー対抗術」錦織選手の戦い方に観る、テニスの試合での攻略法4つ
1.ファーストサーブも予測が当たればしっかり「反撃」すること
ビッグサーバー相手だからこそ、気持ちで引いては戦えません。
しっかりと確率から「予測」を立てて、当たったときには反撃してせめてイーブンの状態からラリーを開始できるように心がけましょう。
これはサーブに限らず、ラリーの中でのストローク、ボレーにも言えること。
試合で勝てない人は、せっかく自分の読みが当たっているのに「反撃」をしない。
これでは勝てません。
セカンドサーブならなおさら、この当たった時の攻撃力は磨くようにしましょう。
2.自分のサービスゲームでは「違う」安定感をアピールしてけん制する
相手のサービスゲームを攻略しようと思えば、自分のサービスゲームも安定感を出して相手にアピールする必要があります。
「相手のサーブは安定感抜群だからな・・・」
「この試合はお互いキープ合戦になるな・・・」
そういうプレッシャーを与えてこそ、道が拓けてきます。
相手のサービスゲームのときにだけ集中しているようでは、到底試合で強いビッグサーバーを倒すことはできません。
自分のサーブとリターンゲームは常に連動している、という意識を持ちましょう!
3.早いサーブこそ、踏み込んでライジングリターン、相手のサーブへの集中力を削ぐ!
1.でも述べた通り、リターン側が引いてしまっては相手の思うツボ。
ここはしっかり、踏み込んでリターンすることで守備範囲を狭めるようにしていきましょう。
速いサーブに向かっていくには、やっぱり勇気が要りますよね。
これは普段の練習から、「ボールに向かっていく」という意識を持って、女性であれば意図的に男性のサーブも受けるような環境で練習するようにしましょう。
この速いタイミングでのリターンができれば、意外とサーバー側はおじけづいて、次の返球が甘くなることも予想されます。
遠慮なく、攻撃していきましょう。
4.自分自身の「ポジティブな自信」を失わない、相手の実力を総合的に客観視する
試合前に、「この相手はビッグサーバーかも・・・」と感じても、慌てる必要はありません。
一般や学生の大会では、逆に「粗さがあるから、隙があるかも・・・」と、ポジティブに捉えるようにしましょう。
私であれば、サーブが速い相手よりも、球速は遅くてもしっかり深くコースを散らして、ダブルフォルトの気配が無い相手のほうが嫌です。
本物のビッグサーバーであれば、もっともっと勝って上のステージにいるはず!
今自分と対戦しているということは、実力が近いはず、という意識を持つと、精神的にも負けずに試合に臨んでいけるでしょう。
錦織選手の凄いところは、身体的に恵まれていなくても工夫できるところ。
シティオープンのようなハードコートでは、バウンド後のボールが軽く自分の身長を超えていくこともしばしば。
自分だったら心が折れてしまいそう・・・そんな場面でも、打開策を自分でその場で、しっかり実践していく。
プロ選手の技術はもちろん、そういった試合の中での工夫にもぜひ注目してみて下さい。
意外と使えるもの、見えてくるものです。