冬の時期って、「採点競技」が増えますよね。
冬季オリンピックも、約1/3が採点競技・・・って、みなさん知ってました?
採点+飛距離、のような競技もあれば、採点だけのフィギュアスケートのような競技もある。
「美しさ」で勝敗を決する、ちょっと観戦している私たちには分かり辛い部分もありますが、それもテニスのような対人競技以外の魅力、とも言えると思います。
私も何度か、テニスは「美しさを競う、採点競技では無い」と書いてきました。
その想いは、基本変わりません。
でも、それって「勝敗に直接、関わらない」というだけの話。
実は、「採点」っていう要素、私はあると思いますよ。
その採点とは、みなさんの周りの仲間、関係者です。
きっと自分で思っている、感じている以上に、自分自身のテニスを見ている人はたくさんいます。
それこそ、細かい部分、試合中の細かい仕草まで・・・。
その部分を、「応援したいな」「さすがだな」と思ってもらえるかどうか。
逆に、「何だこの人」「強いけど、一緒にテニスをしたいとは思わない」と感じられたら、どうでしょうか。
その採点、の結果が、そのままアナタのテニスライフを形作っていく。
強い選手、テニスの試合で結果を出せる選手は、自分で成長出来る環境を掴んでいく。
その為に、「周りの人に採点されている」という感覚は、持っておいて損は無いと私は思います。
勝敗は、「細部に宿る」と私は考えています。
細かい部分を、いかに大切に出来るのか。
試合の中で、周りの目を気にして臆病になる必要はありません。
当たり前のことを、試合の中でも当たり前のように行う、そして細かい思いやりを持ってテニスと真摯に向き合う。
学生のみなさんにだけ向けたメッセージ、ではありません。
社会人、ベテラン、シニアや主婦のみなさん、にこそ、私は必要だと思っています。
細部に宿る、実はテニスの神様が見ている大事な部分。
採点競技、くらいのつもりで良いでしょう。
厳しい目、を自分の中で受け入れる。
その寛容さがあれば、まだまだテニスは上達していける。
私はそう思いますよ。